yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

タンロン通信-9  涙涙のお別れの条

2008-03-04 10:00:01 | 歴史・考古情報《東アジア》-2 越南
山田博士有り難うと思ったらよろしくお願いします。


(第1回研修会)
昨夜第11日目(3月3日)はお世話になった山田博士の送別会であった。

現場の若者達6人とブイミンチーさん、そして私達6人にNさん一家17人でサイゴンで大当たりし、ハノイでも大流行のヨーロッパ風のビヤホールに行った。

突然始まった宴は、若者の熱気とチーさんのながーい御高説、そして度重なる乾杯によって、延々11時半まで続いた。ヴェトナム側の私達に対する熱い思いを聞きながら身の引き締まる思いだった。

それにしても今日も、山田博士と現場で既検出の遺構群の年代の評価を巡っていろいろ議論をしながら思ったことだが、これだけの現場、どんな天才でも、とても一人の人間では分析しきれない!!ということだった。

どんどん資料を公開したくさんの研究者に資料を提供しいろいろな議論を巻き起こすことがいかに大切かを感じた。そうした意味では私達に現場を開放し発掘調査の機会を与えて下さったヴェトナム社会科学院には感謝の思いで一杯である。

その思いに答えるべく昨日は山田博士の研究成果を現場の嘱託職員の若者達に聞いてもらい質疑応答をした。とても熱心に聞いてもらい、鋭い質問も出るなど、第1回目としてはとてもいい結果を得ることができた。これも一重に短期間に須恵質円筒型土器の編年を組み立てた博士のお陰!何から何までお世話になりました。感謝!!多謝!

今日第12日目は現場の平面写真を撮って、1/100の図面作成が待っている。

昨夜は一体何杯ビールを飲んだのかよく覚えていない。帰って直ぐにパソコンを開いたところまでは覚えているのだが・・・。朝5時まで熟睡した。そんなボーッとした頭で出発だ!


(お疲れ様でした博士!)
学問はみんなでやるもんですよねと思ったらよろしくね

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2 コメント

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ありがとうございました (マックの母)
2008-03-05 00:11:31
山中先生、うちのダンナさんが、たいへん、たいへんお世話になりました。
おかげさまで私は独身生活を大いに楽しみました。
明日、マックとクイールが大喜びする姿が目に浮かびます。
残りの調査期間、どうぞお身体にお気をつけてくださいませ。
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こちらこそ!! (山中 章)
2008-03-05 08:36:19
本当に本当に有り難うございました。

こちらでは「お母様」の毎日が想像報告されて皆さん楽しませていただきました。

是非京都に帰ったら「日本酒バー」に連れて行ってくださいね。もちろん博士抜きで!!

それにしても2週間近くハノイでの「軟禁」生活によくぞ耐えていただきました。お陰様で私達はとても質の高い調査を維持することができました。

大感謝しています。

博士の帰国後のご所望は「ラーメン」だそうですが、これは健康に悪い!!

もう解体してしまった「大根嫌い教」を完全に捨て去るためにも是非、大根フルコースに連れて行ってあげて下さい。

夏にはぜご夫妻で!もちろん「お母様」は隣のシェラトンで、「お父様」は僕たちのAuCoHotelで。

初夏のハノイから晩冬の日本、くれぐれもお風邪など召させられませんよう、マックとクイールをお側に再度軟禁してあげて下さい。

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