会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

フィオリーナ カリフォルニア予備選で勝利

2010-06-16 00:47:52 | 政治
08年の大統領選の時に、マケインのアドバイザーになって政治の世界に顔をのぞかせていたフィオリーナなんですが、共和党から上院選に出てるんですな。

で、カリフォルニアの共和党上院予備選で勝ったようでして、




まあ、どいつもこいつもってか、ワシントン批判

フィオリーナもご多分にもれず、ってか、ぬかりなくって言う感じで政府批判を繰り広げてます。
効率が悪いだの、うまく機能していないだの。自分はヒューレットパッカードを率いていた経験から云々。あんまり言い過ぎると嫌味なんですけど。

ビジネス界からワシントンへ、というと、ゴールドマンから財務長官、とか、モンサントから農務省とか、任命されて直接政府に入るって感じなんですが、彼女の場合は上院を目指すわけですな。もし、マケインが勝ってたら当然、何らかのポストについていたんでしょうけどね。

乳がんなんですな。


それはそうと、11月の本選で戦うことになるのは、Barbara Boxerで、民主党で92年からずっと議席を維持しているベテラン議員で、あの911で愛国心に盛り上がって戦争一色だったその時に、イラク参戦に反対した23人の上院議員の中に入っている筋がね入りです。


Voices From 2002: Senators Who Voted Against War

On October 11, 2002, the United States Senate voted 77-23 in favor of Joint Resolution 114 – the Authorization for Use of Military Force Against Iraq Resolution of 2002.

2002年のジョイントリゾルーションに反対の投票をしたんですね。

このまま、反ワシントンの勢いにのって、フィオリーナが勝ち上がるのか、
あるいは、筋がね入り政治家が勝つのか。

11月に結果が出るんで。

まあ、この反ワシントンの風潮がどこまで、どの程度続くか、にもよるんでしょうな。

パキスタンはタリバンとグルなのか

2010-06-15 07:09:57 | 政治
オバマさんは、BPのオイル漏れで批判されたりしてて、結構大変なんですが、このハナシも・・・。


Pakistan's spy agency is said to collaborate with the Taliban

パキスタンのハナシなんですが、

Pakistan's powerful intelligence agency not only funds and trains Taliban insurgents fighting U.S. and NATO troops in Afghanistan, but also maintains its own representation on the insurgency's leadership council, claims a new report issued by the London School of Economics.

パキスタンの情報機関がタリバンの米国やNATOへの戦いに資金を提供したり訓練をしたりしているばかりか、タリバンの指導者の会議に人も送ってるんじゃないかっていうんですな。

LSEのレポートなんだそうでな。


The report claims that it is official Pakistan governmental policy to support the Taliban's insurgency in Afghanistan, and that the ISI has a strong voice on the Quetta shura, the Afghan Taliban's leadership council, named after the southern Pakistani city believed to serve as the council's haven.

タリバン支持はパキスタン政府の正式な政策になっている。

まあ、タリバンのパキスタンの関係というのは、昔から何かと指摘されていたわけですが、これはモロ出しで、これがホントならパキスタンも敵だ、ってなことになりかねないんじゃないですかね。

アフガンに増派を決めたのはオバマで、これはオバマの戦争ってことになってしまってる感じですが、激戦で批判もあるなかで、このレポートなんですな。



情報はインタビュー中心で、書かれたエビデンスは無いってことなんですが。

ただ、何となく、本当っぽい感じですな。


亀井大臣辞任 ロンドンエコノミスト

2010-06-12 08:21:12 | ロンドンエコノミスト
いや、突然の亀井さん辞任でびっくりしました。

テレビを観てたら、亀井さんはさすが、とか、スジを通したとか、郵政関係の皆さんに責任をとった、とか、連立は維持してうまくやった、そういう身の処し方中心の説明、コメントが中心でした。政局への影響とか、云々。

まあ、どうでもいいことバッカで観ていてアホくさい。それも大事かもしれませんが、

だったらどうなんだ。飲み屋でオダ上げしてるんじゃないんだから。

で、ロンドンエコノミストがどう書いたか。






Singing out of tune

In two ways, the news is very good for Mr Kan’s infant administration.

