特定行政書士 徳能ブログNEO

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シーズン2

4回貸金試験講評

2010年02月28日 20時56分38秒 | 貸金業務取扱主任者試験

第4回試験の問題を分野別にみて行きたいと思いますが,その前に協会が受験者数を発表しています。

今回の受験者数は約1万人ということ。

これが出願者数なのか受験者数なのか分かりませんが(1,2回目の時は出願者数が,3回目は受験者数が共に受験者数として試験直後に発表されましたので)。

ただ今回は出願者数と受験者数にそれほど大きな差はないとみて,だいたいこれくらいの方が受験されたということでよさそうですね。

そこで問題がこれまでの試験と比べてどうだったのかということ。

まず「法および関係法令」の分野。

ここは前回の試験では1,2回目よりも1問減って29問の出題でしたが,今回は元に戻って30問に。

3回目の試験では,異常とも思えるくらい易しい問題が続いたのがこの分野の特徴でしたが,今回は問題レベルも1,2回目に戻ったような気がします

そのことは,第1問目を比較してみると(特に3回目と今回)一目瞭然だと思います。

問題の論点で真新しいものは特にありませんし,なかに含まれている利息制限法などもそれほど解きにくい問題ではありませんが,長文に次ぐ長文は相変わらず・・・

ただ今回の試験ではこれまであたり前のように含まれていた「常識だけで解ける問題」がかなり減っている,正確な知識を持っていないと正解できないような問題が増えていたという感じがしています。

そんななかにあって,意表をつかれるかたちになったのが【問題12】の個数問題

この問題そのものは決して難しい論点からの出題ではありませんでしたが,ここで動揺してしまわれた方もいるかもしれませんね。

まさか貸金試験で,しかも4回目で(次回ではなく)出てくるとは・・

読んでいた方はいるでしょうけど・・

この分野の難易度の結論としては1,2回目とほぼ同じレベルであったというのが私の感想です。

次に「貸付および貸付に付随する~」簡単に言うと民法と関連法に関する分野ですが,

ここは今回どれくらいハードになるのかと思っていましたが,予想外に平均的な問題が多かったですね。

特に民法ですが,ちょっと深いと思ったのが「問題34」の相続の問題

この問題は管理業務主任者試験で出題されても,もっというなら宅建でもという感じがします。

民法の中では,この問題がもっとも良問だったと思います。

他の問題は1,2回目とほぼ同じレベル。

ただこの分野でも個数問題が1問入ってまして,しかもそれが民事訴訟法

この分野がもともと得意だという方にとっては,それほど難易度が高いと思えないかもしれませんが,全般的にはかなり正答率は低くなったのではないかと思いますが・・

それとここでは「犯罪収益移転防止法」と「破産法」が復活。

収益移転防止法は1回目と問題レベルはそれほど変わらないと思いますが,破産法は1回目とは比較にならない問題だと思います。

1回目はただ単に条文の知識を問うだけの問題でしたが,今回はかなり踏み込んできましたから。

3回目の試験ではこの分野がもっとも難易度が高かったのですが(その分,問題数が多い貸金業法が易しすぎたため全般的には平均点は高くなりました)今回のこの分野のレベルは1回目と同じくらい?で,可もなく不可もなくという感じだったような気がします。

