写真展鑑賞:『巨大仏のいる風景』

2009年10月11日 08時52分04秒 | エンタメのかけら

作家仲間の中野(俊成)さん初めての写真展。

北海道から九州まで、
全国に点在する16体の巨大仏(40メートル以上を撮影している。

この手の巨大仏というのは、
牛久大仏のようにどこかの宗教法人が作っているのだと思っていたが、
実は大半は地方の金持ちが個人的に作ったものだそうだ。
そう聞いてあらためて巨大仏が作られた日付を見ると、
バブル期が多いことに気づいた。
なるほど。

だが、巨大仏のご利益も不況には通じなかったようだ。
巨大仏の下に遊園地が作られている場所も多いそうだが、
そのほとんどが閉園しているという。
だから遠方からしか見ることのできない巨大仏や、
そろそろ解体されるだろう巨大仏もあるそうだ。

それにしても住宅街の真中にそびえる巨大仏を見ると、
この街に住むのはどんな気分なのだろうかと思う。

13日まで。
表参道のプロジェクト・ギャラリーにて。
(表参道B4出口を出て、青山通りを渋谷方面へ。
 無印良品の角を曲がって、通り左側の白いビルの2階。
 道路から巨大仏の写真が見えます)
入場無料。