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海外の都市の紹介、 その94の3 『BEIJING (北京)』

2011年06月02日 | 海外の都市の紹介
端門を潜ると、牛門が観えてきます。



紫禁城は、とにかく広いです。
天安門を通り抜けた後、端門、午門という2つの門を超えないと、城内には入ることができません。



午門は、中央の門と、東西(左右)に張り出した部分とに、合計5つの楼が聳えています。
『五鳳樓(楼)』(ごほうろう Wŭ fèng lóu)という俗称もあります。
堂々とした紫禁城の正面玄関です。
午門は、1420年の創建で火災で焼失した後、1627年に修復されました。
高さ37.95mの主楼と東西両側にある副棟から構成されています。



古代中国では、"子"は北を表わし、"午"は南を表わしました。
だから、紫禁城の南の門は"午門"なのです。
コの字型をした門で、敵が来たときに上から攻撃するように造られているのでしょう。
映画 ラストエンペラー では、溥儀にクビにされた宦官がここに溜るシーンが有名です。



牛門の左右の角楼です。





清の時代、午門の中央を通れるのは皇帝だけでした。
例外は2つあります。
一つは、輿入れする皇后と、もう一つは、科挙の試験のトップ3でした。



科挙の最終試験は殿試と呼ばれ、皇帝出題の試験です。
その結果は、紫禁城の太和殿で発表され、成績第一の者を"状元"、第二を"榜眼"、第三を"探花"と呼び、この3名には"進士及第"の資格が与えられます。
発表の結果、進士及第となった3名だけは、午門から退出することができたそうです。
皇帝と同じ門を通ることは、この上ない栄誉だったのでしょう。



牛門を紫禁城側から観たものです。



まだ先に太和門、そしてそれを超えると太和殿になります。

続く...................................................................................................。