亀井さんが辞めたことは、二つの点で、管政権にとっては、とっても良かった。

In removing Mr Kamei it says goodbye to an old-fashioned populist whose image does not fit with a government that is striving to look like it is bringing a new generation of leadership to Japan. Yet it is unlikely to alienate the politically powerful postal workers, whose votes on July 11th will be very important to the DPJ. Cannily, Mr Kan said he was only postponing the postal-reform vote, not killing it.

亀井大臣を取り除くということは、この新しい政権が、新世代のリーダーシップを演出している時に、まったくマッチしていない、時代遅れの、人気取り政治家にお引き取り願う、ということだ。

old-fashioned populistだって。ははは。

Mr Kamei’s bill had been more a case of settling scores against his nemesis, the free-marketeering former prime minister Junichiro Koizumi, than of well-thought-out economic policy. Indeed, the bill seems to contradict much of what the DPJ stands for. It aims to ensure that bureaucrats are put back into control of Japan’s biggest savings
bank, with assets of more than 294 trillion yen ($3.2 trillion).

亀井法案は、彼の政敵たる小泉元首相に対して借りを返すためのもので、よく考え抜かれた経済政策というものではない。全くのところ、この法案は民主党の政策に矛盾する。この法案は総資産が294兆円もある巨大銀行を官僚のコントロール下に置こうとするものなのだ。

For now, Mr Kan has probably cast himself in a good light with voters by pushing Mr Kamei aside. If he wins the upper-house elections with enough seats that he can end the DPJ’s counter-productive coalition with Mr Kamei’s party, he should abandon the postal-services bill altogether.

今のところ亀井大臣を辞任に追い込んで、管氏は有権者に対して良い感じになっている。もし、参議院選で十分の議席を得られれば、非生産的な亀井氏の党との連立をやめるとこができる。そうできたら、彼は郵政法案も一緒に廃案にすべきだろう。


この記事は、スタンスがはっきりしてますな。

民主党や管さんへの期待感。
私怨のために、国民に対する不誠実な政策を追求する政治家への不信

ってとこですかね。

私個人は郵政法案は別として亀井さんのことはよく分からないんですが、

この記事はスタンスが明確なんで、言ってることがよくわかる。
読んで不愉快になる人もいるんでしょうが、こう言う風に書かないとわからない。

まあ、郵政法案も廃案にするべき、とまで書いているのは、
あんたが民主党じゃないんだからって感じもあるんですが・・・。


ヘレン・トーマス ハイライト

2010-06-11 07:05:04 | 政治
ヘレン・トーマスがブッシュ政権時代に、報道官を切れさせたってハナシです。

この美人は誰だ、というとブッシュ時代の報道官です。



ヘレンは画面に出てこないんですが、声が聞こえますな。
イラクからいつ撤退するのか、みたいなことなんですが、撤退時期は現地の将官が決めるとかなんとか言ってると、

"You mean how many more people we kill?"

それって、後、何人殺すってことなの ?

これで、報道官は切れてしまった。

Perino immediately took offense, responding, "Helen, I find it really unfortunate that you use your front row position, bestowed upon you by your colleagues, to make such statements. This is a...it is an honor and a privilege to be in the briefing room, and to suggest that we, the United States, are killing innocent people is just absurd and very offensive."[31]



ヘレン、あなたが一番前に座っているのはとっても不幸なことだわ。あなたの同僚達にもらった席だけど、そんなこと言うなんて。ブリーフィングルームにいられるのは名誉なことなのよ。我々が、米国が罪の無い人達を殺しているなんて馬鹿げているし侮辱だわ。



ヘレンの席には、ヘレン・トーマスとネームプレートが貼ってある。他の席にはなくて、社ごとに位置が居められている。

ヘレンは、一番前に座って、人殺しアメリカと質問してたんですな。

恐るべし。

ヘレンは、別のインタビューで、911以降、厳しい質問を皆がしなくなった、となげいているようですがね。

ヘレン・トーマス 引退  

2010-06-09 23:11:47 | 政治
ホワイトハウスのプレスコンファレンスで、一番前のど真ん中の席に、いつも小さなおばあさんが座ってて、時々、ビシっと質問を投げかける。

そのおばあさん記者なんですが、日本でも、オバマ大統領が彼女の誕生日をカップケーキで祝っている様子が流れてたはずですな。

これです。



破格の処遇ですよね。

お年寄りだし、大事にしよう、みたいなハナシでは全く無いようですな。

ケネディ大統領の頃からホワイトハウスをカバーしてて、そう、オバマが生まれる前からあそこに座って、その厳しい質問で、歴代の大統領や報道官を恐れさせてきたんですな。

Helen Thomas WIKI

Thomas earned a reputation for being relentless and demanding.[17] In an interview with Fidel Castro, USA Today founder Al Neuharth asked the Cuban leader what the difference was between democracy in Cuba and democracy in the United States. Castro replied, "I don't have to answer questions from Helen Thomas."

