走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

ショボン・・・

2009年06月29日 22時16分49秒 | その他
 今日、部下の一人が失敗をしてしまいました。
彼は、平素まじめて、他の職員の模範になるような職員です。

 不可抗力のような失敗です。
 でも、失敗は失敗です。

 救われたのは、彼自身が自己申告してくれたことです。
言わないでおくこともできたかもしれません。
でも、勇気を振り絞って報告してくれました。

 第一報の電話での報告を受けたとき、電話の向こうの落胆ぶりはすぐにわかりました。
そして、恐らく私に怒鳴られると思っていたと思います。

 こういうときの怒り方は、本当に難しいと思います。
 確かに、私は怒るときは激しく怒ります。
 でも、それは二つのときだけです。

 一つは、自覚があったにもかかわらず、危機意識が欠如してしまった時に起こった失敗
 そして二つ目は、確信犯的な失敗

 だからといって怒るとは限りません。
 明らかに反省し、二度としないという思いが伝わったときには怒れないものです。
とがめるだけでは何も生まれません。

 私の父は、一度も私を殴ったことがありません。
 いつも淡々と「牛や馬やないんやから、殴られなわからんことはないやろ。」
 この言葉が出ると、私はしゃくりあげながらいつも涙を流していました。

 そして、決まってこう言うのです。

 「人間やから誰しも失敗はある。大事なことは、同じ過ちをするか、せんかや。」

 私、まだ、この域まで達していません。