合格発表が終わったばかりでして,いまだ余韻覚めやらぬ状態だと思います。
いろいろと考えることはありますが,この結果につきまして,いくつかコメントを。
まずは合格率について。
昨年度の試験の合格率は8.05%。
やはり一昨年の6.60%よりは,やや上がりました。
このあたりは,本試験直後にここで検証したとおりです。
問題の難易度的に,新試験制度になってからの過去6回の試験の中では,だいたい平均的なレベルだったということになりますかね・・
都道府県別に見てみますと,東京の10.70%が全国第1位で,これは受験者の数的にも必然的に東京は毎年高くなるわけですが,今年の注目は京都府・・・
合格率10.35%と東京に次いで第2位(肉薄)となっています。
受験者数はそれほど多くはないので,京都府で受験された方は,大健闘ですね。
それと試験の前後を通してもっとも気になっていたのが,震災の被災地の受験者の方でしたが・・
終わってみれば東北地方の各県も,かなり高い合格率になっていまして,特に宮城県の8.01%は特筆です。
合格された88名の受験者の方,おめでとうございます(もちろん他の県の合格者の方もおめでとうございます)。
それと2番目は合格者の年齢について。
普段(例年)はあまり気にならないのですが,今年はなんと最年少合格者が16歳!
あの試験で高校生?(なのかどうかはわかりませんが,おそらく)が合格ということで,これはまさに一大快挙・・
制度的には20歳にならなければ登録はできませんけども(国会の動向次第では,法律的にこの制度(成年者に関する年齢)が変わる可能性もあります。それについては後ほどゆっくりと),これから先このような未成年者の合格者数は増えてくるかもしれません。
逆に最年長の方は73歳ということで,こちらの受験者の方も大変すばらしいのひと言です(年齢的に子供のような私がいうのも,おこがましいですが)。
そしてここからは,試験の直後から受験者の皆さんのあたまを悩ませ続けた記述式問題の正解例について。
これはセンターのホームページに公表されていますので,気になる方は確認していただきたいと思います。
問題45と問題46の民法は,当時予備校が出していた模範解答と要点(重要ポイント)はほとんど同じ(若干センターの公表した正解例の方が緩やか)でしたが,問題44の行政法は,やはりいろんな書き方がありますので(即時強制のあとの部分),この問題に関しては,センターが出している正解例のほうが,予備校の模範解答よりも,かなりくだけていますかね(やわらかい表現になっています)。
もちろん,ここは完全にこのとおり書けていなくても,いちおうのニュアンスが伝わっていれば,限りなく20点に近い得点になったものと思われますけどね。
合格された方には,こういうような些細な点は,もはやほとんど関係ないことになってしまいましたが,残念ながらもう1回受けることになってしまわれたという方は,今一度正答例と御自分の解答を比較して,今年の11月11日の本試験への参考にされてみるといいですね。
ということで,これで平成23年度試験の合格発表は無事終わりました。
前から何度もいっていますように,発表後はうまく気持ちを切り替えて次のステップに向かっていくことが重要。
合格された方は登録の準備あるいは,他の試験(勉強)へのスタート。
そして,再度受験されることになってしまった方は,このブログをうまく利用していただいて(特にモチベーション面),今年こそは,という強い決意を。
もうまもなく2月ですからね。
ここから再出発といきましょう。