現在のJ2は、札幌~山口の上位9クラブが勝ち点8差にひしめく一方で、
9位山口と10位山形に勝ち点7の開きがあり、「二極化」が進みつつある。
そして、上位9クラブをAグループ、その他をBグループとすると、
Aグループは直接対決に臨む清水と千葉を除く7クラブがBグループと対戦する。
札幌も然り。それを念頭に置いて、本日の北九州戦を語る。
北九州はここまで18戦3勝5分け10敗。勝ち点14のブービー21位。
前節の金沢との「ボトム対決」はオウン選手の助太刀のおかげで3対2で勝ったが、
それまでは4連敗。特にアウエー戦は9戦して1勝3分け5敗と苦戦しているうえ、
2点以上を挙げた試合が1戦もない 3戦続けて先制を許した札幌にとって
先手を取ることは大事な課題だが、それがクリアできたら、まず負けはあるまい。
要注意の選手には、ここまで6得点とひとり気を吐くFW原を挙げる。
6得点の内訳を見ると、ゴール前へのクロスに誰も触れずとか、
強引なシュートが相手DFに当たって絶妙なループとか、ツキに恵まれているが、
視点を変えれば、それだけシュートを打つ意識が高い、ということでもある。
特にセットプレーでは絶対にフリーにしてはいけない
原以外の選手は・・・ええと・・・
実は北九州でチーム2位の得点を挙げているのはオウン選手(3得点)
つまり、原を封じたら、敵はオノレ自身になる・・・というのは半分冗談だが、
「原のパートナー」はこの一戦を左右するポイントのひとつとみている。
190センチの長身・小松か。金沢戦で決勝点を挙げた池元か。
小松はここまで2得点と不振だが、増川を擁する札幌DF陣との「高さ勝負」には有効か。
池元は身長170センチとサイズに恵まれていないが、足技に秀でており、
「勝った試合の布陣は変えるな」というセオリーにものっとっている。
迎え撃つ札幌にも二段構えの対策が求められる。
次節はこの一戦が最も早くキックオフ。勝てば他の上位クラブにプレッシャーをかけられる。
プレッシャーと言えば、J1ライセンスがない北九州も今季はプレッシャーがつきまとう。
JR小倉駅そばに建設中。来年3月から供用が始まる「北九州スタジアム」
「新スタジアムの元年をJ3に落ちて迎えるワケにはいかない」という
選手・スタッフの重圧は相当なモノだろう。双方のメンタルが試される一戦になる。
- J1
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- ホークス
1対0で阪神に競り勝ち、前夜のリベンジを遂げる。
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今宮のスクイズで挙げた1点を守り切った。
ロッテとの交流戦V争いは、泣いても笑っても本日の結果次第。
サンデー武田に命運を託す。なお、パ・リーグの7年連続交流戦勝ち越しも確定