楓の幹のおちこちについたおかしなもの。 これは一体何でしょう?
剪定のおじさんがこれを見て
「タイショウムシの殻がついとる。 夏に葉っぱをようけ喰われたろう?」
と、言いました。
さあ? あまり気がつかなかったのですが、これはイラガの繭の殻だそうです。 うちのほうではタイショウムシと言っています。
イラガの幼虫は鮮やかな緑色でとげがあり、刺されると痛いです。 わたしも去年は、さくらんぼを採っていて刺され、実家のプルーンを採っていて刺され、2回も痛い思いをしました。 大量に発生すると、葉っぱを食い尽くします。
からになったイラガの繭を剥いでいたら
おっと
中にさなぎの入ったのがありました。 幼虫によく似た色をしていました。 いきなり刺されるかと思ってドキドキ。 こういうのが苦手な人もいると思うので、画像は最後に載せています。
そのおじさんが、楓を見て「これは木が弱っとるけん、切らずにおいときましょ。」 と言い出しました。
見ると、幹がこんなに。
イラガのせいではなく、幹にもぐり込む虫がいるのだそうです。 それは楓だけではありませんでした。
ウバメガシの幹もこんなに。
中から小さい白い幼虫が出てきました。 たかが小さな虫というなかれ、これがもっと大きくなって、木を脅かすらしいのです。
害虫と呼ばれる虫たちも、いろいろな形で冬越ししているんですね。 そういえば、柿農家の人たちは、冬に木の幹の皮を剥いでしまいます。 皮の中にいる虫を殺すんだそうです。 それはいいとして、木の皮は・・・・? 再生するんでしょうね、きっと。 夏になったら確かめておきます。
要するに木もお世話しなくちゃダメだということですね。
害虫ではないですが、カマキリの卵が切られたつばきの枝にくっついていました。 これも冬越しです。
うっかり捨ててしまうところでした。 これは、雨の当たらないところに置いてやりました。
あるものは卵で、あるものは幼虫で、またあるものはさなぎで、寒い冬を越します。 冬になると、害虫でさえもがんばれと応援したくなります。
イラガのさなぎの画像です。