特定行政書士 徳能ブログNEO

特定行政書士とくさんのちょっと得するかもしれないお話  
シーズン2

貸金業務取扱主任者試験日程予定

2009年04月29日 20時19分06秒 | 貸金業務取扱主任者

「貸金業務取扱主任者試験」のおおまかな日程が「日本貸金業協会」から発表になりました。あくまで予定とのことですが,第1回目の試験は8月30日(予定)のようです。なお今年度は複数回試験が行われるようです。詳細等に関しましては「日本貸金業協会」http://www.j-fsa.or.jp/のホームページをご覧ください。

この資格は個人的に非常に興味をもっています。というのも行政書士の業務の中で「貸金業の登録」というのが将来的には宅建業や建設業等に,とって変わるぐらいのパワーを持っているということと同時に,司法書士をめざすかたにとってこの資格の試験科目はまさに業務そのもの(司法書士試験よりもこちらの試験のほうが債務整理等の業務を行う上で有利では?)とすら思えるぐらいで,試験問題のレベル,合格率等によってはこれから,法律系国家資格の登竜門となる可能性もあると思っています。


行政書士試験に受かるには(2)

2009年04月28日 17時53分42秒 | 行政書士

これは行政書士試験にかかわらないことですが,試験でもっとも注意しなければならないことはあせって方向性を見失うこと」だとおもいます。特に受験生活が長期にわたってきますと「なんのために資格を取ろうとしているのか?」更に言うなら「なぜ周りの人達が遊んでいるのに自分だけが勉強しなければいけないのか?」など普通の生活をしていれば考えなくても良いようなことに時間を取られひきずられてしまうことがあるものです。

わたしも受験時代(もうかれこれ10年も前になりますが)にはそんなことばかり考えていましたが,ある時「今やっている勉強はこれから資格を取ったあとに仕事をやるための準備なんだ」と自分に言い聞かせるようにしました。つまり行政書士に限らず,税理士弁理士司法書士等,俗に(士業と呼ばれる人達)は資格がないと仕事に就けないわけですが,これら士業の世界で生きる人達に試験が必要とされる理由は,ただ単に仕事をするための能力を持ち合わせているかどうかを判定するためだけではなく,試験に受かったあと,ものすごく難解な依頼を受けた時にそれを乗り越えられるだけの忍耐力をもっているのかどうかがためされるためなのだというように考えるようにしました。

受験勉強をただ単に苦しいだけの毎日の「ノルマ」と考えるのと,仕事をするための準備(トレ-ニング)と考えるのとでは「モチベーション」が全く変わってくると思います。これまでにいろんな資格取得者の方にお会いしましたが,マイナス思考の方で資格試験に合格しまくっているという方にいまだかつてあったことがありません。

今本気でやっている勉強は,試験に受かった後に間違いなく役立つときが来ると思いますので,11月の本試験(今年は8日予定)までの半年間は自分自身を鍛えるという感覚で過ごされるのがよいと思います。

なお前回も書きましたが,九月頃までは「民法」「行政法」しつこいというくらいやられることをお勧めします。この試験の最大の「ヤマバ」8月なんですがそのあたりでまた,新規の受験情報があればお伝えしたいと思います。

P.S  行政書士法を改正し,行政書士に「行政不服審査法」にもとづく異議申立て,審査請求の代理権を・・・という動きがかなり現実的になってきています。これは行政書士会が数十年にわたって主張してきたことで,既に社会保険労務士や土地家屋調査士等には認められており,行政書士が最後まで保留されている状態です。もし法改正が行われますと,実務で行政法の知識が必須となるため,これにあわせて試験における「行政法」のウエイトがこれまで以上に高くなる可能性がありますので,要注意だと思います。


行政書士試験に受かるには(1)

2009年04月27日 16時50分11秒 | 行政書士

今日はちょっと行政書士について,これから試験を受けようという方へ2回に分けてアドバイス致したいと思います。「どうすれば行政書士の試験に受かるのでしょうか?何度受けても受からないのですが・・・」

