9月10日新国立劇場小劇場で、イングマール・ベルイマン作「リハーサルのあとで」を見た(演出:栗山民也)。
舞台にはソファ、机と椅子、長椅子など多くの家具が雑然と置かれている。モーツァルトのヴァイオリンソナタが流れる。
ヘンリク(榎木孝明)が一人いるところに、若い女アンナ(森川由樹)がブレスレットを落としたらしい、とやって来る。それは口実だった。
二人は次の芝居(ストリンドベリの何か)で共演する間柄で、今はその稽古中。二人はアンナの亡き母ラケルのことを語り合う。
ラケルは女優で5年前に死んだ。アンナは母を憎んでいる。ヘンリクはラケルを愛していた。
アンナが背後に退くと、ラケル(一路真輝)登場。
どうも精神を病んでいるようだ。赤ワイン2杯飲んだだけ、酔っぱらってはいない、と男をしきりに誘うが・・・。
ラケルが去ると、再びアンナが前に進み出る。演出助手のペーターと同居中で、妊娠したが、ペーターに説得されて中絶したとか。
モーツァルトの同じヴァイオリンソナタが何度も流れるが、叙情的過ぎて、この芝居には合わない。
アンナのシーンが終わった後、彼女がなぜ退場せずにずっと舞台後方にいるのか、その意図が分からない。
作品自体は特に面白くもなかったが、役者たちは好演。
特に一路真輝は声がいい。2017年にジロドゥー作「トロイ戦争は終わらない」でエレーヌ(ヘレナ)をやった時、その神々しいほどの存在感に
打たれたが、あの時は大ホール(新国立劇場中劇場)で遠方だった。
今回初めて至近距離で見られた。
ベルイマンの芝居は、2008年に「ある結婚の風景」を見たことがある。この作品より登場人物も多く、複雑かつ面白かったような記憶しかない
のが残念。まだこのブログを始める前だったので。
それから彼の映画は、大作「ファニーとアレクサンデル」をロンドンの家でテレビで見た。
何しろスウェーデン語放送で英語の字幕付きなので、素晴らしかったが、よく分からない箇所もあった。
長年気になっている、もう一度見たい作品だ。
映画が始まるや否や、少年アレクサンデルがシェイクスピアの「十二夜」冒頭の公爵のセリフを暗唱する(役者一家の子なので)。
「音楽が恋の糧なら、続けてくれ・・・」
これでもう心を鷲掴みされたのはお分かりでしょう。
舞台にはソファ、机と椅子、長椅子など多くの家具が雑然と置かれている。モーツァルトのヴァイオリンソナタが流れる。
ヘンリク(榎木孝明)が一人いるところに、若い女アンナ(森川由樹)がブレスレットを落としたらしい、とやって来る。それは口実だった。
二人は次の芝居(ストリンドベリの何か)で共演する間柄で、今はその稽古中。二人はアンナの亡き母ラケルのことを語り合う。
ラケルは女優で5年前に死んだ。アンナは母を憎んでいる。ヘンリクはラケルを愛していた。
アンナが背後に退くと、ラケル(一路真輝)登場。
どうも精神を病んでいるようだ。赤ワイン2杯飲んだだけ、酔っぱらってはいない、と男をしきりに誘うが・・・。
ラケルが去ると、再びアンナが前に進み出る。演出助手のペーターと同居中で、妊娠したが、ペーターに説得されて中絶したとか。
モーツァルトの同じヴァイオリンソナタが何度も流れるが、叙情的過ぎて、この芝居には合わない。
アンナのシーンが終わった後、彼女がなぜ退場せずにずっと舞台後方にいるのか、その意図が分からない。
作品自体は特に面白くもなかったが、役者たちは好演。
特に一路真輝は声がいい。2017年にジロドゥー作「トロイ戦争は終わらない」でエレーヌ(ヘレナ)をやった時、その神々しいほどの存在感に
打たれたが、あの時は大ホール(新国立劇場中劇場)で遠方だった。
今回初めて至近距離で見られた。
ベルイマンの芝居は、2008年に「ある結婚の風景」を見たことがある。この作品より登場人物も多く、複雑かつ面白かったような記憶しかない
のが残念。まだこのブログを始める前だったので。
それから彼の映画は、大作「ファニーとアレクサンデル」をロンドンの家でテレビで見た。
何しろスウェーデン語放送で英語の字幕付きなので、素晴らしかったが、よく分からない箇所もあった。
長年気になっている、もう一度見たい作品だ。
映画が始まるや否や、少年アレクサンデルがシェイクスピアの「十二夜」冒頭の公爵のセリフを暗唱する(役者一家の子なので)。
「音楽が恋の糧なら、続けてくれ・・・」
これでもう心を鷲掴みされたのはお分かりでしょう。
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