海外ロケと盗難

2013年05月05日 08時26分57秒 | 業界のかけら

知り合いのディレクターが海外のロケ先で盗難にあった。

洋服の内ポケットに入れておいた財布をすられてしまったのだ。
完全にプロの仕事である。

財布の中には日本円にして10万円近い現金が入っていたそうだ。
これは、制作費の一部、つまり会社の金。
こういう場合、どうなるのだろうか。

金を渡さなければ命の危険があるような場合、
たとえば、拳銃をつきつけられ「金を出せ」と脅されて渡した場合は、
損失は会社がすべてもってくれる。
盗られた人にはなんのペナルティも課されない。

一方、どう見てもその人の不注意で盗られた場合は、
全額、弁償させられるケースもあるという。

果たして今回の場合は。

本人としては十分注意していたし、
たしかにちゃんと注意していたように思う。
しかし、命の危険があったわけではない。

おそらく損失の何割かを弁償することになる、
そう言っていた。

海外ロケは、物騒な場所にもよく行く。
ディレクターには、こんなリスクもあることを、
今回の話を聞くまで忘れていた。