小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

さよなら、ニャンちゃん

2009-01-15 | 犬&猫との暮らし

 1月12日、飼い主さんの不在にときどきお世話をしていた老猫のニャンちゃんが亡くなりました。飼い主さんが仕事から帰ったらすでに亡くなっていたとのことで、すぐに私に電話をくれました。「いつもお世話になっていたので、あなたには最後のお別れをしてほしい」と。

 ニャンちゃんは15歳。長く鼻炎を患っていたけれど、それが直接の死因とは思えず、おそらくニャンちゃんの寿命だったのではないかと思います。

 「15年」、口にすると短い言葉だけど、その間、いいことも嫌なことも、嬉しいことも哀しいことも、たくさん詰まった長くて濃い時間が流れ、その折々に常に寄り添ってくれていた飼い猫、飼い犬の存在は大きいですね。

 飼い猫、飼い犬を亡くした友人知人には、頃合いを見て、貸してあげる本があります。それが、イギリスの超心理学史に大きな功績を残したハロルド・シャープ氏の著書『ペットたちは死後も生きている』。
           
 
 ペットというのは特別な存在なんですね。人間同士の関係は、たとえば親子、兄弟、夫婦、恋人などの関係は、時が経つと変わっていきます。子供は成長し、夫婦も年を経ればお互いの感情も変化し、自分の心の持ち方も変わらざるを得ない。けれど、ペットの場合は時を経てもその関係や心の持ち方が変わらないんですね。つい思い入れが大きくなってしまう。気持ちを手放せない。だから、ペットロス症候群で苦しむ人が多いのです。
 
 ペットを亡くした人にとっては、死後の世界を信じるとか信じないとか、そんな議論はどうでもよくて、「愛は死によって破壊されない」とか「ペットたちはあなたが地上界で幸せにしてあげられるより以上に幸せなのである」といった言葉に癒されるのです。この本は逝ってしまったペットの不在感、自責の念に苛まれているときの慰めとなる1冊なのではないかと思います。

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