走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

根強いファンの力

2006年02月05日 18時20分09秒 | その他
映画「単騎、千里を走る」を見てきました。
映画の詳細(http://www.tanki-senri.com/)については、別に記すとして、今回は久しぶりに毛色の違う観客が見られましたので、その話をさせていただきます。
この映画の主演は、高倉 健さんです。
出てくるだけで、その存在感をアピールできる数少ない俳優さんです。
この映画自体、監督と健さんとの親交から生まれたものであり、脚本自体、健さんにあわせて創られたといっても過言でないくらい、健さん以外では演じられないシーンばかりだったような気がします。
そろそろ本題ですが、劇場内に入ると、思ったよりも観客が少ないのにビックリしました。オールナイトということもあって、「お客さんが少ないのかなあ。」と思いつつ、席につきました。
しばらくして、酒のにおいをプンプンさせたおじさんたちが二人入ってくると、私の前の席に座りました。
一人が「お前、寝るなよ。」と言うと、相棒のおじさんが、「寝んわいや。誰の映画じゃと思とんぞ。」と応えました。
すると、「ほうよ、何言うても、健さんの映画じゃけんねや。」
「お前、健さんの映画じゃのに正座せんでも、ええんか。」
「ほうよのう、正座せんといかまいか。」
「ほうよ、正座せないかんで。」
まさに、私が高校時代にオールナイトで見に行っていた、健さんの「網走番外地シリーズ」を支えた世代の人たちである。
どう見ても、普段は映画など関係のない御仁のように思われた。
あるインタビュー記事で、健さんに「網走番外地シリーズ」について質問をされた時に、健さん自身は、決していいイメージをもっていないような感じだったと思う。
でも、あなたを根強く応援しているのは、実は「網走番外地シリーズ」世代なのですよ。
そういえば、「網走番外地シリーズ」の中で、最後に健さんが出入に向かう中で、BGMとして流れた「義理と人情、秤にかけりゃ...。」を大声で歌っていたおじさん、私が歌っていなかったのを見て、「おい、学生、お前も歌え。」と怒られたっけ。
そして、斬りあいの最中に、突然、襖から飛び出てきた敵を見て、思わず「健さん、危ない。」と大声を出したおじさん。
みんなとっても、いい人たちだったですよ。
そういう人たちが、健さんをいつまでも応援していることを知っておいてください。