会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

勝ち組アパレル

2009-04-09 22:55:26 | 小売
ユニクロは強いですな。


国内ユニクロ売上情報


『販売情報:
3月の既存店売上高は前年比107.9%、直営店計の売上高は前年比113.2%、ダイレクト販売を含む売上高は前年比114.4%となりました。
3月は、春夏の新商品を中心に積極的な販促活動を展開し、客数が増加したことから、前年を上回る結果となりました』

スゴッ。

この不景気でお手ごろカジュアルが売れまくり、というのはアメリカでも同じようでして、このサイトをご覧いただきたいんですが、

Retail Sales

小売業が発表する3月売上を随時乗っけてくれてるみたいで、これ良いですねえ。で、軒並み前年比何パーセントもダウンが続いているんですが、そんな中でいくつかは売上を伸ばしている会社があるんですね。

たとえば、

Ross Stores (ROST) Reports 3% Jump in March Comps; Raises Q1 Outlook

前年比既存店が3%伸びているんですな。

どんな会社かというと

Both chains target value-conscious women and men between the ages of 18 and 54. Ross customers are primarily from middle income households, while the dd’s DISCOUNTS customers are lower income households.

値段にうるさい18歳から54歳の男女向け。Rossがミドルインカム、dd's DISCOUNTSが低所得者向け。

なるほど、安めのカジュアル。ユニクロと似てますな。株価も昨年9月以来やはり落ちましたが、ここのところキレイな右肩上がりで、あらかた戻してますな。きれいなチャートでございます。ユニクロのチャートとえらい違いですな。

ユニクロ 1y


3月にかけてなんでか知りませんが、売られていて、その後また回復してますね。変な需給で上下しているってことなのか、Rossのチャートのわかりやすさが良い感じです。

昔、ゴルフの先生がおっしゃってましたが、良い芝というのはうまく打ったらうまく転がる芝のことだそうでして、悪い芝はうまく打ってもどこに転がるかわからない。良い市場というのは、良い成績が素直に反映する市場なんでしょうな。

それはいいとして、日本でユニクロが売れているように、アメリカでも同業が人気だってことです。


TJX (TJX) March Same Store Sales Rose 2%; Sees Q1 EPS At or Above High End of Range

ここもそうなんですね。

The TJX Companies, Inc. (TJX) is an off-price retailer of apparel and home fashions in the United States and worldwide.

オフプライスアパレル。既存店売上が2%伸びている。株価も一旦下げた後、回復途上ですね。Rossと似てますな。

アメリカのユニクロ現象とでも言いますかね。不景気でもベーシックでリーゾナブルな業種は強い。ウォルマートがやはり伸びているのと同じですね。






クルーグマン vs 大前研一

2009-04-09 09:08:51 | マクロ経済
またクルーグマンか、とおっしゃるとおりなんですが、最近、ホントに露出が大きいようで、どうしても気になってしまいます。

大前研一氏までがコメントされていますな。

大前さんといえば、オコリンボおじさんって感じですが、実は世界のグルなわけで、アルビントフラーの『富の未来』だとか、トーマス・フリードマン『フラット化する世界』などを読むと、ケンイチ・オーマエが引用されていたりするんですね。アルビントフラーが、あの、トフラー様も読んでいる。世界の大ベストセラーに引用されている、

サラリーマン相手の啓発書の書き手の一人、と思っちゃいけなくて、桁違いの別格なのでした。

「おまえもか!」と非難したくなる世界の経済対策

『2008年にノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学のクルーグマン教授は3月17日、ブリュッセルのEU本部で記者会見した。彼は「欧米の財政刺激策は不十分で失望している」と述べ、EUや米国の景気対策を鋭く批判したのだが、彼の言わんとしているのは、主要国経済を回復させるためには需給ギャップを穴埋めするための追加的な財政出動が必要だということだ。

 これを聞いて、わたしは「クルーグマン、お前もか!」というせりふが口をついて出てしまった。彼は規模の景気対策だけでなんとかなると思っているのである。現在の不況の根本的な原因について分析をしていない。このコラムでわたしが何度も述べているように(※)、AIGやシティバンクの問題を解決するためには単なる景気対策では駄目なのである』

ウーン、ちょっと一方的過ぎませんかな。クルーグマンはAIGやシティバンクの問題解決のために財政支出の拡大を訴えているわけじゃあありませんね。それに、金融機能の回復には国有化を主張していたはずです。

チョット、グルの議論、荒っぽくないですかな。

Let’s Get Fiscal

その2 (財政赤字と将来)