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何か違う企画でうき特製のお菓子をお送りします♪



こんぴら歌舞伎を観に行ったなり〜







忘れないうちにこんぴら歌舞伎の記録を残しておきたいと思います。
前回来たのは5年前。
ああ、そうでした、入り口は屈めて入ったんだった。
令和の大改修が行われたらしいんだけど、どこを改修したんだろ。
確か1階の客席はベンチじゃなかったかなぁ。
前十数列は枡席ではないけど、座椅子になってる。
前回の写真を見たら、わかるかなぁ、最前列だけが座椅子で2列目からはやっぱりベンチでした。↓
ベンチでも背もたれがないのは辛いよねー。
傾斜がないから、後列のために前を座椅子にしたのかな。
しかし、1階最前列と最後列が同じ値段だなんてねぇ。
所謂ドブ席は最前列からベンチでした。
背もたれがないのはシンドイけど、視界的にはめっちゃ見やすいかもしれない。
一日目の夜の部の私の席は最前列花横1番目。
↑知らんおばちゃんの鞄ね。占領して勝手に撮影してた。
壱と書いてあるところは井戸みたいになってるんだけど、スッポン代わりに使う。
目線はこんな感じ。
足も見切れません。
圧迫感があるかと思ったけど、もたれかかるのにちょうどよかった。
このライト、雰囲気はあるんだけど、まぁまぁ視界を遮る。(笑
そういうことも含めての芝居小屋。
夜の部の演目は、「松竹梅湯島掛額」「教草吉原雀」
「松竹梅湯島掛額」 はたぶん2回観てて、紅長を猿之助さん菊五郎さん、お七を七之助さん、右近さんで観てる。
「吉祥院お土砂の場」では楽しそうに演ってる猿之助さん思い出して、ウルッと来た。
あんなに楽しそうに演ってたのに、重いものを抱えてたのかなぁ。
ついセンチメンタルになってしまった。
もちろん幸四郎さんの紅長も楽しくて、客席も一体になって笑ってました。
金丸座にめっちゃ合う芝居だったー。
笑いながら、次の幕の「四ツ木戸火の見櫓の場」の悲劇を何とかハッピーエンドに出来ないものかと思ったりもした。
目の前で繰り広げられる壱太郎さんの人形振りも見事でした。
本当に人形みたいだった。
ただ、私は右近さんのただひたすら好きな人のために一所懸命なお七の方が好きだったな。
最後紙吹雪は天井から人が降らせていました。
人力で降らせるんだねー。
いやいや、コレ、下が見えててめっちゃ怖くないか?
ありがたいことです。
「吉原雀」も去年又五郎さんと孝太郎さんで観ました。
雀右衛門さんのぶっかえりは少し手間取ってたようだけど、鴈治郎さんと夫婦雀に見えました。
「ああ、改めて来てよかった」とスキップしながら宿に戻りました。

二日目は昼の部。
私の席は最前列で昨日の隣りでした。
めっちゃ嬉しがりみたいだけど、足が伸ばせる席って貴重なのよ。
足は大丈夫だったんだけど、お尻がね、痛い。
低反発のクッションを持ち込みたいわ〜。
あ、言うても床はゴザなので下から冷えて来ます。
レッグウォーマーを持って行って正解でした。
演目は「沼津」「羽衣」
「2023年松竹座」で観たんだよね。
なんで男の子を養子に出す?
いやいや、2歳の記憶ってある?
兄が偶然仇になる確率って、そんなにある?
なんでおとっつあんが死んだら丸く収まる?
うーーん、相変わらず突っ込みどころ満載や。
だけど、鴈治郎さんと幸四郎さん親子の芝居が泣かせるのよ。
なんで私泣いてるねーん!となったわ。(笑
「羽衣」は初めて観たけど、羽衣伝説を元にした舞踊劇でした。
松の木にかかった美しい羽衣を見つけた漁師の伯竜・染五郎さんは家に持ち帰ろうとするの。
美しい天女・雀右衛門さんが呼び止めて、「羽衣を返して欲しい」と頼むのよ。
伯竜は大人しく衣を返して、「その代わりに天女に踊ってくれ」と頼む。
舞いを見せた天女は、やがて天へと昇って行くという話なのね。
最後は雀右衛門さんが宙乗りで飛んで行く〜なんだけど、この宙乗りも人力だったのよ。
上からトロッコを押すように滑車を押してた。
ちょっと面白い光景だったな。
しかし、歌舞伎役者って体幹がしっかりしてるのね。
雀右衛門さんも決してお若くはないと思うんだけど、ピンと体を伸ばして飛んでいかれたわ。
美しいなぁ。
と雀右衛門さんを見送って幕。
あー楽しかった。
次回は誰かと一緒に観たいな。
また戻って来れますように。
こんぴーくんに見送られて金丸座座を後にしました。


