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えのきのホタテ風


 大原千鶴姐さんは売れっ子の料理研究家である。なんせ、料理のセンスが非常によろしい。料亭の娘だから客あしらいが上手。そしてなによりべっぴん。お酒のお相手をしていただいたら、さぞかしうまいお酒が飲めると思うが、きくところによると、千鶴姐さんたいへんなうわばみとのこと。姐さんにつきあって杯を重ねるとえらいことになるだろう。
 そんな千鶴姐さんの本に載っていたのがこの料理。えのきのスソである。切って捨てているのではないか。もったいない。こんなおいしい料理になるのだ。
 えのきのスソの固まっている部分を切り離す。下のおがくずなんかがついている所は掃除して、切り口両面に小麦粉をまぶす。バターで両面をこんがりと焼く。調味料は醬油だけ。ちょっとたらしてえのきに吸わせる。調理はこれだけ。簡単である。食感も味もホタテそっくり。おもしろい一品になる。
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