<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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エルトンジョンの音楽をまともに知ったのは大学1年生のときにテレビで放送されていた「マペットショー」でだった。
その回はエルトン・ジョンがゲスト。
カーミットやフォジー・ベア、ミス・ピギーらとコントをしたり歌を歌うという内容だった。
もちろんマペットも顔負けの奇抜な衣装で登場したエルトンなのであったがその衣装に興味はなかった。
私はその時にマペットたちと一緒に歌った「Good by yellow brick road」が大いに気に入ってしまったのだった。
それをきっかけに度々エルトンジョンのCDを買い求めてはテープにダビングしてウォークマンで聞くことになった。
ちなみにマペットショーでのエルトンの吹き替えは富山敬なのであった。

映画「ロケット・マン」はエルトン・ジョンの自伝映画で監督は「ボヘミアン・ラプソディー」を仕上げたデクスター・フレッチャー。
クイーンの伝記に感動して4回も劇場に足を運んだ私だ。
今回も大いに期待して劇場を訪れた。
正直に言うと「ボヘミアン・ラブソティー」ほどではなかったものの期待を裏切らない濃い内容に仕上がっていたのだった。

それにしてもエルトン・ジョンは家族の愛情に恵まれなかったのは驚きであった。
まるっきり彼は存在しない、あるいは存在してもらうと困るような少年時代を過ごしていた。ただ一人、祖母だけが普通に接してくれる。
そんな環境が彼の音楽とその後の生き方を生んだのだろう。
そう思うとある種の才能は極限の環境でしか生まれないのではないか、と思えるドラマなのであった。



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