特定行政書士 徳能ブログNEO

特定行政書士とくさんのちょっと得するかもしれないお話  
シーズン2

貸金試験の民法の問題の中には管業試験にも参考になるものがありますね・・・

2014年11月21日 00時29分00秒 | 貸金・管業試験

 今年の貸金試験の民法の問題の中に,来月行われる管理業務主任者試験の民法にも出題される可能性が高いと思われる論点の問題が,いくつかあります。

 問28 制限行為能力者

 問29 意思表示

 問36 代理

 問37 時効

 問40 相続

 この5問の問題については,管業試験で出題されたとしても,さほど違和感はないと思います・・・

 もちろん管業試験の場合は,マンションのお話にアレンジされて出てくるでしょうけども・・・

 結構細かい(微妙なところを聞いている)選択肢もありますからね・・・

 来月の管理業務主任者試験を受けられる方は,そのあたりの正誤の判断を確実につけられるようにしておいたほうがいいと思います(問28の制限行為能力者の問題は,平成23年の管業試験の問5,問29の意思表示と問36の代理の問題は,平成22年の管業試験の問6などに近い感じだと思います)。


管業試験VS貸金試験

2010年11月24日 00時08分44秒 | 貸金・管業試験

 今年の宅建本試験直後に「宅建と貸金試験の力関係は逆転するか?」という内容の記事をここで書いたのですが,今回の貸金の試験問題を見て,来年以降は特に,そこで書いた記事がかなり現実味を帯びてくるような気がしますね。

 合格率を考慮せず,単純に問題レベルだけで考えるならば,ほぼ互角,年によっては難易度入れかわりを繰り返し,互いに競い合い続けるような関係になりそう・・

 となると,次に考えなければならないのは,再来週12月5日に行われる予定の管理業務主任者試験と貸金試験との微妙な関係

 もともとこのブログでは,対貸金試験,特に貸金民法対策として,管理業務主任者試験の過去問を推奨してきました。

 これは結果的に見て,決して間違ってはいなかったと思います。

 今年の貸金民法の問題数は全部で10問

 ほとんどが管業試験と論点のかぶったものばかりで,ある意味,管理業務主任者試験の過去問対策で,9割以上対応可能なものばかりだったといえます(実際に正解できたかどうかは別ですが・・)。

 そんな管業民法と貸金民法との比較という観点から,特に注目してみたいのが今年の貸金試験の問題38と平成14年の管理業務主任者試験の問4

 どちらも「債務不履行」を扱った問題なのですが,実は平成14年の管業試験の問4は,貸金試験の2日前,11月19日にこのブログの「民法で1問」の77で取り上げた問題でした。

 あくまで対管業試験というスタンスだったんですが,まさか2日後の貸金本試験で問題数10問の中の1問として出てくるとはちょっと予想外・・

 見比べていただければ一目瞭然。

 明らかに今年の貸金試験の問題38の方が難易度高め。

 今年の貸金民法は,少なくとも,平成14年(第2回)の管業試験の問題レベルを完全に凌駕してしまったことになります。

 こうなってくると,再来週の管業試験では逆に,今年の貸金民法の問題が本試験に向けての,十分歯ごたえのある予想問題として機能してくる可能性も,少なからずでてきたといえます。

 今年の管業試験を受験される予定の方へ。

 貸金の本試験問題の中の,問題28,29,30,31,32,33,34,36,37,38の10問(問題30はちょっとずれるかもしれませんが)の中に,12月5日の本試験問題への思わぬヒントが隠されている可能性もありそうです。

 本試験問題は日本貸金業協会のホームぺージで閲覧可能。

 この「無料の予想問題」に乗らない手はないですね。

 12月5日まで,あと11日。

 最後の追い込み期に入られていると思われますが,決して油断されることのないように・・・

 あくまで,合格率べース(20%)の競争試験であるということをよく認識されたうえで,本試験に臨まれることが大事ですね。

 過去の記事に書いたとおり,宅建も含めて三つ巴のバトルの勃発となるかどうか,今年の管業試験の難易度に注目してみたいと思います。

 

 


35点を目標に(管業試験編)

2010年10月29日 23時50分47秒 | 貸金・管業試験

 

 前回の貸金に次いで,今回は管業試験について・・

 12月5日まではあと5週間(35日)。

 来週には受験票が送られてくることになると思われますが,こちらの方も貸金試験同様まだまだいけると思います。

 確かに合格率は20%で,5人にひとりの割合しか合格できない試験ではありますが,やらなければならないこと,取らなければならない得点は,意外にはっきりしています。

 申込者数が始めて2万5千人を割ったのが,平成18年試験。

 そこから今年平成22年度までの4年間の申込者数は,わずかに減ったり若干増えたりでほとんど変らず・・

 完全に安定期に突入したといえます。

 それを裏付けているのが,合格基準点。

 平成18年度 33点

 平成19年度 33点

 平成20年度 34点

 平成21年度 34点

 と,この4年間の合格基準点は1度も35点を超えず・・・

 試験機関側が,このあたりの得点を勝負のポイントにしたがっているのは,疑いようのない事実・・

 つまり管業試験は35点を取れば,ほぼ間違いなく合格できる試験になってきたと考えていいと思います。

 ただ貸金や宅建のように,圧倒的な出題数をほこる科目がないため,どこから手をつけてよいのかがなかなか決められないという,マイナス要素があることも確か。

 本来なら民法から入って,順次,区分所有法,標準管理規約,標準管理委託契約書と,鉄板ルートをいくべきでしょうが,なかなかうまく流れていけないという方は,まずマンション管理適正化法」を真剣にやってみるといいかもしれません。

