過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

水面からの眼6:ゴンドリエは海軍所属

2014-09-26 16:07:05 | 旅日記
■低い橋をものともしない、ゴンドリエは専門職
カナル・グランデと違い、日常生活のある小運河(リド)にかかる橋は、さほど高くありませんでした。個人に帰属する橋は、入口に施錠ができるようになってもいるそうです。
そんな橋でも、困ることなく、ゴンドラは進んでいきます。
運河は網目状に繋がっているので、橋の向こうが見えないことも多々あります。
そんなときに、「ウォォアーオイ」のような掛け声を、我がゴンドラのゴンドリエはかけています。それは何かと尋ねると、私が先に橋下に漕ぎいれるから、先方で低速で用心せよという意味の掛け声だと教えてくれました。

興味が深まり、ゴンドリエに色々と尋ねてみました。
古くからのゴンドリエは一年間の訓練を受けて、見習いになること。ゴンドリエは海軍に所属していること。自分の父も現役のゴンドリエであり、古参のゴンドリエは大概そうであること。子供のころは通れたのに、今はイケなくなった場所もたくさんあること。されど、そういう場所、水上タクシーのいけない場所や、物流の難しい場所にすむ家へは、今も輸送用のゴンドラが働いていること。
だけど、この街からは住めなくなった人が増えていて、街の人口はどんどん減っていること。水上タクシーからも大型船からも、ゴンドリエは尊敬されていること。運転免許を持たなくても、この街で暮らすためには船舶免許がいること、等を、とつとつと話してくれました。

運河とともに生きてきているゴンドリエは、大事にこの街のことを思っているのだなと、胸に灯りがともるような気持ちになりました。


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水面からの眼5:家の出入り口は運河

2014-09-26 15:53:36 | 旅日記
■カナル・グランデからリド(小運河)へ
ゴンドリエは1本の巧みな櫂さばきで、大型ボート、水上タクシーと共存させながら、リド(小運河)へゴンドラを漕ぎいれます。
眼前にひろがる居住区は、運河に面して、窓と出入口を有しています。
家から外へ出かける手段が、水上交通=ゴンドラであった時代を、そのまま色濃く残しているのです。
複数のゴンドラや水上タクシーがすれ違っても、ゴンドラの安定は損なわれず、しぶきもかからないことに、ドキドキします。
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水面からの眼4:かつての宮殿は修復へ

2014-09-26 15:43:28 | 旅日記
■カナル・グランデに面した宮殿は、水害からの修復中
カナル・グランデに面した12世紀ころは二階建てであって、美しい柱に支えられた建物は、かつての宮殿の一つとのこと。
毎年2月頃、シロッコと高潮のダブルパンチを受けてしまう今のベネチアで、一階部分の破損が酷く、構造全体に不安を生じているとのこと。その修復工事が行われている現場だそうです。
一階に水止めの構造を入れて、高く床を作り直して、二階以上を使用できるように差配して、歴史的な建物を、現在に留める努力が、続けられているそうです。

水面から見るから、その水の浸食の凄まじさを感じます。この運河が歴史を支えてきたのに、いまは水が人を追い詰めていくのです。


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水面からの眼3:水面から1m未満

2014-09-26 15:38:05 | 旅日記
■水上バスを見上げる視線
ゴンドラの座面は水面より30cm程度、さすれば私の座高を考え併せて、目の位置は水面から1m以内にあることになります。
リカルド橋の下で、水上バスとすれ違いました。
それを見上げる形となります。ゴンドラが以下に水面に近い位置に目が置かれるかが伝わるでしょうか。
かつて、ベネチアを移動するのは、人も物もこの高さだった。そういう時代の目をもって、この運河と街を見てみることにします。




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水面からの眼2:安定の良さ

2014-09-26 15:31:16 | 旅日記
■ゴンドラの舳の向こうにはリカルド橋
漕ぎ出されたときに、あまりにスムーズな移動に驚きました。
座っている人間に振動を与えずに、ゴンドラは滑り出しました。
水面にぐっと近くなった、自分の目の位置に驚きます。
横揺れも縦揺れもさしてない。水が跳ねることもない。なんとも快適な乗り物です。
そして、視界が全部に開かれる。いい乗り物であることを実感しました。

