ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

鷹の祭典@東京ドーム

2013年07月02日 | ホークス

東京ドームをガッツパープルに染め上げた鷹の祭典。

今季の生観戦3戦3勝無失点を誇る我が家に、怒涛の馬鹿試合が待っていた

ハムを相手に、双方合わせて11人の投手を投入し、被安打26本&与四死球10個。

このように記すと乱打戦だが、決勝点は連続四球による押し出しというトホホなもの。

死闘や総力戦という言葉よりも、大味という表現がふさわしい一戦になってしまった。

双方のスタメン。山田×武田勝の左腕対決とあって、

ハムは左の稲葉をスタメンから外して、右打者中心の打線を組んできた。

左腕と言えば、「サウスポー」の曲に乗って始球式を務めた

「ケイちゃん」増田恵子さんも、左投げで見事なノーバン投球を披露した

ホークスのスタメンで驚いたのは山下のスタメンマスク

年一回の都内の鷹の祭典&オーナー御前試合という「必勝の一戦」

不調の山田&経験が浅い山下のバッテリーには正直、不安をおぼえた。

その不安が的中し、山・山バッテリーは被安打4・失点3という散々な内容で

初回限りでともに交代。この初回の交代のツケを最終回に払うことになる・・・

昨季の鷹の祭典@東京ドームでは見事な粘投を見せた二番手・岩嵜も

このスクランブル登板では準備不足が否めず、2回・3回と連続失点。

特に3回の1失点は、三走のけん制死をマッチの落球で逃したことが響いた

もったいない失点だった。

ただ、それは相手のハムも同じで、3回は「守りの職人」金子誠の美しすぎるトンネル

きっかけに2失点。この段階でドーム内には馬鹿試合の気配が濃厚に漂っていた。

そして、4回終了時のスコアは上の写真のように見事な点対称に<すでに2時間経過

結局は7回の1点が決勝点になり、押し出しをやらかした三番手・千賀が3敗目。

千賀は同じ東京ドームの交流戦で、読売の打線を涼しい顔で料理した時に比べて、

手投げ気味で制球バラバラ。下半身に疲れがたまっているのか、身体が重く見えた。

それでも、9回の「武田久劇場」で2死満塁の好機をつかんだ時は、

「都内ではまず見られないホークスのサヨナラ勝ち」が見られるかと期待したが・・・

この場面で、打者が三人目の捕手の細川。あえなく三振で試合終了orz

山下→山崎と捕手を使い果たし、「同点で延長」を想定して代打を送れなかった。

このような場面で、ズンドコさんが全く期待できない打者とは言わないが、

李や吉村といった代打を使えずに試合を終えたのは痛恨だった。

5時間のロングゲームを終えた4万6771人の観客を仕掛け花火が慰めた。

総じて見て、ホークスに良い点がなかったワケではない。

打線はウッチー4安打&マッチ2点適時打&長谷川ドームランとまだ好調である。

だが、セ・リーグの投手陣を相手に大味な展開でも勝てた交流戦の残像は振り払って、

1点を大事にする、1死にこだわる、走者をひとつでも先の塁に進めるという

野球の原点に返るべきだろう。

さもなくば、この先のパ・リーグの過酷なしのぎ合いで生き残ることは難しいと考える。

もうひとつ、試合後に観客を慰めたのは、このルミカライトの紫の海

ちなみに、7回を終えて、応援の鳴り物禁止となる午後10時を過ぎたところで、

翌日の登校を抱える3号・4号や、人間ドックの予定を入れていた2号は

さすがに深夜の観戦をあきらめ、この光の海を見ずに帰宅の途に着いていた。

独り眺めるこの光景には癒やされたが、この後にプリンス「パープル・レイン」

流すのはカンベンしてほしかった。負け試合の後に、この曲では疲労感が倍になる。

「泣き出しそう、すべては~」という心境になったよ<それはパープル・ペインby吉川晃司