<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「ジュリアン・オピー」展は刺激的でモダンでそれでいて力強い現代アートであった。
ただし所用鑑賞時間は15分程度。
実にあっさりとした出展作品が巨大なこともあり、点数が少なくあっという間に見終わってしまう1200円の展覧会だった。


ジュリアン・オピーという作家は正直私は知らなかった。
今回この展覧会に足を運んだのは見ていたネットの美術展情報に掲載されていた肉太線のイラストに興味をそそられたからだ。
そのタッチというか雰囲気に何か新しいものを見つけることができるのではないかという期待感を感じたというのが表向きの理由。
ホントは他に見たい展覧会が見当たらなかったのと、見たいのは出張の移動コースから外れていたからなのであった。

でも、この展覧会。
鑑賞時間はあっという間に終わってしまったのだが、見てよかった展覧会なのであった。

大胆な作風。
色の使い方。
都会の雑踏を彷彿させるその空気感。
作品のディテールなど。
最近接してきたアート作品とは明らかに異なったテクニックや空気がある。
作品一つ一つが新鮮でもあった。

少ない点数をじっくりと見る。
出張時に見るにはとっても適切な展覧会であった。

でも、もう少し作品を愉しむ工夫が欲しい展覧会でもあったのではないかと、地下鉄に乗ってからツラツラと考えてしまう展覧会でもあった。


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