会計スキル・USCPA

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ターンアラウンドマネジメントChap1

2005-01-05 01:12:58 | ターンアランド
ターンアラウンドマネジメント 【企業再生の理論と実践】
スチュアートスラッター+デービットロベット
ダイヤモンド社 03/09/04第一刷

 中々良さそうな本で、ざっと読み飛ばすには惜しい。
 ここで一章づつ読んで行くことにします。

1章ターンアラウンドマネジメント
(1)ターンアラウンド状況とは何か
 短期的に何らかの措置をとらない限り近い将来破綻することが明らかな危機的状況と定義。
 ※しばらくは持つかも知れないが、いずれ確実に倒産するので、低迷企業は再生にかけるべきだ、と本書は主張。だらだらしててもどうしようも無い会社はどうしようもないということ。

(2)持続可能な再生
 生き残れても投下資本に見合わない会社や後で破綻する企業と、持続可能な再生を成し遂げる企業は区別することが重要。持続可能な再生には競争優位の源泉が必要で次の3つがある。経済的要因、組織的要因、政治的法的要因。

(3)企業再生の手法
 再生には次の4つの目標がある。直面する危機を管理。ステークホルダーとの関係を再構築。事業を修復。資金問題を解決。再生は、分析フェーズ→応急措置フェーズ→戦略的変革フェーズ→成長と新生フェーズの4段階を経る。

(4)再生手法とその他の手法
 事業転換、ワークアウト、倒産などがあるが、いずれも再生とは異なる。

(5)高まる再生手法への需要
 競争のグローバル化、新技術の影響、変化の普遍性は敵対的な競争環境を助長した。だめな企業でも存続し得たかつてのような状況はどこにもない。結果として比較的良好な経済環境下でもあらゆる産業で再生手法を活用する機会が存在することになった。

(6)ターンアラウンド市場への資金と経営者の流入
 最近では不審企業のみをターゲットにする債権型および株式型ファンドが台頭している。

                                    以 上。