そして「資金需要者等の保護に関すること」

今回ここは4問に減ってしまいました

この分野は毎回毎回出題科目が変化して振り回されますが,今回は貸金業法と個人情報保護法(ガイドライン)のみ。

この分野の貸金業法は毎回易しめなんですが,今回もそれほどハードな問題は出ていませんね。

その分,個人情報保護法がらみのガイドラインの問題が・・・

知っていればなんということはない問題ですが,意外と紛らわしかったような感じがしますね。

論点的には完全に行政書士試験の一般知識なんですけど。

結論です。

この分野は問題数が少なかった分,全問正解があったかもしれませんが,悪くてもマイナス1ぐらいでおさえたかったところだと思います。

そして最後の3問。

出るところがあらかじめ決まってしまっている分野なので,1番対策を練りやすい問題がこの3問。

今回も企業会計原則「問題48」,キャッシュ・フロー計算書「問題49」,「源泉徴収票」3問とも完全に過去問レベル

特に1,2回目とほとんど同じような形式なので,ここは普通に3問は取れたところかもしれません。

以上から今回の試験のまとめ。

全般的な難易度は前回よりも高め。

レベル的には1回目よりも2回目に近いような感じ

合格ラインを2回目,3回目同様,65%にそろえるのであれば,前回の33点よりは若干ですが低くなるような気もします。

前回の受験者数は約1万2千人。

そして今回が約1万人。

ほとんど同じくらいなので,基準点も大きくずれることはないと思ってよさそう。

ただこれは,合格率を65%据え置きと判断した場合。

問題はそれよりも多少下げてきた場合(上げることは99.9%ありえないと思います)。

個人的にはどんなに下がっても50%までだと予想しますが,それより下がるならばいまここで書いていることは根本的に見当違いということになりそうです。

そうならないことを祈るばかりですが・・

結局言いたい事は,仮に50%まで下がったとしても基準点が35点を上回る事はないということ

  以下はこれまでの3回の試験での推定平均(50%)ライン

 第1回 基準点30点 合格率70% 推定平均点33点

 第2回 基準点30点 合格率65% 推定平均点32点

 第3回 基準点33点 合格率65% 推定平均点35点

全ての回において推定平均点が35点を上回った事がないと考えられます。

もっとも易しかったとされる3回目の試験で,仮に合格率を50%にまで下げていたとしても35点で合格出来ていたと思われます。

今回の試験が3回目の試験よりも易しかったのかどうか・・・

あるいはこれまでの全ての回と比較しても1番易しかったのかどうか・・

そのあたりは,上のデータから,受験された方が,今回の試験と過去の試験問題を比較して,総合的に判断していただければと思います。

私なりの結論としては,合格率65%堅持であれば,30点から32点の間(33も可能性はゼロではないですが,下げたとしても50%までとみて,いまの段階で35点以上は,どんな状況であれほぼ確定(これまでの協会の流れ的にこれを上回る数字を出してくるとは思えませんので)と予想します。

合格基準点に関しましては,また追々コメントしたいと思います。

いずれにしましても,今回受験された方は,あと25日の間,もどかしい状況が続くと思いますが,あまり悲観的にならずに期待しながら発表を待たれることですね。

個人的には今回の試験が,そんなに易しかったとは思っていませんので(あくまで全4回の比較での話ですが)。


4回貸金試験の難易度について

2010年02月28日 16時51分12秒 | 貸金業務取扱主任者試験

第4回目の試験が終了しました。

受験者のみなさん,お疲れ様でした。

問題の難易度ですが,ざっと見渡したところ,かなり高くなっていると思います。

特に貸金業法は前回(3回目)が非常に易しかったということもあったので,その反動が出た部分もあると思いますが・・

今回の試験の最大の特徴は,ついに来たかという感じの「個数問題」

昨年の管理業務主任者試験ほどではありませんでしたが,2問出てきました。

そのうちの1問はなんと民事訴訟法!。

そんな事も含めて午後8時くらいを目処に,分野ごとの問題傾向の検討と,合格ラインの予想を書いてみたいと思いますので,受験者の方はもうしばらくお待ちください。

個人的には,今回の問題は第2回目の試験のレベルに近いのではないか?(かなり高い)と感じています。


1点でも多く

2010年02月27日 00時00分00秒 | 貸金業務取扱主任者試験

いよいよ明日になりました。

第1回目の試験がついこの前のような気もしますが,あれからもう半年たったんですねぇ。

あの時は何から何まで手探り状態の中での受験でしたが,今回もややそれに近いものを感じます。

直前のアドバイスはというと・・・

とにかく1点でも多く。

そして最後の1分まで手を抜かずにきっちりと・・

結果は必ずついてきます。

特に複数回受験になってしまわれている方。

悪い事はそう何度も起こらないと前向きに考え,明日の試験で必ず合格をきめましょう。

それともう一つ。

意外に忘れがちなのが,

「写真付きの公的身分証明書」

すっかり定番となりましたが,くれぐれもお忘れなく。

明日の夜は,これまでの3回の試験との難易度,傾向などを比較分析してみたいと思いますので,結果が不安だと思われる受験者の方は,気休め程度に(ブログを)観に来てください。

出来れば明日の夜には合格を確信できるような,たとえそこまでいかずとも来月の25日まで楽しめるような得点を取って無事戻られて来て下さい。

最後の1分1秒までミスのないように。


会社法で1問(1)

2010年02月25日 23時03分22秒 | 会社法過去問

2月も残すところあと3日。

3月から本格的に今年の資格試験用の勉強を始めていこうという方(主に司法書士試験政書士試験)向けに,民法に加えて「会社法で1問」を始めていこうと思います。

会社法は平成18年施行でまだ4年分のストックしかありませんが,7月の司法書士試験と11月の行政書士試験対策には,この4年分の過去問は絶対に避けては通れませんので,これから地道に1問ずつ解いていって力を蓄えていきたいものです。

