<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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世間を騒がせた京都大学を初めとする大学入試の「試験時間中の答案流出事件」。
解決しそうな雰囲気だ。

大学入試、といえば思い出すだけで情けない感情が蘇ってくる。
というのも、私は高校時代、結構一生懸命勉強し、それなりの成績を残して志望大学を受験した。
赤本もトライした。
模試もトライ。
担任の先生も、同級生の何人かも期待して、
「〇〇くん、頑張って」
などと言われて、
「まあまあ」
などと、ちょっとばかし有頂天になった記憶がある。

その結果、第一志望の大学はめでたく不合格。
第二志望の大阪芸術大学に合格した。

言い訳のようになってしまうが、第一志望の大学は東京にある芸術系の大学で、定員がごく少ない上に受験生が数千人。
畢竟合格率は数%の厳しい門。
ところが試験問題事態はそんなにめちゃくちゃ難しいものでもなく、たとえば、この大学の赤本を他の学部のものも含めてやってみたのだが、楽勝楽勝。

「なんや、簡単やん」

と天狗になる始末。
合格することなどなんでもないものと思っていた。
ところが、結果は一次試験で「不合格」。
現実は厳しかったのであった。

そこへいくと大阪芸大の問題は簡単で、当時、「嗚呼花の応援団」のモデルになった大学だけに、数学の試験なし、英語なし、論文と、簡単な絵コンテだけの審査なのであった。
しかも、そのまま面接試験に突入し、なんでもない質問を受けて答えるだけで、だれでも(というわけでもないけれども)合格してしまう、ほんとに受験勉強のやりがいのない大学なのであった。

そんな試験で合格通知がやってきて、浪人するのが面倒だった私はそのまま大芸大に入学。
しばらく、先生のレベルの高さと生徒のレベルの〇〇さに悩まされ、重傷の5月病を患ったのを鮮明に憶えている。

そこへいくと、やはり国内トップレベルの京都大学の入試なんぞ、そんな簡単に合格できるわけではない。
吉田キャンパスで未だにサヨクっている人たちが存在している、センスの古~いい大学だが、多くのノーベル賞受賞者を生み出しているように、東の雄である東京大学と比較してもある意味上を行ってる凄い大学と言えるだろう。

その京都大学の入試問題は「ネットを使ってグループで挑戦するのが妥当かも」と、クラウド的発想で、受験生の並列演算を実施してトライしようとする輩が現れても不思議はない。

今日、東京都内で開催された政府機関が後押しするような某シンポジウムの講師がはっきりとそう言って笑いを取るぐらい説得力のある考えだけに、今回の騒動。
どう解決されるのか「期待される」ものがある。

ということで、京大の入試問題はチームワークで回答だい!


注:何故か今や大阪芸大は国内一流の芸術系総合大学になっており、先輩諸氏よりも後輩の方が立派な人が多いという妙な大学に進化している。従って、大芸大を目指す受験生の諸君へ告ぐ。
本気で勉強プラスデッサンや演奏などの技量を磨いていないと合格することは難しいぞ。

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