キューバのカストロが、『キューバと米国の民主主義はどう違うか』と質問されて、

『私はヘレン・トーマスの質問に答えなくていい』

と答えたそうで。

A December 4, 2007, CNN report by Jeanne Moos showed video of a seating chart of reporters covering a press conference given by President Bush concerning reports of Iran not having pursued nuclear weapons since 2003. The spot for Thomas was crossed out with an X and she was never called upon.[32]

イランは核兵器を開発していないとレポートに関してブッシュ大統領が記者会見を行ったときの記者の座席表についてCNNが報じたことがあって、その座席表には、ヘレンの席のところに×がついてて、記者会見の時には一度も指されなかったそうで。

その、そのヘレンが、あっという間に引退に追い込まれたということで、

イスラエルに関して不適切な発言があった。



Tell them to get the hell out of Palestine [...] Remember, these people are occupied, and it's their land; it's not German, it's not Poland's."[45] She was then asked where they should go, to which she replied: "they should go home" to "Poland, Germany, [...] America and everywhere else."[46][47]


ユダヤ人はパレスチナからでていけ。パレスチナ人は占領されてしまっている。パレスチナの地はパレスチナ人のものだ。そこはドイツでもポーランドでもない。ユダヤ人は自分の家に帰れ。ポーランドでもドイツでもアメリカでもどこでも。

以前からガザの空爆に関して米国政府が批難コメントを出さなかったことに対して、報道官をやり込めたりしていたようですが、こないだのトルコ船の活動家達をイスラエルのコンドーが乗り込んでって虐殺したことについては、よっぽど頭に来たんでしょう。ついつい、行き過ぎ発言をしてしまった。

イスラエルを、一般人を虐殺したことで批難するところまでなら、多分セーフです。

以前、ロン・ポールが、ガザのことをコンセントレーションキャンプだ、米国はイスラエルを支援することで、間接的にそれに加担することになる、と警告していたことをご紹介しましたが、ロン・ポールは引き続き下院議員で活躍しています。

ところが、気持は同じでも、イスラエルから出ていけ、とまで言った瞬間に、スイッチが入って、完全に追放されてしまう。

泣く子も黙るイスラエルロビーってわけで、怖くてもうヘレンを使えないわけですな。

ヘレンは今年で90歳になるそうなんですが、衰えてじゃなくて、発言が過激で引退。
この気骨、へたれは見習うべし。




クリントン国務長官や、パウエル元長官に学ぶこと

2010-06-07 23:59:14 | 政治
イスラエルが、また何かやらかしてて、ガザに救援物資を持ちこもうとしたトルコ船を、イスラエルが襲撃して、何人も死者が出て大騒ぎになっているようですな。イスラエルは米国にとって資産でなくて負債なんじゃないか、との指摘もあるようですが、それは良いとして、

ABCが週末のニュースで、死者のうち一人が米国市民権をもっていたと伝えてます。生粋の米国人というよりは、トルコ出身で米国の市民権をとった若者って感じです。



この動画の中ほどで、クリントンのコメントが少し出てるんですが、

米国市民のウェルフェアを守ることは、米国政府の基本的な責任である、と言ってるんですね。

ウェルフェアは普通は福祉って訳ですが、この場合は、安全とか、ちゃんと生きてける状態とか言う意味ですかね。

クリントンは、危険なことをしたのは自己責任だから、帰りの旅費(亡くなってるんで輸送費ですかね)は自己負担で払え、とかは言ってませんな。

米国市民であれば、危険なガザに向かおうとしたお兄ちゃんであっても、その身を守る責任が米国政府にはあるって言ってます。それが政治的な活動であって、ムスリムの盟主トルコの船に乗っていたとしても、です。まあ、トルコと米国の関係は悪くないみたいですがね。