第1回目の今回は「定款で定める事ができるかどうか」を問う問題。

正誤問題なので,多少きびしめの難易度ですが,あくまで条文知識が聞かれているだけですので,解きながら条文をチェックしていくという王道スタイルが最も効果的だと思います。

                   「問題」

株式会社の定款に関する次の記述のうち、会社法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

 1 会社設立時に株式会社が発行する株式数は、会社法上の公開会社の場合には、発行可能株式総数の4分の1を下回ることができないため、定款作成時に発行可能株式総数を定めておかなければならないが、会社法上の公開会社でない会社の場合には、発行株式数について制限がなく、発行可能株式総数の定めを置かなくてよい。

 2 株式会社は株券を発行するか否かを定款で定めることができるが、会社法は、株券を発行しないことを原則としているので、株券を発行する旨を定款に定めた会社であっても、会社は、株主から株券の発行を請求された段階で初めて株券を発行すれば足りる。

 3 株主総会は株主が議決権を行使するための重要な機会であるため、本人が議決権を行使する場合のほか、代理人による議決権行使の機会が保障されているが、会社法上の公開会社であっても、当該代理人の資格を株主に制限する旨を定款に定めることができる。

 4 取締役会は、取締役が相互の協議や意見交換を通じて意思決定を行う場であるため、本来は現実の会議を開くことが必要であるが、定款の定めにより、取締役の全員が書面により提案に同意した場合には、これに異議を唱える者は他にありえないため、当該提案を可決する旨の取締役会の決議があったものとみなすことができる。

 5 取締役会設置会社は監査役を選任しなければならないが、会社法上の公開会社でない取締役会設置会社の場合には、会計監査人設置会社であっても、定款で、監査役の監査権限を会計監査に限定することができる。

      (平成21年度 行政書士試験 問題37)


貸金試験「財務及び会計」ヤマ当て

2010年02月25日 00時00分00秒 | 貸金業務取扱主任者試験

本試験まであと3日

ここから先は,やれる事が限られてきますが,流れ的には文句なしに「財務及び会計」つまり最後の3問です。

     以下はこれまでの3回の試験で出題された論点。

第1回試験  【問題48】 企業会計原則の一般原則

         【問題49】 決算書等の内容の正誤

         【問題50】 個人顧客の資力を証する書面

第2回試験  【問題48】 キャッシュ・フロー計算書

         【問題49】 家計収支の考え方

         【問題50】 企業会計原則の一般原則

第3回試験  【問題48】 損益計算書原則

         【問題49】 貸借対照表原則

         【問題50】 返済能力の調査に関する記録

       赤字の論点がずばり4回目にも出題可能性大。

 なかでも「企業会計の一般原則」は最重要論点ですので,どんな聞かれ方をされても確実に正解できるようにしておきたいところです。

この分野は第3回試験では,ちょっと傾向が変わったような感じもしましたが,あくまでべースとなっているのは1回目と2回目の問題の論点ですので,あと3日のうちに絶対に取りこぼしのないように知識を吸収しておくことです。

受験者の方は,今が一番緊張する時期だと思いますが,試験勉強以外のストレスを出来るだけためずに,なんとかあと3日がんばってください。


民法で1問(12)

2010年02月24日 00時00分00秒 | 民法過去問

           今回は「地役権」に関する基本問題。

一見マニアックな論点のようですが,「宅建」などでは,突然,予期せぬ時にいきなり出てくる可能性もありますので,最低限条文の確認は必要なところだと思います。

                 「問題」

 地役権に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。

 ア 地役権を時効によって取得した者は、その登記をしなければ、時効完成時の承役地の所有者に対して地役権の時効取得を対抗することができない。

 イ 要役地が数人の共有に属する場合、各共有者は、単独で、承役地の所有者に対して地役権の設定の登記の手続を請求することができる。

 ウ 要役地が数人の共有に属する場合において、地役権についての消滅時効の期間が満了したが、共有者の一人についてのみ時効の中断事由が生じたときは、その共有者のみが地役権者となる。

 エ 地役権者が、その権利の一部を行使しないときは、地役権はその部分のみが時効によって消滅する。

 オ 要役地の地上権者又は賃借人は、いずれも地役権を行使することができる。

      1 アイ 2 アウ 3 イオ 4 ウエ 5 エオ

      (平成20年度 司法書士試験 第12問)


