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ジュラシックビューロクラットと年金運用 ロンドンエコノミスト

2008-08-01 07:33:45 | ロンドンエコノミスト
また、ロンドンエコノミスト誌の辛口記事を一つ。

Capital thinking

日本の年金が浪費されてしまって、穴があいてて、どうするか。
給付を減らすか増税するか。ドッチもいやだ。

じゃあ、運用して増やすか。

To improve the fund’s performance, a group of politicians from the ruling Liberal Democratic Party (LDP) has called for a sliver of the pension purse, 10 trillion, to be set aside to create a sovereign-wealth fund.

自民党のあるグループがそぶりンファンドを立ち上げようと主張している。

It would be run by professional managers, not necessarily from Japan, rewarded with performance-based salaries. The fund would be independent of bureaucratic and political meddling. Its working language would be English.

プロに運用させて、リターンに応じた報酬にして、官僚的な手続きや政治のしがらみからは自由にやらせる。

Previous efforts to reform the pension fund have been quashed by Japan’s Jurassic bureaucracy, as was an earlier attempt to create a sovereign-wealth fund using foreign-exchange reserves.

出ました。今日の一発。
かつて同じような試みがあった。為替の留保金を使ってソブリンファンドを立ち上げようとした時に、

ジュラシックビューロクラットにつぶされた。

ジュラシックってジュラシックパークのジュラシックですな。ジュラ紀のという意味で、日本の官僚を揶揄して、恐竜時代の感覚だ、と言ってるんですな。

日本の年金は国債運用が中心で、リターンが小さいってことなんですが、

Bureaucrats with little investment nous are in charge.

投資センスのない官僚に責任がある。

Returns are low, at some 3.5% annually, compared with around 7% for public pension funds in Norway and Sweden, and 10% in Canada and France.

海外では倍以上のリターンを稼いでいるとかで。

年金が国債を買わなくなると金利が上がって政府の調達に支障が出るとの心配も、

Some officials fear this would harm the national economy. But the true consequences would probably be more subtle. Pensioners would be better off, possibly at the expense of future taxpayers, who would bear the burden of repaying the government’s more costly debt.


年金給付は増え、多分それは将来の税負担増に跳ね返ることになるかも知れないが、アンマシたいしたことにはならないかもしれない。

目先、国債が引き受けられなくなるとか、財政が回らなくなるとか、大変な事態にはならない、という意味ですな。

なんせ150兆円もあるので、これが自由な金融マーケットに流れることが日本の資本市場の活性化につながるという議論も紹介されていて、

まあ、今日の記事はどっかで聞いたことのあるようなハナシではあるんですが、

ジュラシックビューロクラットが面白かったので。