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ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

迷走画

2015年09月07日 | 文化・芸術

混迷を極めるヤザワの絵。フロイト的分析をされたら色々・問題がありげなよーな

シュール・レアリズム

アガタを描きました

作業の流れは:庶民クサい本棚をそのまま背景にするには忍びない上を見上げている(ヤモリを見ている)ので、「月見」というより月に座らせましょう AGATHA PARIS(猫だけど)だから、パリの風景もいれるかな?夜だから「エッフェル塔」がいいな! 月がデカすぎてヘン。バナナに見える。そうだ。いっそバナナにしてみよう。お供えにもなるし(沖縄のお盆ではモンキーバナナとパイナップルをお供えします)

「失敗した」という動揺が空の色に現れてますね。ちょっとゴッホちっく。だいたい三日月をバナナに強引に修正した線も消せなかったし。行き当たりばったりじゃなくて、もっとちゃんと考えるんだったなー

 

後の祭りとは思いつつ、「そうだシャガールっぽくすれば良かったな~。下にきっちり風景を描くから、猫との距離感がおかしくなって混乱したのよね」

と・思って・シャガールの画集を引っ張りだして見てみました。

エッフェル塔とノートルダム

木の上にいるヤギと人

テキトーに描いてるようで、下書きは全部マス目入りのキャンバスなんです。バランスが綿密に計算されているの。当たり前か。コンセプト無きシュール・レアリズムとはヤザワの素人絵のことさ

左は「人」という初期の作品。右はヤギの悪魔かな?

 

構図もだけど、全ての絵に動物が描かれています。それも人間より大きかったり、仲良さそうだったり。

シャガールってヴェジタリアンだったのかな

ダ・ヴィンチがヴェジだったという記録はあるけど、シャガールは検索しても出てきません。

 

でもシャガールの信じられないようなサクセスぶりを画集の年表で追ってみると、ヴェジに違いないと確信しました。メーソンリーは肉とか食べないからね。

 

ユダヤ人でありながら旧ソヴィエト連邦の高位の公職に就いていたり(ロシア革命はフリーメーソンの仕業と言われている)、それが嫌になって辞めても仕事に困ることもなく作品をコンスタントに発表し、生前に南仏のニースに自分の「聖書」がテーマの作品の美術館が建設されて、その作品の制作のためにイスラエルのテレアビブの市長から招待されているという。

もう決まりっしょ

「やっぱり天才はセレブのように暮らすのネ」と単純に信じるには私も長生きしすぎました

シャガール大好きだから別にイんだけど。

メーソンリーの絵。と思って改めて見てみると:秘密結社の「秘儀」を習得した者だけが持つという、超感覚に裏付けられた構図のような気がしてきましたゾ。ほぼ・変態(笑)のエッシャーとはレベルが違うんですが、3次元以上の空間を表現しようとしているのが分かります。

 

画集に安岡章太郎がエッセーを寄せているんですが、それもものすごく興味深かったです

 

中央公論社:世界の名画19「ルソーとシャガール」

安岡章太郎「シャガールを見に行く」より抜粋

********************************

遠藤周作、三浦朱門と、私とで上野にシャガール展を見に行ったことがある。

 

(中略)帰り際に、どうしたことか私は突然、遠藤に1つ大ボラを吹いて驚かしてやりたくなった。

「おい、遠藤、おれはフランスで修道院の坊さんにきいたんだが、シャガールの絵はほとんどみな黒ミサをあらわしたものだというのは、本当かね?」

「何だって、黒ミサ?」

遠藤は、いつも嘘ばかりついてるくせに、ひとの嘘にも簡単にひっかかる性向がある。

「そうだよ、きみは向こうに留学したとき、黒ミサを観に出かけたんじゃなかったのか」

「いや、あれは嘘だ。おれは向こうで黒ミサを実際にやっているという話は何度もきいたが、恐ろしくておれ自身はとうとう一度も見に行ったことがない」

「何だ、そうか。じゃ、おれの方が知ってるぐらいだな』私は、だんだん調子が出てきたので画面の1つを指しながら、『ほら、ここに山羊の頭だけ出てくるだろう。これが黒ミサの象徴なんだ。祭壇に、女を裸にして寝転ばせて、それにローソクを立てるね。それから体にヤギの血を塗るだろ。これ、この赤くなっているところが、そうさ・・・。それに女の頭にツノが生えてるね、これも黒ミサの悪魔の象徴さ」

「うーん、なるほど」

遠藤は、いつか赤黒く染まった顔をうなずかせながら、唸り声ともつかぬ溜め息を発している。

「何しろシャガールはユダヤ人だから、カトリック教徒には秘かな怨念があるんだな。それがこういう格好であらわれてくるんじゃないのかな」

「そうか。なるほど。おれはちっとも気がつかなかった。言われてみれば、そうかも知れん。なるほどなァ」

遠藤は、ますます感心して唸りつづける。私は次第にひっこみがつかなくなってきた。そして、次第に自分の嘘が本当であるような気がしはじめた。

「これだから宗教の争いというのは怖いよなァ。シャガールはロシアにいた頃は、さんざんユダヤ人だということでまわりの連中にいじめられて、フランスへきてようやく自由になれたんだが、それでもやっぱりこんな絵をかいてカトリック教徒に復讐しようというんだからな・・・」

言ってるうちに私は、自分で自分の言葉が妙に真に迫って、だんだん実際に怖ろしくなってきて、口をつぐんだ。しかし、真っ赤な顔をした遠藤は腕組みしたまま、まだ絵の前に立ってひとりで唸りつづけていた。

******************************

 澁澤龍彦とも交流があったのかな?

安岡章太郎がシャガールの作品で1番、面白いと感じたのがゴーゴリの『死せる魂』のためのエッチングだそう。「幻想に幻想が積み重ねられたような混乱の印象もまったくない」そうで、やはりシャガールの『ノアの方舟』もどこかの出版社が出してくれないものか、などつぶやくように書かれています。シャガールの旧約聖書からとった絵の大部分は:安岡章太郎にとっては読み取り難いものであったそうです。

 

まあ善良なカトリック信者ならそう思うよね。

 

バチカンはトップ・オブ・イルミナティ~~

 

そういえば:スクリャービンの『黒ミサ』は、黒ミサに出席した知人から話を聞いて書き上げた曲だそう。

やっぱりフランスはイルミの本拠らしいから。

私が暮らしてた時には・そんな話は全然・聞きませんでした

でも:

「オペラ座の前のブティックの試着室に入った新婚の奥さんが、回転扉になっていて、そのまま出て来なくて、どうもアラブに売られたらしい」

というような話は山ほど!聞きましたけどネ。

性奴隷にされたり、ダルマにされて見世物小屋にいるのを発見された!という結末なんですよ。

 

ずっと都市伝説だと思ってましたが、ふと先日、どういうわけかヘンなサイトに飛んでしまって(笑)、東京の練馬区にある「お店」に、ダルマの女がいた。ガイジンで薬を打たれているのか、モウロウとしていた。

という画像を見てしまいました

フォトショには見えない んですが、フォトショであってくれと思いました

ロシア人かフランス人にも見えました。パリのブティックから

 

そんな話を聞いても・画像を見てしまっても・パリの風景を描いちゃうという。

秘儀は習得してないし、メーソンリーでもないけど、シャガールをお手本に精進します

 

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