択一式試験はクイズみたいなもの

2010年02月22日 19時11分02秒 | 法律系資格

          まずは次の文章を読んでみてください。

「Aは、普段から仲の悪いBと殴り合いのけんかになったが、Bは、「金属バットを取ってくるから、そこで待っていろ。」と言って、いったんその場を立ち去った。Aは、BがAを攻撃するため、金属バットを持って再びその場にやって来ることを予期し、この際、Bを痛めつけてやろうと考え、鉄パイプを準備して待っていた。すると、案の定、Bが金属バットを持って戻ってきて、Aに殴りかかってきたので、Aは、Bを鉄パイプで殴りつけた。この場合、侵害の急迫性が認められないので、AがBを鉄パイプで殴りつけた行為には、正当防衛は成立しない。」

              適切それとも不適切?

平成21年度の「司法書士試験」の刑法の問題からの抜粋ですが,はたしてこれを試験問題としてとらえてよいものかどうか・・・

論点的には刑法36条の「正当防衛」に関するものですが,はっきりいって,条文も基本的な判例もほとんど必要ありません(もちろん知っていればそれだけ解答時間を短縮できますが)。

試験問題と言うよりも完全にクイズ。

こういう問題を試験場で本気で考え込んでしまうとドツボにはまってしまいます。

この問題は刑法ですが,刑法だけが特別と言うわけではありません。

   たとえば・・・

「鍵が掛けられていた、他人の自転車を盗んだ者が、その自転車を運転している最中に不注意な運転により第三者に怪我を負わせてしまった場合、自転車の所有者は、第三者に対して不法行為責任を負う。」

(平成21年度行政書士試験問題34選択肢1

この問題なんかも結局同じ。

一般常識的に考えてそんなことはありえない(この選択肢はもちろん不適切肢です)と思えるかどうかだけ。

法律というよりこちらも完全にクイズのレベル。

もともと択一式はこういう傾向の問題が,どんな試験にもかなり含まれていたりするものです。

特に来週行われる「貸金試験」ではその傾向が顕著にみられます。

来週受験される予定の方は,既にラストスパートに入られていると思われますが,なかなか思うように問題が解けないような時には,試験問題と考えずに,ちょっと複雑な4択のクイズを解く,という感覚を持たれてみるのも良いのではないかと思います。

視点を変える事によって案外解き易くなるような感じもします。

貸金だけではなく,秋に行われる「宅建」「行政書士試験に向かわれる方も,試験問題を解くというのが面倒だと思われるような場合(特に過去問)は,問題としてではなくクイズを解いていくと考えるようにすると,それほど苦痛には感じなくなると思いますので,勉強にダレてきた時は気持ちをうまく切りかえて,1日に1問でも2問でも,毎日継続してクイズ(過去問)を解いていく訓練をしていくと,秋にはクイズ王(合格者)に成れるかもしれませんので,いまからこつこつ積み上げていきましょう。


4回貸金試験最後の1週間です

2010年02月21日 00時00分00秒 | 貸金業務取扱主任者試験

泣いても笑っても残すところあと1週間になってしまいました。

思い起こせば「第4回試験の案内」が公表されたのが第2回試験の合格発表日12月17

3回試験も終わっていない当時は,4回目の本試験日である2月28日は,まだまだはるか先のお話という感じでしたが,気がつけばもう来週の日曜日。

第1回目から継続されている受験者の方も中にはおられるかもしれませんが,いよいよ約半年ぶりにこの試験から開放される瞬間が近づいてきましたね。

あと1週間ですので,ここから先はいつものように,全科目の最終確認(特に貸金業法)と直前向けの最後の3問「財務および会計」にあてることになります。

「財務および会計」は,前回の試験では,1,2回目よりも若干難易度が高かったような感じもしますが,この分野の基本はあくまで1,2回目の「企業会計原則」と「財務諸表」ですので,問題的には1,2回目の過去問を参考にされるのが良いと思います。

ここは土曜日や日曜日の午前中にでもやれる分野ですので,それまでは,どの分野から何問とって行くかなどを具体的に予測しながら,総復習をしていくというのが王道かもしれません。

3回目の試験ではそれまでよりも,総体的に問題の難易度は低めになってしまいましたが,今回はそれ以前(1,2回目)の問題レベルに戻るような気がしています。

おそらく受験された方の大多数が(3回目の試験問題よりも)難しかった,という感想を持たれる事になるのではないかと思いますが,なんとしてでも,ここは最後のチャンスをいかして(特に業界の方)絶対にクリアしなければなりません。

