走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

備えあれば憂いなし

2011年05月26日 02時07分43秒 | 東日本大震災
今回の東日本大震災は本当に悲惨なことばかりだったが、その中でも「良かったね」と思わせる話を聞いた。

 昨日の朝の番組で、ある保育園の園児が全員助かったという話である。
その保育園は海の近くにあり、当然、つなみで跡形もなくなっている。

 しかし、自己判断のできない、歩くこともおぼつかない子どもたちが一人も命を落とさなかったというのである。

 近いところに避難する高台があったからか...

そうではない。
地震が来た瞬間、保育士の先生方がすぐにマイカーをとりに行き、(子どもたちを)乗せれるだけ乗せたと同時に出発したそうだ。
割り振りする時間もおしんで、乗せたそうだ。

 その基本には、すぐに出発する。

最後の車が先の車に乗せすぎたために空っぽになったとしてもかまわない。
迅速に行動を起こす。

 このことは、簡単にできるようでとっさの時にできることではない。

 園長先生は説明する。

 「平素の訓練でそのような行動が取れるよう訓練していました。
  ですから、地震が来た瞬間、車を取りにいく担当の先生は駐車場の方に全力でかけていました。
  そして、到着する車ごとに子どもたちをどんどん詰め込んでました。
  乗り切れなくなったところで、すぐに車を出発させる。
  (保育士の先生方)一人ひとりが自分の役割を理解し、適切に行動してくれたおかげです」

 凄い!!

そう思いませんか、みなさん。
尊い命、これから輝かなければならない命を、平素の訓練を怠らなかった先生方の行動がそれを救ったのです。

 行政に携わるものとして、この精神と行動に感服するとともに、見習わなければならないと思いました。

 命の大切さ、重さを常に感じる。

 まさに「備えあれば憂いなし」です。