というような質問や相談を受けることがよくあります。このような方がたは,かなり有名な大学を出ていたりするのですが,なぜか何回受けても受からないと言います。これから先は私の独自の考えかたですが,行政書士試験は受けていれば必ずいつかは受かる試験だ」と思っています。もちろん人によって速い遅いはあります。一発合格の人もいれば,5回や10回と言う方もいますが,私はこの試験は受け続けている限りいつかかならず合格出来る試験であると本気で思っています。行政書士試験はとにかく自分自身との戦いで6割取れれば周りの験者に関係なくいやでも合格!)ある意味こんなにわかりやすい国家資格めったにありません。試験当日の夜には合否がほぼ決まり,そこでその年の試験は終了します。

宅建(宅地建物取引主任者)や司法書士試験なんて合格発表の日までずっと苦しみが続くんですから・・・

そこで肝心の合格へのアドバイスですが,試験科目面とメンタル面に分けて言いますと,まず試験科目の法令についてですが「民法」と「行政法」の勉強に8割,残りの科目に2割ぐらいの比率で勉強すべきだと思います。最近の行政書士試験はこの2科目の比率が圧倒的に高く残りの科目は付録といっても過言ではありません。しかも他の科目は極端にやさしいか,ものすごく難しいかどちらかで,いずれにしても合否にはほとんど関係ありません(他資格を受験される方は除きます)。それと一般知識ですが,これは法令の付録科目以上に,本気でやる必要がないと思います。一般知識の4割というあしきりラインは法令が8割近くとれるかたにとっては,なにもせずにクリアできるレベルですので,一切心配する必要はありません。もっとも危険なのは不安のあまり見境なく法令,一般知識のいろんな科目に手をつけることで,これをやってしまいますと「何回受けても不合格モ-ド」に突き進むことになりますとにかく勉強は法令中心(極端なことを言うと民法と行政法だけでもいいんです直前の九月ぐらいまでは・・・)で、他の科目は時間に余裕があったらやるというスタンスで十分だと思います。

次回はメンタル面でのお話を・・・


司法書士試験の配点変更

2009年04月14日 18時28分39秒 | 司法書士

既に法務省から発表されているので,お気づきのかたもおられると思いますが,7月5日に行われる司法書士の試験について,午後の記述式試験の配点が,今年から大きく変更されることになりました。昨年までは,不動産登記法,商業登記法,各26点満点で合計52点満点で採点されていましたが,今年からは,それぞれ35点満点,計70点満点になります。

この変更が意味するものは何でしょうかねぇ・・・

ただでさえ午後は時間が足りなくて,ものすごいスピ-ドで書きまくらなければならないというのに,まさか書く量ふやそうとするんでしょうか?それともただ単に,採点を細かくするだけですか?

実際のところは,7月5日に問題見ないことにはわかりませんが,相当きびしくなりそうですね。ちなみにわたしも受験するので,当日の夜には個人的な試験の感想をここで書きたいと思っていますが,司法書士試験に限らず今年の資格試験は例年になく難しくなりそうな気がしています。不況の時の資格頼みというのは,いつの時代も同じようです。


「会社法」の奥深さ

2009年04月09日 14時48分58秒 | 行政書士業務

平成18年5月,それまであった商法(旧商法)という法律から,会社に関する部分が抜け出して,新たに「会社法」という独立した法律が誕生し施行され,来月で,はや3年になります。3年前,法律施行当時は,「会社法ブ-ム」といわんばかりに,法律家が一斉に勉強をはじめていたのを思い出します。とにかくこの法律は非常に難解で条文も読みづらく,法律を専門としているプロの目からしても,はなはだ厄介な構造になっています。たまに同業者の行政書士や,司法書士さんと話をすることがありますが,よほど勉強をしていないと全くかみあわなく,ちぐはぐな会話になってしまいます。私も施行された3年前からほぼ毎日のように,少しずつ勉強を積み重ねてきて,ようやく最近になって質問や相談にまともに答えられるレベルになってきました。会社法の奥深さは,まことに,プロ泣かせだと思います。