自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

水玉の元・・・ミズタマソウ

2012-08-21 20:42:00 | お散歩
ミズタマソウ[水玉草](アカバナ科)
林縁の道端では、ミズタマソウの群生も見ることができました。
ここでは、イノコヅチと一緒に伸び伸びと生長しています。

花に寄ってみました。
白色の花弁は、緑色をした蕚片より短いです。花の下には、かぎ毛の密生した子房も見られます。以前にも載せましたが、この構造を子房下位といいます。
果実は堅果で、この白いかぎ毛はそのまま残ります。
この果実に、露のかかった様子を水玉に例えて、この名があるそうですが、これだけでも十分水玉に見えますね。
これから花の盛りを迎えるのでしょう。道端で水玉を見つけてみませんか。

2011年の花

8月中旬 横浜市内にて


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惑わす花・・・ツリガネニンジン

2012-08-20 22:09:00 | お散歩
ツリガネニンジン[釣鐘人参](キキョウ科)
林縁の道を歩いていると、斜面に倒れ掛かる様に咲く花を見つけました。
どうやらツリガネニンジンの花のようです。例年より早めの出会いとなりました。


まだ蕾もありますが、この花は咲いてからいくらか時間が経っているようです。
ツリガネニンジンの花は、普通下向きに花を咲かせますが、この花は斜面に沿って倒れていたためか、根元に対してやや上向きに花をつけていました。いつものツリガネニンジンと、何となく雰囲気が違っていたので、別の花かと一瞬思ってしまいました。
綺麗な花に危うく惑わされるところでした。

2011年の花

8月中旬 横浜市内にて

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林床で咲いて・・・ギボウシ

2012-08-19 19:21:00 | お散歩
コバギボウシ[小葉擬宝珠](ユリ科)
北海道~九州の日当たりの良い湿地やその周辺部の林縁、田の畦や用水路の脇などに生える多年草。
葉は直立か斜めに立ち、葉身は披針形~長楕円形で、脈は表面でへこみ、基部は急に柄に沿って流れます。

7~8月、高さ30~40cmの花茎を伸ばし、長さ4~5cmの淡紫色の花を多数咲かせます。花被の内側の脈は濃く着色します。
この花は、林を流れる小川沿いの林床で咲いていました。群生しているわけではなく、ポツリポツリという感じで咲いていました。
緑の中でこの花も素敵ですね。

8月中旬 横浜市内にて

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花の季節に・・・キツネノカミソリ

2012-08-18 20:16:00 | お散歩

キツネノカミソリ[狐の剃刀](ユリ科)
本州~九州の山野に生える多年草。葉は長さ30~40cmの広披針形で、花期には枯れてありません。
8~9月、高さ30~50cmの花茎を出し、先に6個の花被片からなる黄赤色の花を咲かせます。雄蕊は花被片の長さとほぼ同じで、花被から突き出ません。
緑の濃いこの季節、林の中でひと際目立つオレンジ色の花を見つけました。
もうキツネノカミソリの咲く季節なのですね。
近所の神社の境内や、いつもの林ではちょっとした群生も見られますが、この林ではポツリポツリという具合に咲いていました。控えめな感じです。
近所の小学校では、今夜夏祭りがありました。子供たちの夏休みも終盤ですね。

2010年の花

8月中旬 横浜市内にて

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夏休み・・・終

2012-08-17 21:16:00 | 旅行
アキカラマツ[秋唐松](キンポウゲ科)
山野の日当たりのよい草地に生える多年草。葉は2~4回三出複葉で互生します。
小葉は先端が3裂か5裂することが多く、裏面は淡緑色です。
7~9月、円錐状の花序に、花弁はなく、黄緑色の雄しべを多数つけた小さな花をつけます。蕚片は4個で淡紫色ですが、早く落ちてしまうそうです。
2泊3日で行った東北の旅、最終日は仙台市内の観光です。
朝一番に行ったのは、子供たちから唯一リクエストのあった地底の森ミュージアムです。
ここは、2万年前の旧石器時代の遺跡面を現地で保存し公開しているところなのです。
旧石器時代に生きた人達の活動跡と森林跡が一緒に見つかり、その一部を薬品処理して保存し、その上にミュージアムの建物で覆っています。前日に行った中尊寺の金色堂を思い出してしまいました。
見学を終えて、建物から出てきたら、アキカラマツの花が私たちを迎えてくれました。
この地面の下には、上から順に近世・中世・平安時代・古墳時代・弥生時代の水田跡、植物の根や茎がよく残っている土、縄文時代の穴や倒木の跡、さらに2m下から、約2万年前の旧石器時代に生きた人達の活動跡と森林跡が眠っています。
このアキカラマツは、そんなことも知らずに生えているのでしょうが、不思議な思いでこの場所を後にしました。

地底の森ミュージアム

8月中旬 仙台市内にて

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