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なんと、選手年俸であの、ケチの、貧乏の、どんくさい、我が阪神タイガースが虚人を抜いて首位に立ったのだという。

阪神首位!

これを春の珍事といわずしてなんという。

古来より甲子園球場に本拠地を置く阪神タイガースは人気球団ながら「年俸が低い」というホントかウソかわかならいことがまかり通っていたものだ。
実際、ケチで有名なあの監督や、あの選手などがマンガに取り上げられることが少なくなく、大阪の球団(兵庫県にあっても大阪の球団なのだ)ということも相まって「大阪人のケチキャラ」という印象が定着していた。
その阪神がついに選手年俸の合計で、あの金満球団、ナベツネジャイアンツを越えてしまった。
これは歴史的なことで、ある意味、新聞ビジネスの凋落を表しているといえるだろう。
でもその本当の理由は.........

阪神タイガースはホントは今は、.........阪急タイガースだから.......。

なのかもわからない。

ご存知のように、阪神タイガースの親会社である阪神電鉄は数年前の村上ファンド事件で窮地に立たされた結果、阪急と事実上の合併。
阪急阪神タイガースになってしまったのであった。

阪急電鉄は関西の大手私鉄だが、そのビジネス範囲は関東の私鉄でも真似の出来ない幅広さを誇っている。
鉄道経営はもちろんのこと、百貨店、スーパー、運送業、バス、少女歌劇、そして映画など。
あらゆるジャンルのビジネスで成功を収めているのだ。
このうち、阪急の映画会社である東宝は邦画メジャーではナンバーワンの売上げを誇っており、ここ数年、毎年最高益を達成している。
この阪急電鉄で唯一挫折したビジネスがプロ野球なのであったが、ブレーブス身売り後幾年月。
ついにブレーブスに代わる球団を手に入れたのが、その村上ファンド事件の時なのであった。

ビジネスというのは、とかく上手な人と下手な人がいる。
なんでもないのにお客の心を掴んで、軽快に儲ける会社と、努力に努力を重ねても、忙しいだけでちっとも儲からない会社だ。
阪急は前者であり、阪神や私の会社などは後者にあたるわけだ。

したがって、阪急グループの一員となった阪神グループの経済的活況は阪神タイガースだけに留まらない。
例えば、阪神電鉄は新型車両が劇的に増えた。
もともと阪神電車といえば、山側から阪急、JR、阪神がグレードが最も庶民的であって、したがって走る車両も先の2社に比べるとお歳を召した歴史あるものが多かった。
ところが柄にもなく大阪のミナミに乗り入れるのに併せて新型車両が続々と登場したというわけだ。

このように見てみると、あはり阪神タイガースの年俸首位は、阪神独自の力ではないような気がするのは私だけか。

ともかくうちの会社も阪急グループにならないか、と考える今日この頃ではあった。

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