2つの各事例から,相続人と相続分を判別させる形式の問題。
形式的にはハードな感じもしますが,事例における一連の流れから,相続人と相続分を慎重に読み取れば,正解そのものを出すことはそれほど難しくはないような感じ?・・
なんとなく時間がかかりそうですけどね。
実はそうでもない(意外にあっさり)という問題の代表ですかね。
「問題」
次の【事例1】及び【事例2】における被相続人Aの遺産(1,000万円)についての相続分に関する後記1から5までの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものは、どれか。
【事例1】
Aには、子、配偶者、直系尊属及び兄弟姉妹がいない。Aは、Bとの間で縁組をし、Bを養子にした。Bは、Aとの縁組後、縁組前に生まれていたCを認知した。その後、Bは、Dと婚姻をし、Dとの間にEが生まれた。Eの出生後、Bが死亡し、その後、Aが死亡した。
【事例2】
Aは、Bと婚姻をし、Bとの間にC及びDが生まれた。Aには、ほかに前妻との間に生まれたEがいる。Aは、Dに対し、Dが独立して商売を始めるための資金として200万円を贈与した後、死亡した。Aは、Cに対して100万円を遺贈する旨の遺言を残していた。
1 【事例1】におけるCの相続分はなく、【事例2】におけるDの相続分もない。
2 【事例1】におけるCの相続分は500万円となり、【事例2】におけるEの相続分は200万円となる。
3 【事例1】におけるDの相続分はなく、【事例2】におけるCの相続分は140万円となる。
4 【事例1】におけるEの相続分は1,000万円となり、【事例2】におけるBの相続分は650万円となる。
5 【事例1】におけるEの相続分は500万円となり、【事例2】におけるDの相続分は40万円となる。