 問題数はわずか5問と全体の10分の1の比率なんですが,この試験,もっというなら,マンション管理業そのものを理解する上での前提的な法律ですので,決しておろそかにはできない科目です。

 しかも免除科目でもあるため,1問でも落としてしまえば,免除者との関係で大変不利な展開に・・

 まずこの5問を完璧に理解して,マンション管理業の何たるかをつかんでから,民法や規約に入ってみるのも一考ですね。

 基本的に,この適正化法の5問と民法,区分所有法そして標準管理規約と標準管理委託契約書だけで30問近く出題されますので,それだけで十分合格ライン(33,34点)ぎりぎりのところまでもっていくことができます

 設備系の科目に不安を感じる方も多いと思われますが,もともとこの試験の設備系の問題は,付録的なポジションの域をでません。

 本当の勝負は法令系科目の出来不出来で,ほとんどそこで決まってしまいます。

 これからやってみようという方は,上にあげた法令系科目だけに絞り込んで,設備は時間に余裕があったらやる,という,ある意味奇襲方式でいく以外はないかもしれませんが「まだ35日もある」と前向きにとらえて,決して諦めずに,その間出来ることはすべてやって,試験会場に向かっていっていただきたいものです。

 これからでも,間違いなく合格圏までもっていけると思います。 


35点を目標に(貸金試験編)

2010年10月29日 19時55分00秒 | 貸金・管業試験

 

 今回は本試験まであと3週間となった貸金試験と,同じく5週間後にやってくる管業試験のお話です。

 前から何回か書いてきていますが,この二つの主任者試験は,いまからでも,勉強の仕方次第で十分合格可能だと思います。

 ただ,これから勝負に出られるという方は,試験科目全部をひととおりこなしていくという方法を取らずに(それをやってしまうとさすがに時間切れになってしまいますので),なりふりかまわずに,興味の持てる科目,得点できそうな科目を絞りこんで,むしろ他の科目には手を出さないというくらいの,割り切ったやり方で行くべきですね。

 まずは貸金試験についてです。

 貸金試験の場合,貸金業法から取れるだけ取りまくって,残りは,本来なら民法からなんですが(貸金業法と民法で30問ぐらいあるはずですので,この2科目だけで勝ち負けのラインまで持っていけるはずです),民法にどうしても抵抗感があるという場合は,論点がはっきりしている民事訴訟法(少額訴訟支払督促ヤマ)必ず1問は出題されると分かっている個人情報保護法の計2問を確実に取って,それに「財務及び会計」の3問を加え,残りは過去4回の試験で,必ず出るわけではないものの,比較的出題頻度の高い科目である,犯罪収益移転防止法や,破産法消費者契約法などに狙いを絞って(ただ,出題されない可能性もありますが)とにかく30問まで持っていく以外にないですね。

 いまさら言うのもなんですが,この試験の「絶対的なノルマ」は30問(30点)でして,この得点が取れないと,そこで今年の試験は終わってしまいます。

 30点よりも下のライン(20点台での合格)は,99%ありえないと思って間違いありませんので,とにかく,なにがあってもまずは30問(30点)を取ること。

 この30点という最初のノルマを無事クリアできれば,そこから先は「第2のノルマ」である33点へ。

 過去4回の試験で,この33点という数字よりも高い数字が合格ラインとして出てきたことが1回もない以上,33点以上取れれば,かなりの確率で合格が見えてくることになります。

 さらにいうならば,合格発表の来年1月まで,何の不安もなしに過ごせる「絶対ライン」はやはり7割の35点以上でしょうね。

 どんなに難易度が高くなっても,あるいは判定基準が厳しくなったとしても,7割以上正解している受験者が不合格になるということは,昨年度の試験とのバランスからいってもまずありえないと思います。

 30点から35点までの5点,5問は,状況によってはかなり重たくなる可能性もありそうですが,科目を絞れるだけ絞って,無駄なことをやらず,50点満点ではなく,合格最低点を取れるような勉強に徹すればなんとかいけるはず・・

 本試験まであと3週間ですが,貸金業法にまだ自信が持てない場合には貸金業法だけでも毎日続けていくようにしたほうがいいです。

 貸金業法がほぼ完璧に理解できれば,他の科目への負担が,ぐっと減ってきますからね。

 もちろん民法がそれほど苦手ではないという方は,貸金業法プラス民法で合格を狙うという王道をいくべきです。

 どちらにしても,最後の最後は貸金業法のでき次第というのが,この試験の特徴であるということを絶対に忘れないようにしましょう。

 


