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戦うパンチョ・ビラ


監督 バズ・キューリック
出演 ユル・ブリンナー、ロバート・ミッチャム、チャールズ・ブロンソン

 あの名作「ワイルド・バンチ」のサム・ペキンパーが脚本を担当した。できれば監督もペキンパーにやって欲しかったな。
 アメリカの武器商人リーは飛行機に乗って、武器をメキシコに運搬している。商売が終わってから不時着した。近くの村の鍛冶屋に飛行機を修理してもらい、親切にされ、そこの娘にひと目ぼれ。この村は革命軍のシンパ。反革命派のコロラド軍に襲われ、村人は殺され、鍛冶屋をはじめ村の主だった者は縛り首。
 そこに革命軍のリーダーパンチョ・ビラが駆けつけてコロラド軍を撃破。リーは飛行機を操縦できるとのことでビラに助けられる。リーはビラのリーダーとしての能力に惚れこみ、それからビラの戦いに手を貸す。
 スキンヘッドのブリンナーがカツラをかぶってビラを演じる。最初は少々違和感を感じたが、映画が進むにつれて眼光鋭いブリンナーが適役と思えてきた。
 一味の副リーダーのフィエロをやったのがブロンソン。これが冷酷非情な男で遊び半分で捕虜を射殺する。ブリンナーとブロンソン。「荒野の七人」以来の共演だが、ブリンナーは荒野の七人のリーダークリスもこの映画のビラも毛がないか有るかの違いだけで同じ種類のキャラ。ところがブロンソンは「荒野の」は子供好きで人情家の豪傑ベルナルド・オライリー。この映画では平気で人を殺す冷酷な副官。新撰組の土方歳三的な人物。正反対のキャラではあるが、そこはそれブロンソンのことだから妙な愛嬌が見られる。
 ビラとフィエロの二人にからむのがグリンゴ(外国人)のリー。このリーはビラの人柄にほれて連中に手を貸しているのだが、そこのところが少々弱かった。リーは武器商人だろう。したたかな商売人のはず。それが人柄にひかれたというだけで商売そっちのけで手を貸すだろうか。
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