こういうの、米国民がうらやましい。

日本政府は守ってくれるかどうか、ちょっと分からない感じです。帰国費用は出せよって言われそうで。分割か一括か、分割なら金利は、なんて言ってて中々帰国できずに放置されるんじゃないでしょうか。


かつて、日本人がイラクで人質にされて、その人質が解放されたときに、一斉にバッシングが起きたことがありました。自己責任論みたいなハナシが巻き起こってて、人質達は非国民扱い。

なんであんなトコに行ったんだ、みたいな。

Colin L. Powell On Release of Japanese Hostages

当時国務長官だったパウエルが、人質の自己責任論について聞かれて、こう答えたんですな。原文で確認しときましょう。

SECRETARY POWELL: Well, everybody should understand the risk they are taking by going into dangerous areas. But if nobody was willing to take a risk, then we would never move forward. We would never move our world forward.

そうですね。危険な地域に行くということがリスクをとることなんだということは皆が理解する必要のあることです。しかし、誰もリスクを取ろうとしなければ、我々は前に進むことができません。我々は世界を前に進めることが全くできなくなるのです。


And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. And the Japanese people should be very proud that they have citizens like this willing to do that, and very proud of the soldiers that you are sending to Iraq that they are willing to take that risk.

だから、私は、こうした日本市民がより善きもののために、より良い目的地に向けて、自ら望んでリスクを取っていることがうれしいのです。日本の皆さんも、このような行為を進んで行う市民が日本に居るということを誇りに思うべきです。そして、日本がイラクに送り、リスクを自ら望んで取っている兵士達を誇りに思うべきなのです。


But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, we still have an obligation to do everything we can to recover them safely and we have an obligation to be deeply concerned about them. They are our friends. They are our neighbors. They are our fellow citizens.


そのリスクのために、彼らは捕えられてしまったとしても、我々がこう言ってよいということではありません。君たちはリスクを取ったのだから、それは君たちの責任だ、と言ってはいけないのです。

それだけでなく、我々は彼らを安全に取り戻すためにできること全てを行わねばなりません。そして、彼らを強く心配すべきなのです。

彼らは我々の隣人であり、同胞なのです。



なんでこんなに、感動的にしゃべることができるんでしょうかね。

宗教の違いや、当時パウエルが米国政府の当事者であったことを差っ引いて考えても、胸に沁みる良い言葉ですなあ。
日本国民がよっぽどアホに見えたのかもですねえ。



日本の外務大臣はパウエルにやってもらいたい、と思うのは私だけでしょうか。


(ちょっと追加です)

政府の悪口ばっか書きましたが、この記事の前半なんですが、同時に人質になっていた4人のイタリア人については、1人が殺害されて亡くなったそうです。日本の人質は全員救出されたんで、これは日本政府の懸命な働きがあったからなのかも知れません。お金を払っちゃったんじゃないかって感じもほのかに香ってきたりして、パウエルがテロリストと取引しちゃいかん、みたいなことをわざわざ言ってるんですね。

サラ・ペイリンは大統領にふさわしいか、という質問

2010-06-05 13:50:18 | 政治

アメリカの討論番組で、ペイリンが次の大統領にふさわしいと思いますか、て司会者が質問することが多いんですな。ABCのTHIS WEEKにチェイニーが出た時も聞かれてまして、




誰を支持するかはまだ決めてない。
候補者は、選挙戦の中で大統領にふさわしいことを証明していかなければならない

みたいなことをチェイニーは答えてます。

チェイニーが答えをはぐらかしたことについて、実は、チェイニー自身が共和党から出ようとしてるんじゃないか、みたいな憶測もあるんですが、まあどうなんですかね。ペイリンが大統領にふさわしい、なんて答えようもんなら、まともな、人はこいつも過激派ってかエキストリーム連中の一派か、と見られかねないってのを警戒してるってこともあるかもですな。まあ、チェイニーもチョー右な感じですが、ペイリンとはお仲間じゃなさそうですからね。

こないだ、ラン・ポール、つまりリバタリアン親子の息子の方ですが、同じ質問をテレビでされて、ペイリンは大統領にふさわしい、とはっきり答えてました。まあ、ケンタッキー州のプライマリーで勝てたのは、ティーパーティーとペイリンの支持があったからで、ノーとは言えない感じなんでしょうな。同じ極端な立場同士、お仲間なわけで。

