おら首相辞めろだの、責任論だの、多分、テレビじゃあれこれ面白可笑しくやってるに違いないんですが、そういうの見てて面白くないですな。テレビ井戸端会議って言うんですかね。
例によって、大きく変動した時は、ヤッパロンドンエコノミストですね。
それにしても、この管さんの写真の表情は、スゴイんで。背景の日の丸がくすんでますな。
A bad night for the DPJ
Jul 12th 2010, 3:10 by H.T. | TOKYO
この記事では、ざっと選挙の総括をしてて、例によって、一読して大体のことがわかるようにできてます。小泉ジュニアが活躍したことまで書いてあって、日本のニュース番組を一時間見ているよりは、ずっと全体像が分かります。これ読んだ欧米のエリートは、長い時間テレビを見ている日本の一般大衆より日本の選挙結果について、ポイントをつかんでいる、ということなんですけど・・・。
まあ、それは良いとして、この記事では『みんなの党』が結構評価されてる感じです。
Interestingly, Mr Watanabe said on election night that one of its first goals would be to reform the Bank of Japan and end deflation. No details, but for those who think the central bank bears much of the responsibility for Japan’s economic ills, it would be a good start.
興味深いことに、渡辺氏は選挙日の夜、第一のゴールの一つは日本銀行の改革で、そしてデフレを終わらせることだ、と語った。細かな点は無かったが、日本経済の病に関する責任の多くを日本銀行が負っていると考えている人達にとっては、それは良いスタートになるかもしれない。
これは報道記事なんで、エコノミスト誌が、日本銀行悪玉論をここで支持するわけはないですが、こういう動きにはきっちり反応してますな。先日、米国の経済諮問会議報告で、日銀が著しく動きが悪い、と指摘されていたことをご紹介しましたが、日銀の評判は日本でより、海外で固まってるかんじです。
まあ、ルービンの回顧録みたいな基本的なものは経済関係のジャーナリストなら皆読んでるでしょう。日本は財政政策も、金融政策も厳しすぎて経済を悪化させてしまうみたいなことがくどいほど書かれてるんですな。今、米国やIMFの報告を読んで、まだやってんのか、と感じるのがフツーの反応なんでしょうな。
リフレ派 vs 構造改革派 みたいな議論は別としてですがね。
Probably the most important message is that voters want leaders who know what they are doing. Sadly, such leaders seem to be in short supply. Mr Kan appears to have been as muddled over his pledge to discuss a rise in the consumption tax as was his predecessor, Yukio Hatoyama, over moving the Futenma airbase in Okinawa—which helped force his resignation last month.
今回の選挙結果のおそらく最も大事なメッセージは、選挙民が、自分がなにをやっているのかを理解しているリーダーを求めているということだ。悲しいことに、そんなリーダーは不足しているように見える。管氏は消費税引き上げを議論するとの公約についてうまく扱うことができなかった。前任の鳩山氏が普天間基地の移設についてうまく扱えなかったのと同じで、そのことは、鳩山氏を先月辞任に追い込む原因の一つだったわけだが。
So Mr Kan may now face a bitter DPJ leadership contest in September. However much he likes to cast himself as a man of the people, the new prime minister may be thinking of his own survival in the next few months as much as the country’s future. For how much longer can this directionless country afford such distractions?
管氏は9月につらい党首選に直面するかもしれない。しかし、どんなに自分を人民の味方だとみなしていたとしても、新首相はこの数か月は国の将来と同じくらい自分の生き残りについても考えることになるかもしれない。
この方向定まらぬ国家は、あとどれだけ迷走を続けていられるのだろうか。
最後の一文、ちょっと怖いです。
アホかこいつら、勝手にやってろ、という次元から、もう一歩踏み込んで、ちょいヤバかも、ってニュアンスが出てますな。そりあ、この雑誌、まあ自分ではニュースペーパーって呼んでるみたいですが、は、世界中のことを同じ密度で報道してるんで、平気で政敵を牢屋に入れたり、殺したりする国も扱ってるわけで、
そんなのとは比べ物にならないくらい進んだ、先進国なわけですが、
もう、何年も国の方向が定まらない。
1年、2年じゃない。何年間にもわたって、リーダーが何人も、ずっとヘマをし続けたり、足を引っ張られて、すぐに失脚してしまう。
かなり異様に映っていることは間違い無さそうで。