特定行政書士 徳能ブログNEO

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シーズン2

民法で1問(平成22年度第5回貸金試験問題28)

2011年01月11日 19時00分29秒 | 民法過去問

 第5回貸金試験の合格発表がまもなく行われる予定。

 これまでの過去4回の発表形式からすると,日付が替わればいつ(結果が)出てきてもいい状況になりそうです。

 どんなに遅くても,明日の朝9時には判明していると思われますが,ただ待つのもなんですので,民法の問題を1問。

 民法総則から,「意思表示」に関してストレートに聞いてきているのが問題28

 今年の第6回試験では,形式,論点ともに,もうすこし手の込んだものになる可能性がありますが,こういう単純正誤問題を確実に解けるようにすることが,応用問題に正解するための最短ルートであるということを忘れないようにしたいものです。

              「問題」

  意思表示に関する次の(1)~(4)の記述のうち、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

 (1) 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とされるが、表意者が、意思表示の動機又は縁由を表示していなくても、当該動機又は縁由は、法律行為の要素となる。

 (2) 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とされるが、当該意思表示をした表意者が錯誤を知って追認をしたときは、当該錯誤による意思表示は初めから有効であったものとみなされる。

 (3) 詐欺による意思表示は取り消すことができるが、当該意思表示をした者が、詐欺による意思表示であることを知って追認をしたときは、以後、取り消すことができない。

 (4) 強迫による意思表示は取り消すことができるが、強迫による意思表示の取消しは、善意の第三者に対抗することができない。