ペイリンが大統領にふさわしいですか、という質問は、ある種の、

あんたまともですか、
あんた、保守は保守でもメインストリームに属してしますか、
エキストリーム、過激派、極右、みたいな、まあ、ゴードンブラウン風に言えばビゴットな立場じゃないよね

という踏み絵ってのか、そんな意味でされる質問って感じがするんですな。

共和党のメインストリームが、エキストリームに乗っ取られつつあるって、民主党が悪口を言って、共和党の印象を悪くする作戦に出ているようなんですが、ティーパーティがそんだけ威勢が良くて、一定の支持を集めてるってことでしょうね。


で、それはそうとして、チェイニーは、選挙戦でリーダーの資質を証明する、と言ってます。
また、ペイリン大統領を支持するといったランポールも、やはりキャンペーンで証明する必要があるが、みたいな留保をつけるんですな。大統領になるには資質を証明する必要があって、選挙戦に勝つことが正統性を付与することだ、という、まあ、当たり前の前提を説明している。


ここで、前回の鳩山さんを2世議員のオボッチャンと揶揄したクリスチャンサイエンスモニターの記事なんですが、この大前提を日本の民主主義は行っていない、ということを暗に指摘しているわけで、

選挙地盤を相続するので、選挙戦で支持を訴えることをする必要がナイ、とか危機をうまく乗り切っていけない、みたいなことが書かれちゃってるわけで。もちろん鳩山さんやスタップが、陳情を受けたり、会合に顔を出したりと、地元のために苦労していることは疑いないんですが、選挙戦を激しく戦うということが無いって指摘されてるんですね。だから、アウトオブタッチになって、普天間問題で適切な対抗戦術を打てずに窮地に陥ってしまったって感じで。

首相公選制、というのはこの流れで主張されても良いわけですな。ってか直接選挙するんなら大統領制にするってことかも知れないんですがね。地元の狭い地盤で戦うと、先祖代々のなんとかかんとかが付いて回るんで、全国選挙にして、徹底的に選挙戦を戦う。経済はどうする、安全保障はどうする、日米関係、日中関係、外交懸案はどう処理していく。そういうことをテレビで問い詰められることになるわすですな。

実はオボッチャンで、市民感覚とはアウトオブタッチだった場合、選挙戦の過程で暴かれて敗れるわけで。

米国みたいに、各党で、プライマリーがあって指名を争い、次に本選をやって、と何度も何度も戦って勝ち残ったものが大統領になる、という風にすれば、変な候補者は排除されるはずで。

選挙にものすごいコストがかかって、そんなの無駄だ、ってなハナシもあるんですが、それ、選挙ビジネスで、お金が動くってことでもあるんですな。まあ邪道ですが。

厳しい選挙戦を戦わないで、いきなり首相になって、本番で資質をためされる、というコストはどうなんだってことでもありますな。一年も持たないで辞められて、為すべきこともできないで、中途半端で放り出される。世界に、日本のリーダーとして受け入れられる前に居なくなってしまい、継続的な関係構築、関係の積み重ねができない。

このコスト、かなり大きいです。


4年間で4人目の総理辞任 クリスチャンサイエンスモニター

2010-06-04 07:41:31 | 政治

鳩山ネタでもうちょっとクダをまいたろうと思っていたら、なんと一日このブログを休んでいる間に、辞めちゃってるじゃあないですか。

もう、記者の質問も受けないって?

遅すぎる。

最初からそうしとけっての。余計なコト言わなけりゃ、こんなことにはならなかったのに。

とまあ、私としては残念ですな。8か月で終わってしまっては、この8か月が単に無駄になっただけなんで。大損失なわけですな、多くの仕事がやりかけで失われることになるんでしょう。アホくさ。

外から見てると、首相がコロッコロ代わるのはヤッパ奇異にうつるんですな。4年間で4人総理が辞任した、みたいな言い方が決まり文句のように流れてますね。

で、ちょいと良い感じの記事が出てまして、

Why Hatoyama - and many Japanese prime ministers - stumbled

記事の最初の方で、二世議員が首相になってて、選挙民を相続するんで選挙で苦労することもなく、庶民のことがよくわかってないだの、おぼっちゃんだの、の指摘をして後、


最近の日本では、首相のリーダーシップの欠如についてネタにされることが多いってハナシをしてて、



In recent years the press has “shifted focus from prime minister’s policy to the issue of leadership,” says Professor Tetsuro Kato of Waseda University in Tokyo. “The media has a huge role in building up and knocking down prime ministers,” he says.

