goo

鍛冶屋鍋


 明石からタコが送ってきました。明石のタコはおいしいです。モーリタニアのタコとはちょっと違います。このおいしいタコをどうしましょう。
 足2本はゆでてタコぶつにしました。シンプルに塩とすだちで食べるのがおいしいです。さてメインの料理は鍛冶屋鍋としましょう。
 金物の街三木。その三木の郷土料理です。三木の鍛冶屋さんが夏場を乗り切るために食べた鍋だそうです。タコとナスの鍋。両方とも夏においしい食材です。私はきのこが好きなので椎茸も入れました。
 タコは塩でもんで棒で叩きます。こうするとタコが軟らかくなります。ギリシャでもタコを食べるそうですが、以前見たテレビで、ギリシャのおばさんがタコを調理してました。タコを岩場に叩き付けてました。こんにゃろ、こんにゃろ、という感じで。浮気したダンナの顔を思い浮かべながらタコにあたってたのでしょうか。私はすりこぎでたたきました。私は極めて温厚な人柄ですからだれの顔も思い浮かべません。
 軟らかくなったタコは切って水で煮ます。タコからおいしいダシでますので、昆布や鰹節といったものは不要です。調味料は酒、醬油、砂糖、味醂です。
タコを煮ていくと汁がだんだん赤くなっていきます。汁はとてもおいしいです。40分も煮ればいいでしょう。長く煮ればそれだけタコが軟らかくなります。そのへんはお好みで。椎茸は最初から入れてもいいですが、ナスは時間差をつけて煮ましょう。ナスを煮すぎると溶けてどっかへ行ってしまいます。
 さて、煮えました。食べましょう。もちろんお酒を飲みます。呉春を雪冷えにしました。呉春の雪冷えもなかなかいけます。
 最後のシメは汁かけご飯です。色を見ると辛そうですが、この色はタコの色素が溶け出したもので辛くありません。タコのうまみたっぷりの、おいしい汁かけご飯です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )