走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

あちらを立てれば、こちらが立たず。

2006年09月05日 03時43分31秒 | その他
 ある事業の補助金について、従来の算出方法に問題があるとして、今年度、見直しを迫られていました。
私も担当者も、この事務がはじめてとあって、改正する算出方法の答えがわかっていても、その根拠説明をどのようにすればいいのか、担当者を集めてチエを絞ってみました。
でも、いい答えが見つかりません。
「ん~、いい答えが出ない。」
 そこで、視点を変えることにしました。
というのも、事業執行者の事情や立場を考えると、どうしても、こちらを立てればあちらが立たず、あちらが立てばこちらが立たず...。
 え~い、やめた。
住民からの視点で考え直そう。
補助金は、その原資が税金であるということを踏まえると、住民からの視点が最も大事なんだと居直ってしまいました。
市民の視点、たぶんわかりやすい基準と、透明性かなと考え、次のような指示をしました。
 まず、担当者に、どの費目を支援するのがいいのか、その基準づくり、さらには行政負担と地元負担の役割分担の明確化をお願いしました。
そして、そのことが市民から見て、簡単明瞭かつ納得できるものにして欲しいとも。
それから、対象となる独自性のある事業をすべて例として列挙することで、事業提案が出やすい環境を作ってほしいともお願いしたのであります。
 担当者の山本くんは苦戦しながらも、わかりやすい基準と事例を整理してくれました。
できあがった資料を見て、すごいと思ったのですが、あえて褒めませんでした。
そして、財政当局の担当者との事前打合せの中で、この手法を褒めていただきました。
 そして、それを聞いた私は、後で偉そうに、「こういう手法を覚えておいた方がいいよ。」なんて、わかったような指導をしてしまったのです。
私は、何にもしてないのにね。
山本くん、あんたは凄い