ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

ダウンロード配信

2008年02月08日 | 音楽
に関して、否定的なミュージシャンというのは多いと思うんだけど。

そういう人たちと、あまりコンを詰めて「なぜダウンロード配信はダメなのか?」という話題はしないことにしています。
聞かなくても言わんとしてることは分かるし。

出来ればカバー・デザインも含めて、1曲ごとの曲間の秒数までこだわって作った入魂のCDを手に取って、見て、聞いてもらいたい。口紅より安いCDだけれど、メジャーのCDですら「儲けるぞ」という意図だけで作られているCDというものはないので、やはり作り手に敬意を持って、違法コピーなんかしないで、このCDという文化のパッケージを手にして欲しいと思う。

「貸して?」「いいよ。コピーしてあげる」「ありがとー」という行為は、作り手からしたら盗難被害に遭ったようなこと。泥棒同士で(1人は購入したとしても)取り分を分け合っているように見える。というのが、音楽業界人の本音だと思う。借りて気に入ったから自分も買う、というのはいいとしても。

パソコンで簡単にコピーが出来るし、1枚100円そこそこのCD-Rに丸ごとコピーしてしまえるんだから、3000円とか払いたくない。元のCDを作るのに、どれだけ練習したり、考えたり、悩んだりしながら、色んな人が携わって知恵を出し合って作ったものか、ということはどうでもいい。タダにこしたことはない。

と違法コピー(友人同士でも違法になります)をする人は、「被災地への支援金」とか「交通遺児募金」という種類のことにもお金を使わない人なんじゃないかと思うんだけど。

こういう人はまず、金回りが一生悪いと思う。「金持ちになったら募金する」という人も、まずほとんどの確率で金持ちにはなれないものらしい。(←「ユダヤ人大富豪の教え」本田健著によると)

なので CDもコピーしてはいけません買いましょうコピーなんてしたら、「ボンビーな人生になれ~~」って呪われマス

・・・ということを、なかなか面と向かって人には言えませんが。

Geisha Farmの場合;CDは、カバーもCD盤もブックレットも含めたアート作品なので、「コピーじゃなくて本物が欲しい!」と思われるモノを作っている!という自負はあるものの、インディーなので宣伝費もないから、テレビやラジオで耳にする機会も少ないし。パッケージも自信作だけど、まずは音質が落ちたとしても(mp3)どんな音楽をやっているのか、もっと聞いてもらわないと。それで「いい!カッコいい!」とか思ってくれたら、もっといい音質で、フル・トラックを聞いてもらいたい。

という結論に達するのに、1年半かかりました。入魂の演奏はもちろん、ミックスもマスタリングも凝りに凝ったので、やはりmp3での各曲の「バラ売り」にはかなり抵抗があったのは事実。トラック間の秒数、たかが2秒から4秒を決めるのに、何日考えて何回試したことか。演奏だって、5分の曲を何時間、(何年ということもある)、練習してきたことか。それはやはり本来のいい音質で再現してもらいたい。

「ダウンロード配信なんて・・」と背を向けるアーティストも多いのはこういう理由から。CDというのは色々な思い、考え、哲学が投影された商品なのです。でも『商品』である限り、「ヘンなスピーカーで聞くな」とか「必ず1曲目から飛ばさずに1度は全曲聞くように」なんてことは注意書きにも書けないわけだ。

・・とここまで書いて、いや、案外書いてあったら面白いかもしれない(笑)
「注:このCDは曲間も含めた音楽性をご鑑賞いただくため、必ず1曲目から飛ばさずに1度は全曲お聞きいただくことを推奨いたします。なお、鑑賞中に騒音の発する飲食はCDの音楽性を損ねますのでお控えください」とか(大笑)

ということで、2月13日(水)から:iTune Music Store, Napster, Mora, USEN(OnGen 他)リッスンジャパン,ニフティ(MOOCS), NTT Commu.(MSN 他)レコミュニその他で Geisha Farm の3タイトル、Cabaret, Transition, Flash Point が配信開始されます。

沢山の人が聞いてくれますように


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Comments (4)
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