出来れば来週の日曜日の午後に,合格を確信されるところまで持っていくのが理想的な展開なんですが,そこまでいかずとも,合格発表の3月25日まで楽しめるような得点を取って戻られてきてください。

合格率が65%据え置きであるならば,今回の試験問題の難易度と過去の試験結果との比較から,だいたいの基準点予測は可能になると思います。

なにはともあれ,昨年の8月から半年に渡って繰り広げられた,この貸金業務取扱主任者試験もここでひとまず閉幕です。

最後の1週間を有意義に利用して,悔いを残されないように頑張りましょう。


民法で1問(11)

2010年02月19日 00時00分00秒 | 民法過去問

      今回は「相続人を判別させる基本的な問題

出題されるとすれば行政書士試験ですが,4択にすれば宅建でも十分いけると思います。

                  「問題」

 AB夫婦間には子C及びDがおり、DE夫婦間には子F及びGがいる。

この事例に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。

 ア Dが相続により利益を得ようと考えてAを殺害して刑に処せられた場合には、Aの相続人は、B、C、F及びGである。

 イ Aが死亡した当時、Dが既に死亡しており、Gが胎児であった場合には、Aの相続人は、B、C、及びFである。

 ウ Fが死亡した当時、B、D及びEがいずれも死亡していた場合には、Fの相続人は、Gである。

 エ Aが死亡した後に、Dが相続の放棄をした場合には、Aの相続人は、B、C、F及びGである。

 オ A及びDが同乗する自動車の事故によりいずれも死亡したが、両名の死亡の前後が不明であった場合には、Aの相続人は、B、C、F及びGである。

       1 アウ 2 アオ 3 イウ 4 イエ オ エオ

        (平成17年度 司法書士試験 第23問)


貸金試験「1問科目」ヤマ当て

2010年02月18日 00時18分38秒 | 貸金業務取扱主任者試験

第4回試験まであと10日。

ここから先は貸金業法,民法などはひとまず保留して(もうほとんど出来上がっていると仮定して)「1問科目」について考えてみます。

この「1問科目」というのは,大きく分けると2種類。

ひとつは,これまでの3回の試験でどの回においても,最低1問は出題されてきている科目

そしてもうひとつは,出るか出ないか分からないものの,出れば必ず1問という科目

前者には「出資法」と「利息制限法」などの貸金業法に付随する科目や,民事訴訟法」,「民事執行法」などの訴訟系科目,さらには「個人情報保護法」などがあります

後者は「景表法」,「破産法」,「消費者契約法」などがあげられます

問題の難易度などから取りやすさを判断しますと,若干ではありますが,後者の方に軍配があがりそうですので,ここではあとの方,つまり1問出るか出ないか分かりませんが,出れば必ず1問という科目についてヤマを張ってみます。

    以下は第1回目から3回目までの1問科目の並び。

                 (第1回)

         問題33  犯罪収益移転防止法

         問題39  会社法

         問題42  破産法

         問題44  消費者契約法

                 (第2回)

         問題41  犯罪収益移転防止法

         問題42  暴対法

                  (第3回)

         問題34  手形法

         問題35  民事再生法

         問題44  景表法

  確率的に最も高いと思われるのが,1回目,2回目連続出題の

            「犯罪収益移転防止法」

 第3回試験では刑事法の分野からの出題がありませんでしたので,そういった点からもこれがかなり怪しい感じもします。

 また法律の性質からして「暴対法」が再度出題される可能性は?という感じですが,出題されれば間違いなく平易な問題になりますので,特別悩まれる事もなさそうですね。

 第1回目の試験で出題された「会社法」は,かなり難易度が高かったので(5択で行政書士試験で出題されても違和感なし)会社法の復活はないかもしれません。

 出ると確実に正答率が下がりそうですので,出来なくても差はつかないと思います。

 となると,残りは限られてきますが,可能性的には「消費者契約法」「景表法」

「景表法」は前回出ていますので,どっちかというなら「消費者契約法」でしょうか・・

ここに上げた科目以外でも,4回目にしてはじめて出てくるというものも十分考えられますが,そういう科目は決して難易度は高くはならないと思いますので,4回目の試験を受験される方は,上にあげた科目(特に1回目と2回目で出題されたもの)を重点的にやられるのが,土壇場での得点アップにつながっていくと思われます。

あと10日に迫ってきましたが,最後まで手を抜かず,きっちりと仕上げていきましょう。