株が上がった原因は?
順調に上がってきた株価ですが、21日・金曜日には、アメリカの財政の崖への対応がはっきりしないということで突如、下げました。円もいくらか円高に振れています。何かあれば円高という状況は、基本的には変わっていないようです。
前回の冒頭にも、触れました様に、株が上がった原因は、安倍さんの発言で円安が進んだことが原因でしょうが、円安が進んだことの原因は、日銀が超金融緩和に踏み切れば、日本の金利が下がり、日米金利差から円安になるという投機筋の思惑によるものでしょう。
結局は未だ思惑に域を出ませんから、それが思惑通りに進んだ、あるいは進むという実績を作らなければ化けの皮が剥がれた後が怖いということになります。
そこで次の段階は、日本の実体経済の動きでこれを裏打ちしなければなりません。安倍さんは2パーセントのインフレ目標を本物にしようとお考えのようですが、このブログでは、もう一つ別の事も、その方が王道だということで言ってきたつもりです。
それは日本が、万円経常黒字国であることを止めようという主張です。経常赤字になれば、程度の差こそあれ、日本もアメリカやギリシャ、イタリアと同じ赤字国ですから、状況は変わってくるはずです。
しかも、日本の経常黒字が減れば、世界の経常収支はゼロサムですから、赤字国の赤字が減る。更に経常黒字を使い切る段階で、その分日本のGDPが増える、つまり経済成長するというオマケが付きます。2010年の慶州G20では「過度な経常収支の不均衡の是正」、が謳われたわけですから、これこそが王道ということは当然でしょう。
もちろん、日本のようなアリ型の国では、これもなかなか容易でないかもしれませんが、キリギリス型でないから、万年赤字国転落といった危険性も少ないとうことも可能でしょう。
一方、インフレ率を上げて、円高に対抗するということは、論理が逆です。もともとインフレターゲットを決めるのは、所得政策の手法で、インフレを「抑える」ためのものです。日本も第一次オイルショックのあとにはインフレを抑えるために賃上げにガイドポストを設けるという努力をしています。
今はデフレで、その原因は円高ですから、このままでは出来ないことです。だからインフレを約束して、円高を円安にしようという逆立ち政策です。
次回は、この辺りを考えてみましょう。
順調に上がってきた株価ですが、21日・金曜日には、アメリカの財政の崖への対応がはっきりしないということで突如、下げました。円もいくらか円高に振れています。何かあれば円高という状況は、基本的には変わっていないようです。
前回の冒頭にも、触れました様に、株が上がった原因は、安倍さんの発言で円安が進んだことが原因でしょうが、円安が進んだことの原因は、日銀が超金融緩和に踏み切れば、日本の金利が下がり、日米金利差から円安になるという投機筋の思惑によるものでしょう。
結局は未だ思惑に域を出ませんから、それが思惑通りに進んだ、あるいは進むという実績を作らなければ化けの皮が剥がれた後が怖いということになります。
そこで次の段階は、日本の実体経済の動きでこれを裏打ちしなければなりません。安倍さんは2パーセントのインフレ目標を本物にしようとお考えのようですが、このブログでは、もう一つ別の事も、その方が王道だということで言ってきたつもりです。
それは日本が、万円経常黒字国であることを止めようという主張です。経常赤字になれば、程度の差こそあれ、日本もアメリカやギリシャ、イタリアと同じ赤字国ですから、状況は変わってくるはずです。
しかも、日本の経常黒字が減れば、世界の経常収支はゼロサムですから、赤字国の赤字が減る。更に経常黒字を使い切る段階で、その分日本のGDPが増える、つまり経済成長するというオマケが付きます。2010年の慶州G20では「過度な経常収支の不均衡の是正」、が謳われたわけですから、これこそが王道ということは当然でしょう。
もちろん、日本のようなアリ型の国では、これもなかなか容易でないかもしれませんが、キリギリス型でないから、万年赤字国転落といった危険性も少ないとうことも可能でしょう。
一方、インフレ率を上げて、円高に対抗するということは、論理が逆です。もともとインフレターゲットを決めるのは、所得政策の手法で、インフレを「抑える」ためのものです。日本も第一次オイルショックのあとにはインフレを抑えるために賃上げにガイドポストを設けるという努力をしています。
今はデフレで、その原因は円高ですから、このままでは出来ないことです。だからインフレを約束して、円高を円安にしようという逆立ち政策です。
次回は、この辺りを考えてみましょう。