日本シリーズの最中に、遅ればせながら今季のドラフトを回顧する。
支配下指名4人のうち3人が社会人投手だった昨季とは対照的に、
今季は支配下指名5人のうち4人が高卒。明らかに将来性重視の選考だろう。
- 1巡目指名 松本裕樹 盛岡大付高 投手 右左 183センチ 80キロ
投げてはMAX150キロ。打っては高校通算54本塁打。南部が生んだ「大谷二世」
ただ、本人は二刀流を志向せず、投手一本の勝負を望んでいるらしい。
ポテンシャル期待の1巡目指名だが、この夏に痛めた右ヒジの具合が不安材料。
ルーキーイヤーはオーバーホール&身体の土台作りの一年になるかも。
先輩のみちのく勢、特に攝津からはいろいろと吸収してほしい。
- 2巡目指名 栗原陵矢 春江工高 捕手 右左 178センチ 74キロ
今夏の甲子園を逃したが、地肩・捕球・打撃いずれも世代トップの捕手と評価は高い。
リーダーシップにも定評があり、18Uの主将も経験した。
- 3巡目指名 古澤勝吾 九州国際大付高 内野手 右右 178センチ 80キロ
名将・若生監督のラストイヤーに集まった「タレント軍団」九国付の主力の一人。
今夏の福岡大会では、これも強豪の福岡工大城東戦でサイクル安打を記録した。
まあ、甲子園では東海大四の西嶋に遊ばれたが
チームメートの清水優心捕手(ハム2位)との出世争いが楽しみだ。
- 4巡目指名 笠谷俊介 大分商高 投手 左左 172センチ 65キロ
やや小柄な体格を多彩な球種と強心臓でカバーする九州屈指のサウスポー。
大分代表を争った大分高・佐野皓大投手(オリ3位)とは、いつかライバル対決を。
- 5巡目指名 島袋洋奨 中央大 投手 左左 173センチ 71キロ
沖縄・興南高のエースとして、甲子園春夏連覇を経験した「琉球トルネード」
大学時代は怪我からフォームを崩して制球難に苦しみ、不本意な成績に終わった。
プロで復活なるか、新監督とウワサされる元エース左腕の腕の見せどころである。
本多、長谷川、攝津と続く「ドラフト5位の出世伝説」を継ぐことを望む。
・・・なお、育成指名8人で気にかかったのは、3巡目のサウスポー山下亜文投手
どこかで聞いた名前だなと感じていたが、「小松大谷高卒」と聞いて思い出した。
今夏の高校野球石川大会決勝。0対8の9回からサヨナラ勝ちを遂げた星稜の相手である。
「世紀の逆転劇」の裏で悲劇の主人公になり、決勝後は心ない中傷も多く受けたと聞く。
育成でのプロ入りではあるが、新天地で今夏の無念を晴らしてほしい。
- 日本シリーズ
第3戦は、マンさん5対1ゴモラ マンさん、本拠地で勝ち越しの2勝目。
振り逃げや野選でゴモラが自滅した展開だったが、今月の大隣はもはや神がかり
かつてマウンド上で小久保から説教を食らったお坊ちゃんは、もうどこにもいない。
- 木村浩一郎逝く
かのヒクソン・グレイシーと対戦した数少ない日本人の一人である一方で、
WINGやDDT、WNCといったインディー団体の黎明期に関わった
振り幅の大きい格闘家だった。リングスに上がっていた時代も懐かしい。
44歳の死は早すぎる。合掌。