<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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関西の大手私鉄でトップを切って南海電車が全駅を禁煙にするのだという。

タバコを吸わない私には朗報だ。

正直言って喫煙コーナーから流れてくる紫煙の匂いと煙たさには辟易することが少なくない。
新幹線に乗ることが多いのだが、4号車に乗ったりすると禁煙車両にも関わらず喫煙車両の3号車の匂いが漂ってきて不快な気分になることが少なくないし、ランチの時間にレストランでタバコを吸われるのも、これまた迷惑なのだ。

日本は「禁煙」という分野では他のアジアの国に比べると後進国という印象が拭えない。
シンガポールもタイのバンコクも人の集まる場所は基本的に禁煙。
電車の中はもちろんのこと、レストランも禁煙。
日本だけが、一部の場所を除いて、プカプカ自由なのだから、ちょっと大げさだけれど日本の保健行政はどうなっているのか!と、憤ることも少なくない。

まあ、喫煙する人にとっては「それこそ迷惑なんじゃないの」と言いたいところかも知れないが、やはりタバコの煙は吸わないものには至極迷惑。

南海電鉄は関西大手私鉄であは、どちらかというと「田舎」部分を走っている部分が多い鉄道だ。
阪急、阪神、京阪は関西に三大都市のいずれかを両端に結んでおり、窓からの景色はどこを切り取っても都会だが、南海電車は一方のターミナルは大阪難波だが、もう一方は和歌山と高野山で、どちらかというとローカル色が濃い。
ローカル色が濃いということは、それだけ保守的な人たちが多く住む地域を走っているということもできるわけで、その南海電車があのハイソな地域を走る阪急電車よりも早く「全駅禁煙」を謳うことは、一種の革命のような気がしなくもない。

なお、タバコ販売が減るかも知れないが、タバコにまつわる清掃費用を考えると、禁煙にするのは会社経営にかなりプラスになることなのかも知れないとも思ったのだった。

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