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第8回講談北野亭に行く

 昨日、神戸北野天満神社で行われた、講談北野亭に行ってきた。この講談の会も8回目。今日の演者は、旭堂南湖さん、旭堂南舟さん、そして笑福亭たまさん。たまさんは小生が今、若手で一番目に付けている噺家。この会は主役は南湖さんだが、噺家さんがゲストで出演する。
 前回のことを日記に書いたら、この会の世話役の@Rinさんに、次の噺家さんはだれがいいですかと、コメントをいただいた。笑福亭たまさんとリクエストしておいた。それが実現した。まことにうれしい。実は南湖さんとたまさんはお友だちだそうで、何度か二人会をやっておられる。神戸でやるのは初めてとのこと。
 旭堂南舟さんは「道具屋吉兵衛」南湖さんは「絵島騒動」と「黒田武士の由来」の2席。笑福亭たまさんは「青菜」と新作「伝説の組長」
 たまさんの1席目。まくらにSR(ショート落語)をやった。SRは故桂枝雀師匠を思い出すが、たまさんのSRは勢いで聞かすSR。SRの後、本題の「青菜」よかった。爆笑した。この時の米團治さんの「青菜」も絶品だったが、たまさんの「青菜」も負けていない。米團治さんの「青菜」が技量と語り口で聞かせた「青菜」なら、たまさんの「青菜」は若さとパワーの「青菜」であった。
 たまさんの2席目。「高津の富」「時うどん」「伝説の組長」この三つのうちどれしましょうと、客に聞いた。拍手で新作の「伝説の組長」を演ずることに。不死身のヤクザの組長の武勇伝を、若いもんが聞く噺。噺の構造は「天狗裁き」と同じ夢オチだが、「あ、夢やったんか」が何度も繰り返される。この手の噺は繰り返しが少ないと物足らないが、多いとくどい。たまさん、くどいと思わせる寸前で止めていた。見事だ。
 このブログで何度かいったが、笑福亭たま。もっともっと伸びる噺家だ。いずれ笑福亭の大きな名跡を継いでもらいたい。その時は、いっそのこと8代目笑福亭松鶴でもいいのではと小生は思っている。


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グーグーだって猫である

監督 犬童一心
出演 小泉今日子 上野樹里 大島美幸 村上知子 黒沢かずこ 加瀬亮 

 吉祥寺に仕事場を持つ漫画家の麻子は愛猫サバに死なれる。落ち込んだ麻子は漫画を描く気力を失う。そして、麻子は子猫と出会い、また猫のいる生活を取り戻す。その子猫はグーグー。名前の意味は教えない。あてたら駅前のメンチカツ食べ放題。
 グーグーの存在、アシスタントのナオミたちの励ましで、麻子は創作活動を再開。ところが麻子の身の上に・・・・。
 小泉の演技力だろうか、なんとも妙な雰囲気の映画。浮世離れした、ほわんとした小泉と、チャキチャキした上野の対比が面白い。
 人間の姿をした死んだサバと、麻子が会話をするシーンがあるが、幻想的で優しくって、とっても素敵なシーンだ。別に猫好きでなくても楽しめる映画。
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