最近のメディアは、首相の政策よりも、リーダーシップに焦点を当てるようになってきていて、新首相を生みだしたり、たたき落としたりするにあたり大きな役割を果たしている、と早稲田の教授。


Japanese newspapers in particular, whose journalists work closely together in press clubs, often speak with one voice on major issues. Reporters from different newspapers will compare notes after press conferences and events, deciding on a common angle, in a process known as memo awase.

日本の新聞記者は特に、記者クラブでみんな一緒に仕事をしてて、大きな問題に対しては声が一つになってしまう。違う会社の記者が、記者会見や出来事の場で、互いにノートを見せ合って記事のアングルを決めていて、それはメモ合わせとして知られている。


Once the press has decided a prime minister has been indecisive or wavered on an issue, the criticism will be unified, and relentless. And their viewpoint has broad influence: Japan has some of the highest newspaper readership on the planet – seven of the world’s 10 largest papers by circulation are Japanese – and 90 percent of Japanese polled say they trust what’s written in them.

メディアが一度首相が優柔不断だとか、問題への姿勢が揺らいだりしたと決めてしまったら、首相批判はメディアは一体となってしまって、容赦がなくなってしまう。メディアの見方は大きな影響力を持っている。日本の新聞の購読率は極めて高いんで。

ってなわけで。


そうですな。とってもショーもないことが、問題になってしまって、普天間問題そのものに鳩山さんがどう考えているかよりも、どう発言して、どうぶれて、みたいなことに焦点があたって、それって上げ足とり? と感じられるんですな。


この動画は面白いですな。

オバマさんだって言ってることはコロコロ代わって、公約も守ってないのに辞めてない。日本の首相はなんで辞めるの?



まあ、文化の問題だけじゃなくて、メディア対策とか、段取りのうまさってのはあるんでしょうな。オバマさんのヘルスケアでの戦い方、ペイリンのデスパネルみたいな決めつけへの対処の仕方、政権一体での対応、なんて、良いお手本なんじゃないですかね。

鳩山さん、どうなんの

2010-06-02 00:36:20 | 政治
小泉さんが辞めたのが、06年の9月なんですな。それからまあ、丸4年ってことですかね。

合衆国大統領なら一期分の長さなんですが、わが国の宰相は一体何人代わったら気が済むねん!!

リスペクトされないリーダーをいただく国がそもそもリスペクトされるだろうかって気がするんですな。鳩山さんがそんなにアホだろうか。アベちゃんはどうだったか。フクダくんは、アソーさんはどうでしょう。一年もたたずに追い出されるのは、鳩山さんだけじゃないんですな。

鳩山さんが就任間もなく辞めざるを得ない失策をやらかしたのか。

就任当初、カンキョー問題では注目集めた。
米国との関係を見直すんじゃないかと、物議もかもした。
これは新しいリーダーシップへの期待感でもあって、米国発のニュースでもそんなに否定的なものは無かった(ですよね)。

普天間の移設問題で、どんな失策があったのか、と改めて考えてみるに、よくわからないんですな。

もともと、辺野古に移設することは決まっていて、
新政権になって遠回りしたけど、結局そこしか、今のところないってことになった。
遠回りした以外に、誰が損したんでしょうか。


沖縄県民の反基地感情を刺激して、反基地感情を盛り上げてしまい辺野古移転さえできなくなった。
これは問題ですな。

しかし、誰が、反基地感情をあおりまくったんですかね。

新政権になって、移設問題を見直す。
これは沖縄にとって望ましいことなんで、鳩山さんは取り組んだ。

政治生命を危うくしてまで、一生懸命やって、うまくいかなかった。

うそつきー、辞めちまえこの野郎、となじり倒すこともできるし、

いやあ、そこまでしてよくやってくれました、やはりダメでしたか、でもあんたは首相なんだから、あきらめないで、県外移転に取り組んでください、と労をねきらうこともできる。

