試験後に解答割れを起こした問題ですけど,いまはほぼ落ち着きました。
状況的には,正解は選択肢の4か,解なしのどちらか・・・
4で収まる確率 90% 解なし 10%ぐらいでしょうかね・・・
昨年のミス問(明らかに誤っているもの)と違って,この問題は正しいものはどれかですので,出題者は正解を最初から決めて出してきている可能性が大・・・
加えて,この問題がボツ問になりますと,3年連続で出題ミスがあったということになり・・・
試験機関側にとっては,まさに沽券に係わる大問題となってきますからね・・・
解なし(ボツ問)の可能性はかなり低そうな感じがしますが果たして・・・
ただし,これは,どう考えても宅建民法のレベルを超えてしまっているような感じもします。
この問題のデキ,不デキによる合否の影響はほとんどないでしょうね・・・
こういう問題が再来週の行政書士試験で出題されたとしたら,どう対応するか,というのも今のうちに・・・
「問題」
A銀行のBに対する貸付債権1,500万円につき、CがBの委託を受けて全額について連帯保証をし、D及びEは物上保証人として自己の所有する不動産にそれぞれ抵当権を設定していた場合、次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
1 CがA銀行に対して債権全額について保証債務を履行した場合、Cは、D及びEの各不動産に対する抵当権を実行して1,500万円を回収することができる。
2 A銀行がDの不動産の抵当権を実行して債権全額を回収した場合、DはCに対して、1,000万円を限度として求償することができる。
3 第三者がDの所有する担保不動産を買い受けた後、CがA銀行に対して債権全額を弁済した場合、Cは代位の付記登記をしなければ、当該第三者に対してA銀行に代位することができない。
4 Eの担保不動産を買い受けた第三者がA銀行に対して債権全額を弁済した場合、当該第三者は、Cに対して、弁済した額の一部を求償することができる。