管業・貸金発表迫る

2010年01月21日 14時02分40秒 | 貸金・管業試験

昨年の暮れに行われた管理業務主任者試験第3回貸金試験の発表が迫って来ています。

管業は明日,貸金は25日の深夜に,どちらもホームぺージ上での発表が最速となりますが,管業に関しては「合格基準点」に,貸金に関しては「合格率」に関心が集まることになります。

昨年の管業試験は,客観的にみて難易度は例年よりも高めであった事は間違いないと思われますが,受験者の方の意見のなかに,「平年並み」というものがあったこともまた事実。

思うにこれは,その前の週のマン管とダブルで受験された方と,管業一本に絞られた受験者の方とで難易度に対する考え方がかなり違っていた事が原因ではないかと・・

前の週に行われたマン管が,ここ数年のなかでは最高ランクの難易度であったために(基準点が過去2番目の低さでありながら,合格率は昨年よりも1%減の7.6%。昨年と同じ8%台ならあともう1点下がっていた可能性も・・)その翌週に受験された管業試験がマン管との比較という観点からして,かなり易しく感じられたであろう事は疑いようもなく,このことが「平年並み」の根拠として一人歩きしてしまった感もありそうですが,実際のところは果たして?・・

全ては明日明らかになりますので,受験された方は明日の結果をしっかりと受け止めて次のステップへ進まれますように。

それともうひとつ貸金試験のほうですが・・

こちらは受験された方の感想として「2回目よりも易しめ,1回目と比べてどっちが難しかっただろう?・・」という意見が圧倒的だったようです。

となると合格基準点30点で,合格率は70%台に逆戻りになるのでしょうかねぇ・・

2回目の試験からわずか4週間後に行われた試験であるということに加え,すでに4回目の募集をかけていることなどもあり(合格者数,登録主任者数が不足?),各回の受験者相互間での公平性という観点からしても,基準点が変わる(上がる)根拠がないということだけは確かといえそうです。

こちらの方はすでに4回目の試験に焦点が移ってきていますね。

前にも書いたとおり,合格されればその試験の勉強はひとまず終了となりますが,残念ながらという場合は,そこからすぐに今年の試験との戦いが始まります。

貸金はあと1ヶ月ちょっと。

管業は12月まで10ヶ月半ありますが,資格試験の世界では意外に速い流れの中で時間が過ぎていくものですので,そんなに先の話ではありません。

発表と同時にしっかりと気持ちを切り替えて,前向きな考え方でいいリズムのもとで次のステップに進んでいくように心がけたいものです。

明日の管業試験の発表のあとにまたコメントしたいと思います。


貸金・管業試験基本的なことですが・・

2009年11月09日 00時10分00秒 | 貸金・管業試験

これは主任者試験に共通のお話で,しかも法律系資格試験にあまりなれていないという方向けの解法テクです。

基本的には宅建貸金管業試験全てに関係していますが,宅建は終わってしまったので主に貸金と管業試験向けですね。

問題を解いていて(特に民法等に多いのですが)AとかBとかCとか,あるいは甲とか乙とか丙とかいわゆる「事例式」で登場人物が3人以上出てくるような問題に直面すると,パニックになってしまって冷静にさばききれなくなるということがあります。

こういう問題は「相関図」を作ってしまうとあっさり解けことが多いんですが,面倒になってしまって頭の中だけで何とかしようと思うと,図を作るよりはるかに時間がかかってしまったあげくのはてに,「パス」しようということになり,結局,時間を捨てただけになりかねません。

普段の問題練習や模試などで,いかにも登場人物が多そうで人間関係がややこしそうな問題だなと感じたら,本能的に「相関図を作る」というクセをつけておくと本番で大変な時間短縮をはかれますので,いまから面倒くさがらないで習慣化しておくと楽だと思います。

貸金試験では,ただでさえ長文である貸金業法に,さらに事例式で登場人物が多数になる出題がされるということになると(1回目よりも進化した場合),いたずらに混乱してしまいますから,なるべく,自分流でかまわないので図を書くという習慣を持ちましょう。

管業試験でも「民法」(物権変動)(相続がらみの問題),

「瑕疵担保責任に関する問題等」は特に事例式問題となることが多いですから要注意です。

貸金はあと2週間。管業試験はあと4週間きりました。

これまで順調に,地道に勉強を続けられてきた方にとっては,

どちらの試験も,合格証に手が届くところまで来ていると思います。

貸金の方は相変わらず,試験が終わらないと出願者数が発表されない」といういやらしさ,不気味さがあります。

くわえて合格率は1回目よりも下がる可能性が大となってきています。

管業の方は1年に1回,しかも20%のなかに入らなければならないというプレッシャーとの戦い。

どちらの試験の受験者の方も,これから先はかなり緊張感がでてくる時期だと思われますが,その緊張感に押しつぶされることのないように,うまく自分でコントロ-ルして最後まで戦い抜いてください。

勉強のやり方や,得点法を間違えない限り,必ず合格できる試験ですから。