一財 不動産適正取引推進機構より,昨日行われました宅建士試験の受験者数が発表されました。
今年の試験の受験者数は速報値で198,375人
受験率は80.7%
ということです。
天気が良かった分,受験者数も受験率も落ち着いた感じになりましたかね・・・
そして今年の試験の難易度ですが,試験問題を見たところ,意外にも?標準的で難易度はやや低めという感じがします。
奇抜で難解な問題がほとんどありませんからね・・・
特に,ここ数年難しさを増していた「権利関係」の分野も,今年は特に難問らしい難問というものがありませんでした
基本的に今年の宅建士試験の権利関係の問題(民法を始めとして借地借家法,区分所有法,不動産登記法のいずれも)は,条文の知識さえしっかりしていれば,ほぼ確実に正解できるようなものばかりになっていたような感じです。
だいたい権利関係が易しい年は,その他の分野が難しかったりすることが多々あるんですけど,今年は宅建業法やその他分野にも超難問はありませんね・・・
個数問題(宅建業法で5問)も,受験者の方にとっては想定内でしょうからね・・・
宅建業法は,今年やや大きな改正がありましたが,今年の試験についてはその影響がありませんでした。
来年度以降の試験で難易度を高める目的で,今年はちょっと一休み,という感じだったのかも知れません。
結果的には地道に勉強を続けていた受験者であれば,(それに応じて)高得点を取れるような試験だったということでしょうね。
昨年度試験の合格基準点は31点。
このところ年々基準点が低下傾向にあったんですけどねぇ・・・
合格率が昨年とほぼ同じぐらい(15%程度)と考えるならば,今年は昨年より基準点が数点上昇しそうな感じがします(基準点が前年度よりもアップということになりますと,2010年以来6年ぶりということになりますが,はたして?)。