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2015年に読んだ本ベスト5

 小生の昨年の読書生活の、最も大きな出来事は、なんといってもSFマガジンの隔月刊化である。50年近くSFマガジンを読み続けてきて、初めて新刊のSFマガジンを読まない月を経験した。新旧2冊のSFマガジンを読んでいたのが古いSFマガジン1冊だけを読む月が隔月であるわけ。そういうわけで、読書量が増えたはずだが、思うほど増えていない。さて、昨年読んだ本の、小生のベスト5は次の通り。

1位 深夜プラス1 ギャビン・ライアル 菊池光訳  早川書房
 冒険小説の傑作中の傑作。いつか読まねばと長年思っていたが、昨年、読んだ。傑作である。

2位 火星の人 アンディ・ウィアー 小野田和子訳 早川書房
 火星にたった一人取り残される。酸素なし。食料なし。資材なし。救援が来る望みなし。ないないづくしだが彼はあきらめない。リドリー・スコットが映画化。

3位 土漠の花 月村了衛
 ど真ん中の直球ストレートの冒険小説。姫を守って男たちが「世界で最も危険な地帯」を横断する。

4位 有頂天家族 二代目の帰朝 森見登見彦
 狸、天狗、人間の三つ巴のアホ合戦は、新キャラクターも加わってますますヒートアップ。妖しの街京都は大さわぎ。

5位 怨讐星域 梶尾真治
 太陽のフレア膨張。地球が燃える。脱出した3万人と残された70億人。画期的な星間転送装置が発明される。残された人たちが先に目的の星へ。超大作の傑作SF。こういうSFが読みたいんだ。

次点 シネマの極道 日下部五郎
「仁義なき戦い」「柳生一族の陰謀」「極道の妻たち」東映で常にヒットする映画を量産してきた辣腕プロデューサーの回顧録。監督、俳優、脚本家、社長、ひとくせもふたくせもある鬼才、才人、奇人、変人を取りまとめて映画をつくる。  
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