格差是正措置がとられないまま行われた昨年の衆議院選挙が,違憲に加え(ついに)無効という判決が出されました。
今後,選挙制度や議員の地位そのものがどうなるのか?という問題もありますけど,すでに直前期に入っている司法書士試験の憲法はともかく,11月の行政書士試験においては,憲法や一般知識の分野での出題に備え,「一票の格差」問題については,判例を含め,かなり深くやっておいた方がいいかも知れませんね。
「問題」
違憲判決の方法に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、正しいものには〇、誤っているものには?を付した場合の組合せを、後記1から8までの中から選びなさい。
ア 選挙権の平等に反する定数配分規定を是正するための合理的期間が経過したにもかかわらず、現行規定のままで選挙が施行された場合、判決確定により直ちに当該選挙を無効とすることが相当でないとみられるときは、選挙を無効とするがその効果は一定期間経過後に初めて発生するという内容の判決をすることも許される。
イ 国籍法第3条第1項を全体として違憲無効とせず、同項の規定の一部である準正要件を違憲無効とすることで、日本国民である父と日本国民でない母との間に出生し、かつ、その後に父から認知された子は、準正要件を除いた所定の要件を満たすときには、日本国籍の取得が認められる。
ウ 公務員の政治的行為の禁止を定める国家公務員法第102条第1項及び人事院規則14-7それ自体は憲法第21条に違反しないとしても、当該公務員の行為のもたらす弊害が軽微なものについてまで一律に罰則を適用することは、必要最低限の域を超えるものであって、憲法第21条及び第31条に違反する。
1 ア〇 イ〇 ウ〇 2 ア〇 イ〇 ウ? 3 ア〇 イ? ウ〇
4 ア〇 イ? ウ? 5 ア? イ〇 ウ〇 6 ア? イ〇 ウ?
7 ア? イ? ウ〇 8 ア? イ? ウ?
(平成24年度司法試験 短答式公法系科目第18問)