基地移転が引き延ばされて困るのは、沖縄なんですな。
外の人が、あれこれ、移転できなくなって大問題だ、なんて言うべきではないかもですな。

言っても良いんですが、沖縄のための基地移転が沖縄の反対で膠着した場合、それはあくまで、沖縄が判断する問題なんで、外部の人がそのことをもって鳩山辞めろ、とまで言う意味がよくわからないんですな。元の案に戻っただけで、大失策があったわけじゃない。少なくとも沖縄以外の人達にとってはですな。

バカな発言をし続けた。

失敗した場合に、窮地に立つこと、結構失敗するかも知れないことは、鳩山さんもそれくらい分かってたでしょう。アホじゃない限り。どうもできなさそうになっても、それでも県外だみたいなことを言い続けたことに、怒りを感じる反応があっても良いんですが、あんたそこまで踏ん張ってやってくれて、と応じることもあって良いはずですね。フツーの人なら、別にプロ政治家でなくても、あんな発言をテレビで繰り返してリスクを取らんでしょう。

どう発言したらどういうことになる、という政治感覚が・・・。

そうかも知れないんですが(私が言うのもなんですが)、恫喝したり、なだめたり、すかしたり、金握らせたりして最後は黙らせちゃう、やくざの親分みたいなのがイヤで民主党に政権交代したんでしょう。シロートっぽいのが良いんじゃ無かったんですかね。

鳩山批判の議論のレベルについてなんですが、

オバマが、BP、つまりオイルのリーク事件を起こした石油会社の責任を厳しく問うのは、反アメリカ的だ。

これはラン・ポールの発言です。フツーの人なら、なんでやねん、と思うんですが、拍手喝さいする人達もいる。

オバマケアを、デスパネル、と言ったのはペイリン。

議論の質がティーパーティレベルなんじゃないか、と思ってしまうんですな。
鳩山は、沖縄を踏みにじる大悪人だ、ってアホか。
言ったことを守れなかった、いっくらでも例があるじゃん。

誰がここで反基地感情を煽ったんじゃーッ、というのが本来追求すべきことなんじゃないですかな。

ABCのジェイク・タッパーなら、

『首相は沖縄のためにリスクをとって県外移設案を模索し続けたにも関わらず、沖縄から忌み嫌われるようになったのはなぜでしょう』

と、正しい質問をするんでしょうな。







ホンダ 中国工場でスト

2010-06-01 07:11:36 | 自動車
ホンダの中国工場でストライキがあったんですな。



映像は静かで、給料上げろ、オーッ!! みたいなのは無いですな。
そもそも、労働者の権利がどうとかいう概念があるんでしょうか。

とにかく、どういうからくりで中国でストがたつのかわかりませんが、

結局、ホンダが支給額を上げて、解決するみたいですな。

Honda to Raise Wages for Striking Workers at Chinese Factory

Honda Motor Co., Japan’s second- biggest automaker, will raise workers’ monthly wages after a parts factory strike shut down almost all Chinese production.

ストで中国のすべての生産が止まっていたが、月給を上げることになった。

中国の生産が全部止まってたんですね。そりぁ、ゆゆしき問題です。

The workers will receive a 24 percent pay increase to 1,910 yuan ($280 dollars) per month, the Tokyo-based company said in a faxed statement today. Most workers have accepted the offer, while talks continue with those who are unsatisfied, Honda said.

24%上げて、280ドル。大半は同意した。

月に280ドルですか。まだ随分安いですな。まあ、中国で作ったクルマは中国内でも売るんで、売るクルマも安くなるんでしょうがね。

映像では2000元を要求してるってなっているんで、そこまで行かなくてもほぼ要求通りに近い感じですかね。

Honda produces about 3,000 vehicles a day in China, according to Koji Endo, a Tokyo-based analyst at Advanced Research Japan.
The affected factories, joint ventures between Honda and its Chinese partners, make models including the Accord sedan and Civic compact and have combined annual capacity of 650,000 units.

日に3000台も作ってるんですな。年間650千台のキャパ。中国のパートナーとのジョイントベンチャーなんだそうですがね。

中国が高度成長するなら当然給与は上がって行きますな。
輸出に頼る経済から、内需を充実させてゆくにもこれは避けて通れない。

しっかし、ストライキですか。
中国のストって手ごわそうですな。