遅まきながら、21日のTM大宮×栃木戦@NACK5について語る。
今季J2優勝候補の筆頭格と開幕戦の対戦相手の試合が、
公式戦のスタジアムで無料公開という敵情視察におあつらえの一戦だった。
晴天にも恵まれ、大宮公園の紅梅も上のような見事な咲きっぷり。
では、この試合のスタメンや得点者、選手交代について記す。
- 大宮(4・4・2のWボランチ)
==清水====富山==
横谷========大剛
==和田====金澤==
大屋=河本==福田=今井
=====塩田=====
- 栃木(4・4・2のWボランチ)
==阪野====中美==
湯澤========廣瀬
==本間====小野寺=
朴==尾本===韓=赤井
=====竹重=====
- 得点者
前半12分・湯澤(栃木)、前半30分・中美(栃木)
- 大宮の選手交代
前半16分:大屋⇔カルリーニョス(和田が左SBに)
後半開始:塩田⇔加藤
後半16分:大剛⇔泉澤、清水⇔播戸
後半32分:金澤⇔大山
- 栃木の選手交代
後半開始:廣瀬⇔西川、小野寺⇔李
後半24分:湯澤⇔西澤、阪野⇔河本
試合前は正直、大宮がどれぐらい栃木を突き放すかを見る構えだったが、
栃木の仕上がりの良さのみが目立つ展開に。特にシステムチェンジが効果的だった
序盤は4・4・2で様子を見ていたが、大宮がハイプレスに手を焼いていると見るや、
中美を1列下げて、小野寺を1列上げて、4・1・4・1にシフト
ワイドに開いた2列目の4人が走り回り、大宮のパス回しを許さなかった。
その戦い方を可能にしたのが、ワンボランチを務めた本間
目立たないが、抜群のポジショニングで攻守のリンクマンを務めた。
ヤンツー新潟は厄介な選手を手放してくれた・・・
両サイドの左の湯澤(PAで仕掛けて先制点)、右の廣瀬(中美の2点目アシスト)も
自ら得点できる怖いドリブラーである。そして、今季の札幌が3バックと想定した場合、
この栃木の4・1・4・1はかなり有効な攻め手ではないかと考える。
札幌はボランチや両ウイングが連動し、3バックをどのようにフォローするかが肝要になる。
一方で、札幌がこの栃木の4・1・4・1を攻略するには、
いかにリンクマンの本間を潰すかが大事だろう。この役割はニウドに期待したい。
一方で、栃木はハードワークの代償として、DFラインでのファウルがかなり多い。
この一戦でもイエロー2枚GET
よって、セットプレーも大事になる。ちなみに、栃木のセットプレーのキッカーは
左SBの朴が主に務めた。精度はまだまだだが、レフティ独特の弾道には要注意だ。
なお、後半の栃木の布陣だが、187センチの西川をワントップに置くかと思いきや、
西川を右サイドに、李をワントップに置いてきた。李も185センチあるけれど
ジャンボ大久保を擁した昨季と異なり、高さ頼みのサッカーは志向しないのかも。
続いて、大宮を語る。ムルジャや家長、菊地を欠く飛車角落ちの布陣ではあったが、
それを差し引いても、パスが足元ばかりでキレイなサッカーに固執しすぎて自滅の感を受けた。
昨季まで京都にいた横谷をはじめ、J2経験が豊富な選手も多いのだが、
前半で修正できなかったことも気にかかる。ただ、カルリンのパスの散らしはさすがだった。
- ACL
G大阪0対2広州富力 全北現代0対0柏 鹿島1対3Wシドニー 水原三星2対1浦和
Jクラブの初戦は4戦1分け3敗の不出来。昨季王者のWシドニー、今季はタカハギで躍進か。