<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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CNNの報道によるとユナイテッド航空は、
「肥満した人に配慮を払ってきた『二人分席の対応』を、これからは便の混み具合によってはお断りして別の便に乗り換えてもらうか、別途追加料金を徴収する方針に切り替えた」
とのこと。

要約すると、
「デブは普通料金で乗るな」
ということらしい。

私は一人分料金で二人分の席を確保することができていたことに驚いた。
が、この「デブ・サー・チャージ」制度。
超肥満した人はともかく、普通の体格をした人には歓迎すべき内容かもしれない。

というのも、飛行機や新幹線の普通座席は一般的な体格の人を想定して設計されているので、そこに超肥満した人が座ったらどれだけ窮屈になってしまうのか、想像しただけでも空恐ろしいものがある。
いや、そんな経験をした人はすでにかなりの数に上るであろう。

私自身、ちょっぴり大きめの体格であるため、たとえば満席の新幹線のA~C席のB席なんかに座ると窮屈さを感じて仕方がない。
飛行機でもB737-500のような小さな機種だと、テーブルが腹につっかえて開きにくいことがあったりなんかするのだ。

でも、それは日本的スケールの話。
アメリカ人の肥満のスケールは日本人のそれとは大きくかけ離れている。

日本人の肥満は「ちょっぴりメタボ」的感覚があるのだが、アメリカ人のそれは「まるで関取」と言っても過言ではない超巨大な小錦級肥満なのだ。
したがって、そんなオッサン、オバハンが狭いエコノミー席の隣などに座られたら溜まったものではない。
もちろん座ったデブ本人も辛いことは間違いない。

考えてみればエアラインとしての今回の決断はビジネスの上でも正論ということが言えるだろう。

一般の人の体重が70kgとして超肥満のオッサン、オバハンの体重が160kgとする。
この体重差だけで90kgあるわけだから、これが手荷物だったりすると確実に超過料金を徴収されることになるのだ。

メタボな脂肪は超過手荷物、と考えれば十分に理解することができる。

ということで、これは昔から持っている疑問なのだが、大相撲の海外公演なんかは最初から超過料金が取られているのだろうか?下っ端の相撲取りはエコノミーに詰め込まれるのか?
デブ・サー・チャージ制度の話を読んで、私はしょーもないが、非常に興味あふれる疑問を思い出したのであった。

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