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トリスを飲む


 トリスを飲みます。ジョニ黒オールドパーがセレブな酒だとするのなら、このトリスは庶民の酒といえます。ウィスキー。洋酒。なかなか庶民の手に入らなくて、昔はあこがれのお酒でした。それがトリスの登場によって、一般庶民が日常飲みできるウィスキーとなりました。
 トリスのサントリー。昔は洋酒の寿屋といってたのですね。先週、山崎蒸留所の見学に行った時知ったのですが、「山崎」の独特な毛筆の字は、二代目社長佐治敬三氏の手によるもので、山偏の右のつくりの部分は「奇」ではなく「寿」なんですって。案内のおねえさんがいってました。
 トリスのCMで思い出すのは、柳原良平の書く、アンクルトリス。瓶に描いてあるおじさんですが、CMでアンクルトリスのおじさんがトリスを飲んで、だんだんと顔が下から赤くなってくる。(当時は白黒テレビでしたが)で、「トリスを飲んでハワイへ行こう」なんてキャンペーンを張ってました。このコピーを書いたのは、当時、寿屋宣伝部にいた山口瞳なんです。
 このトリスのCMが流され番組で、私がよく見ていたのは西部劇の「ローハイド」寿屋の一社提供だったと記憶します。
 毎週「ローレン、ローレン」というフランキー・レインの歌声が聞こえると、楽しみでワクワクしたもんです。キャトル・ドライブといって3000頭の牛を陸送する話です。その仕事にたくさんのあらくれカウボーイたちが就いているのですが、ボスがフェイバーさんというおじさん。エリック・フレミングという俳優さんでした。このフェイバーさんを補佐する補佐役がロディという若い男で、演じているのはクリント・イーストウッド。エリック・フレミングは「ローハイド」終了後不慮の死。イーストウッドは大出世。「ローハイド」を観ていた時は、あの頼りなさげなイーストウッドがあんなエライ人になるとは思いませんでした。トリスを飲んでたら、こんなことを想い出しました。
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