<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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コント55号の坂上二郎が亡くなった。
また一人、味のあるコメディアンがいなくなってしまった。

数年前に発売されたコント55号の「なんでそうるの!?」のコント集DVDを鑑賞すると、今でも十分楽しめるのが良くわかる。
お笑いの世界では時代を超えて楽しめるものを「古典」と呼ぶが、コント55号はまさに「古典」。
昔のものでも十分に楽しむことが出来るエンタテイメントだ。

そのコントの中で欽ちゃんにいじられるのが二郎さんのいつもの役回りで、
「ハアハアハア」
と息を切らせながら舞台を走り回る姿はエネルギッシュだ。
それでいて「下ネタはしない」という55号のスピリッツの通り、不快感の無い内容は、幼稚な内容が多い最近の新しいお笑いと比較しても、良くできていて楽しめる。

晩年の坂上二郎は俳優としても活躍。
もうかれこれ20年近く以前になってしまったがNHK水曜ドラマ「腕におぼえあり」の口入屋役は秀逸で、村上明宏や渡辺徹と並ぶ主役の一人だと思っていた。

これもそれもコント55号が浅草出身のプロのコメディアンで、単に人の笑いをとるだけではなく、人を楽しくさせる修業を積んだ芸人さんだったからに他ならない。

ということで、76才というと今の尺度からするとまだまだ若い。
なんで死んじゃうの!?

コント55号の生のコントは、もう見られない。

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