★今度は会議で国内出張中です。コメントのお返事が停滞したままで、ごめんなさい。
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水面からの眼1:ゴンドラにのる

2014-09-24 17:28:12 | 旅日記
鳥瞰、鳥の眼でベネチアを俯瞰しました。次には運河の水面から、この街を体験したいと思いました。
最も古くから、運河にあった物、ゴンドラに乗ることにしました。
今でこそ、水上バスや水上タクシー、原動機付きボートに譲ったとはいえ、長く、人や物の移動の主役であったというゴンドラ。現在の主流は観光や、橋替わりの運河渡り(乗客は立ったまま!)とのこと。されど、水位が上がり、ボートの通れなくなった場所への移動には、今もゴンドラが活躍すると聞きました。
乗り場と、乗船時間、人数などに依存して値段は変わるとのこと。
私達はリカルド橋の近く、古くからのゴンドリエが司る場所で、英語を解する方にお願いしました。料金は昼は80ユーロ、夜は100ユーロでした。
一人のゴンドリエが操る6人程度の目安のゴンドラに乗りました。
乗るときに、本線のゴンドリエは進行方向後方の定位置につき、他のスタッフが支えて、ゴンドラに乗り移り、座席に着くまで、一人づつしっかりとサポートしてくれます。不慣れな客が立位で移動する、この時のバランスが最も難しいそう(笑)。


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ベネチアの街は24時間で廻るのか

2014-09-24 16:46:40 | 旅日記
■24時間表示時計を見かける街
サンマルコ広場から北西方向に向かうゲートに、掲示された時計は24時間表示でした。
メルカート近くの古建築の時計も、同じく。
潮の満ち干の影響を直接受ける街ならではの24時間表示ではなかろうか、と思いました。
どれも、手持ちの電波時計にきちんとあっているのが、物の古さと比べた時に、不思議な気持ちになりました(微笑)。


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鳥の眼6:本土と繋ぐ鉄道

2014-09-24 16:30:47 | 旅日記
■西に眼をこらすと、本土側と結ぶ鉄道橋、その向こうに本土がある
ズーミングを最大に。海に走る一本の線が、本土側と結ぶ鉄道と、自動車道路です。
初めて訪れた記事の中に記したインターシティは、ここを走ったのです。
本土側からの自動車は、この橋梁を降りて、ベネチア本島のローマ広場の駐車場に駐車することになります。そこに、水上バスの乗り場も位置していました。

鐘楼に滞在中に、鐘が鳴りだしました。もう衝撃波!としか言いようがありませんでした(茫然)。鐘を打つというよりは、構造物としての鐘をスイングさせると、ハンマーがその勢いでぶつかって、音を発する仕組みでした。だから均一でなく、鐘の音はいく通りにも高く低く、音色を奏でるのだと、体感しました。

サンマルコ広場の鐘楼から、360度を巡りました。潟に杭を打って、建物を載せ、その間を運河として移動に供する。この不思議な街は千年を超えて続いて来たのです。
ベネチアの街の下には、森がある、と言われたそうです。この街を支える大量の杭を、そのまま天地をひっくり返せば、林立する森のようにイメージされることを示しているのでしょう。人の情念が、この街を、運河を支えて来たのだと、ゾクゾクしました。


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鳥の眼5:西は本島の内部市街地

2014-09-24 16:22:20 | 旅日記
■西:眼下のサンマルコ広場の西に拡がるのは、内部市街地
広場の向こうには、ベネチア・サンタルチア駅やリカルド橋、本土側からの車両駐車場であるローマ広場がある、本島の内部市街地があります。
白い壁やテラコッタの屋根しか見えませんが、この建物の間を縦横無尽に運河が巡らされている姿を、想像してください。
人の情念の深さを思う風景です。


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鳥の眼4:カナル・グランデ入口には税関

2014-09-24 16:12:25 | 旅日記
■南西方向:ジュデッカ運河とカナル・グランデの分岐には、三角形の税関の建物がありました。(写真右手)
ここから、ベネチア本島内部に運び込まれる物流をチェックしているのは、とても合理的に思えます。
南西方面にカナル・グランデの入り口があるということは、レンズを右へ、西に向かえば、ベネチア・サンタルチア駅やローマ広場を含む、本島の中心部市街地になるはずです。


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