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吉例顔見世大歌舞伎を観に行ったなり〜







なかなか重い腰が上げられなかったんだけど、先週の観劇の記録を残しておきます。
まずは昼の部「マハーバーラタ戦記」
神様達が集まって、人間達が争いを始めこのままじゃこの世が終わるぞと憂いているのね。
それがどうなって太陽神(彌十郎さん)と汲手姫(米吉さん)との間に子供を作って、その子に世界を守ってもらおうとするのよ。
ちょちょっ待ってよ、汲手姫はたぶんバージンで、身に覚えのない子供を産まされるんやで。
そんなん、誰に相談してどうやって育てたらええんよ?
めっちゃ気の毒やん。
案の定、生まれた子カルナ(菊之助さん)をガンジスに流しちゃう。
その後、汲手姫は象の国の王妃になる。
御者夫婦に拾われ育てられたカルナ。
ヅルヨウダ(芝のぶさん)ドウフシャサナ(猿弥さん)姉弟に身分を与えられ、恩義に応えようと行動を共にする。
ヅルヨウダ姉弟は、お父さんが盲目のため王位継げず冷や飯食いなのよね。
↑何故か、そのお父さんには100人も子供がいるらしい。(笑
そのため、従兄弟の象の国の5王子を殺そうとするんだけど失敗。
5王子は、長男坂東亀蔵さん、次男萬太郎さん、三男隼人さん、双子吉太朗さんと鷹之資さん。
席は最前列、センターブロック。
吉太朗さんと鷹之資さんが客席降りしてくれて、私の前で小芝居をしてたの。
もう、キャーッよ。
パンチャーラ王の王女ドルハタ姫(好蝶さん)は、三男アルジュラ(隼人さん)の婚約者だったんだけど、死んだものとされてるから新しい婿選びするの。
ここで例のインド映画のダンスバトルよ。
皆さん、見事と言えないまでも頑張ってみえたよ。
最後まで残ったのはアルジェラとカルナ。
アルジェラ生きていたのねーと、喜ぶドルハタ姫。
めでたく結婚することになる。
これにヅルヨウダが危機感を持つのは必然よね。
5王子を殺さなきゃ自分達は滅びると、戦う気満々よ。
そこをカルナが止めて、婚礼を祝う余興も兼ねてサイコロで決着をつけさせようとするの。
それがさぁ、長男ユリシュラ(坂東亀蔵さん)が滅法弱くて、財産や領土、最後には弟まで差し出して失うのよ。
なんで弟まで賭けちゃうのよ。
バカじゃないの?
絶体絶命のところに国王と汲手姫が現れて、ヅルヨウダに譲歩を迫るの。
それ、ズルないかなぁ。(笑
ないわ〜。
ヅルヨウダは5王子に12年間森で暮らし、その後1年は人に混じり正体を明かさず暮らせと。
笑っちゃうんだけど、森の生活の中で次男ビーマ(萬太郎さん)と森の魔物・森鬼飛(吉弥さん)と恋に落ちて子供まで作っちゃうのよ。
ちょちょ、ちょっと待ってよ。
過酷な生活の中で?魔物と子供作っちゃう?
つうか、萬太郎さんと吉弥さんの歳の差、歳の差。
ヅルヨウダの治世になってから象の国は乱れて、民は5王子復活を願ってるのね。
カルナの前に僧の姿をした帝釈天が現れ、カルナの耳飾りを施しと欲しいという。
迷いながらも耳飾りを渡すカルナ。
耳飾りを渡すと僧は帝釈天となり、カルナに「シャクティ」を授ける。
その「シャクティ」とやらは、全てを見通すことが出来る神通力で神にも勝る力らしい。
但し1回だけしか使えないけどね、ってやつ。(笑
14年経ち、5王子は解放されいよいよヅルヨウダとの戦いが始める。
カルナに戦い止めさせようと汲手姫が戦場まで来て、アルジェラと兄弟であることを知らせるんだよね。
お互い親子だと察しつつ、言い交わすことは出来ないまま別れるの。
母親に言われたからって、今更止めることなんか出来ないよね。
激しい戦いの中、カルナは次男ビーマと森鬼飛との子ガトウキチャ(丑之助さん)に追い詰められて、「シャクティ」を使ってしまう。
ええーっ!?こことちゃうやん。
ヅルヨウダはカルナのために死んでいく。
ヅルヨウダにとってカルナは利用する人ではなく、なくてはならない人になっていたみたい。
ここに愛はあるんか?
そこは不明だったな。(笑
ベンハーみたいな馬車に乗って、菊之助さんと隼人さんが両花道から現れたのはなかなかの迫力だったわ。
衝立というか、屏風みたいなセットになってて、使い方がめっちゃうまかった。
長男に象の国を治めさせることをアルジェラに約束させ、カルナとアルジェラとは兄弟を名乗る。
最後、カルナはアルジェラに自分を切らせ、平和の国を造るよう言い残して死んでいく。
その様子を見ていた神々は世を滅ぼすのを止めて、しばらく見守ろかと。
長男には執着心がないから平和になるって。
なんじゃ、それ、だいたい、この争いはあんたらのせいちゃうんかい!
で、ちゃんちゃん。
まぁ、とにかく、芝のぶさんがいいのよ。
恐ろしく冷酷で、美しくて。
初演のDVDを見たときには、松也さんがやってたアルジェラが主役?と思ったんだけど、今回は芝のぶさんが圧倒的な存在感だった。
↑初演七之助さんもよかったけど、美しさでは芝のぶさんの勝ち。
いやー、面白かったわ〜。
今まで観た芝居の中でもかなり上位に来るよ。
DVDを観る前はインドの叙情詩?とか思ってたんだけど、歌舞伎によく合う話よね。
観に来て本当によかった。

