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5月10日(木) さようなら阪急会館

OS阪急会館がある阪急三宮駅。いまはイカリスーパーが入っているが「阪急会館」のころは阪急百貨店三宮店があった。     

  三宮のOS阪急会館が閉館する。神戸の洋画の封切館としては、新開地の聚楽館、三宮の新聞会館大劇場、朝日会館、国際松竹、そしてこの阪急会館があった。最後まで残った阪急会館がとうとうなくなる。神戸の映画好きとしては大変にさみしい。小生にとってはOSのついていない「阪急会館」としての方が思い出が多い。 
 小生の高校は神戸市内にあった。定期試験が終わると高校の帰りはいつも映画を観た。よく行った映画館は、洋画では聚楽館か阪急会館。どちらも通学の途中にあって便利だった。どちらかというと阪急会館の方が多かった。 どんな映画を観たか記憶をたどってみよう。ショーン・コネリー時代の007、荒野の7人、ポセイドン・アドベンチャー、バルジ大作戦、エイリアン、タワーリング・インフェルノ、などなど。どれも面白い映画だった。この館で観た小生のベスト5を紹介しよう。  
  スターウォーズ 帝国の逆襲  
  エイリアン2   
  荒野の7人  
  猿の惑星  
  バルジ大作戦
 実はこの映画館には大きな欠点がある。ゴゴゴと下を走る阪急電車の音が響くことがある。静かな映画なら気になるが、この館ではアクション、SF、スペクタクル、パニックなどの映画が多かったからあまり気にならなかった。
「阪急会館」としての最後の映画は「スピード」だった。この映画をやっている時阪神大震災がおきた。この館が入っている阪急三宮駅は全壊。その後建て替えられて「OS阪急会館」となった。映画を観終わって、阪急会館独特の螺旋階段をぐるぐる下りて行く時の満足感はかけがえのないものだった。あの螺旋階段は映画の世界と現実をつなぐ階段だったのだ。  
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