会計スキル・USCPA

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イランへの経済制裁

2012-04-05 07:55:59 | 政治

イラン問題がどうなっているのか、ちょいと気になるところですな。イランの核開発に,ネタニヤフはイラン開発施設を軍事攻撃したい,オバマさんは経済制裁に効果がでているので,と慎重姿勢。で今どうなのよ,というとこですが,

Netanyahu says Iran sanctions aren't working. His UN ambassador disagrees.

ネタニヤフが,経済制裁に効果などない,という立場なのに対し,同じイスラエルの国連大使が,否定するような発言をしちゃってる,というハナシなんですな。

Not everyone agrees with Netanyahu, among them Ron Prosor, Israel's ambassador to the United Nations. On Friday, Ambassador Prosor told reporters that the sanctions have a good shot at changing Iran's behavior.

報道陣に,制裁はイランの姿勢を変化させるにあたり効果がある,と言った。

"I think the international community at this stage has really moved forward and have made at least clear to Tehran that there is a certain price tag for continuing," he said. "The decision on SWIFT [the global system for interbank transfers], the issue of the sanctions by the EU, are important and have an effect on Iran... I do see really a movement on the international stage, especially on the economic side.... It's much more effective than people think and it might change, hopefully it might change behavior patterns if we continue with it."

国際社会は本当に前に進み,開発を続けるとただじゃ済まないことをはっきりさせた。SW}FTシステムに関するEUの決定は,イランに対して影響が出る。・・・経済的な側面で,人々が考えているよりも影響は大きく,これを続けることでイランの姿勢を変えることができるかも知れない。


"SWIFT" is the Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication, which coordinates millions of secure communications and money transfer information between the world's banks every day. Last month, Iran was unplugged from the system in a highly unusual move, creating major obstacles for the country's banks, including the central bank.

先月,イランはSWIFTシステムから排除された。中央銀行を含めイランの銀行にとっては大きな障害になる。SWIFTは,銀行の安全な日々の決済や連絡に使用する電信連絡システム。

ということなんですな。国連大使は,制裁推進サイドで,ネタニヤフとはすりあってない感じってことですね。しかし,SWIFTから追い出されたって,イランの銀行はどんなことになっているんでしょうな。テレックスの時代に逆戻りってことなのかも知れませんが,いまどき,まだ使えるんでしょうか。米国のドル資産を凍結,みたいなハナシより,予想してなかった分だけずっと厳しかったりして。よく分かりませんがね。

ネタニヤフは軍事攻撃をほのめかし続けているわけですが,

Recently there have been some hints, however, that Israeli's defense establishment is backing away from talk about attacking Iran, particularly as the Obama administration has sought to cool the war talk to give sanctions a chance to work. A story in the hawkish Jerusalem Post yesterday, for instance, reported that "a possible military confrontation with Iran may be postponed until 2013, senior defense officials said in recent weeks amid growing signs that the West’s economic crackdown on Iran is bearing fruit."

軍の上層部も,軍事攻撃には乗り気でない,というハナシも伝わってきているとかで,

直ぐのハナシでは無さそうですね。

そもそも,イラクやアフガンの後始末で苦労しているのに,あの聡明なオバマさんが,イスラエルのためにもういっちょやるか,って考えなさそうだし、米国がノラずに,イスラエルが,イランと戦うのかってことですな。



こないだ,イスラエルの前モサド長官が,60ミニッツに出演して,イラン攻撃に反対しています。
The Spymaster: Meir Dagan on Iran's threat



モサドの元長官がテレビに出てることもびっくりだし,

政権を批判していることはもっとびっくりですがね。

それはそうと,

米国が動かないと,イスラエル軍も消極的,というあたりはちょいと引っかかりますけどね。ムバラクが市民に追い出されそうになってるときに,エジプト軍は市民弾圧に動かなかったわけですが,背景にエジプト軍が米軍と密接な連絡があったと報じられていて,ってかバネッタが自分で言ってたわけですが,

西側各国の軍が,ペンタゴンと密接な関係を持っていて,ペンタゴンの政策が,世界の政策みたいな感じがにおってくるのはちょいとヤですがね。これは,ウォルフレンが,米国の対日本政策を論じるときにもよくおっしゃってるハナシで,対日政策は軍関係者が牛耳ってるってことでした。昔の知日派は引退してもういない,みたいな。

世界の軍関係者が背後で重要事項を決めてゆく,みたいなハナシは,ゾッとする絵ですな。