夜の部も続けて観ました。
演目は「松浦の太鼓」「鎌倉三代記」
「顔見世季花姿繪 春調娘七種・三社祭・教草吉原雀」

「松浦の太鼓」は去年の顔見世観てるのよね。
仁左衛門さんがセクハラパワハラ殿を、面白おかしく可愛らしく演じてらっしゃいました。
其角は歌六さん、家臣も隼人さん鷹之資さんで、去年の顔見世まんま写しみたいだった。
↑虎ちゃんは中村座に出てて欠席。
ただ門番の松之助さんがセリフが入ってなくて、大きな声でプロンプターがセリフを言うもんだから白けちゃって。
あそこまで大きな声のプロンプターってさぁ、もう口パクでええんちゃうやろか。
初日が開けてから何日も経ってんのに、あんなんない。
呆れてたら、歌六さんがセリフの途中で遮って、自分のセリフを被せてたわ。
楽屋ではどういうやり取りがなされるんだろ。(笑
そういや、松之助さん、前にも御園座で酷い時があったわ。
夜の部も最前列でした。
二幕目の「鎌倉三代記」は全然記憶にないの。
流石に最前列だから寝られないよね。
梅花さんと歌女之丞さんが屋敷を伺ってるとか、松江さんが井戸から芝翫さんに槍で突かれて死ぬとか、場面場面は思い出せるの。
時蔵さんの三浦之助、あんた、そんなに痛そうやのにこれから戦いに行くって?
そりゃ無理よ、とか突っ込みどころもあったのよ。
でも、ストーリーがね、よくわかんないのよ。
何度も観てるんだけど、面白いと思えないんだよねー。
三幕目は舞踊三本立て。
どれも面白かったなぁ。
「春調娘七種」は曽我五郎に種之助さん、十郎に染五郎さん、静御前に左近さん。
まぁ、皆さん美しい。
初めて左近さんの女方を見たんだけど、思わずギュッとしたくなるほど可愛いらしかった。
うっとりしちゃったよ。
「三社祭」は巳之助さんと右近さん。
そらまぁパワフルな踊りで、迫力があったわ〜。
流石に踊りの上手いお二人ね。
ただ、私は前に観た千之助さん鷹之資さんコンビの方が好きだったな。
「教草吉原雀」は初めて観たんだけど、鳥売りの男女が軽やかに踊ってたかと思うと、鳥刺しが現れて男女が雀に変身。
見事にぶっ返りをするのよ。
着物がほんまの雀のように見えてくるからあら不思議。
やがて鳥刺しも鷹狩りの侍の本性を顕し争ううちに、雀がどこかに行っちゃって幕。
雀の男女は、又五郎さん孝太郎さんベテランコンビ。
鷹狩りは歌昇さん。
楽しい舞踊だったなぁ。


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